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2014.7.6 SUN
TEXT BY MICHELA DELL’AMICO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)
頭痛や吐き気、無気力、光や騒音に対する特殊な過敏症を引き起こすのが何かさえ、じっさいには正確にはわかっていない。現在もっとも信用されている理論は、アルコールが、エタノールを代謝物質へと変化させる酵素のおかげで人体によって消化されるというものだ。
飲酒したあとでわたしたちがしらふに戻るのはつまり、エタノールを「消化」した瞬間のことだ。一方でこのとき残っているのが、メタノールを消化する過程で、まさにこのプロセスが、わたしたちの体調を悪くする毒素──ホルムアルデヒドやギ酸──の形成を引き起こす。
一般に、飲酒した10時間くらいあとで、こうした毒素はわたしたちを苦しめる。
そしてこれが、翌朝に少しアルコールを飲むことで、不調が緩和されたように感じる理由となる。エタノールの対処に戻るために、メタノールの分解を止めるように体に対して指示が出されるので、毒素の生産が中断されるのだ。
しかしそれも、問題を先送りにするだけだ。翌朝に飲酒するのは、2つの理由から避けるべきだ。まず何の解決にならないし(先述したとおり、それは「問題の先送り」でしかない)、日中にも飲酒する習慣を始めることで、アルコール依存症になる危険がある。
では、体調をよくするために本当に役に立つのは何だろうか? 頭痛を和らげることにより(飲み過ぎた翌朝あらわれる主要な症状だ)飲酒の影響を防ぐ抗炎症薬を別にすれば、科学は、ルリチシャの積極的な効果を認めている。ルリジサ、ボリジともよばれる、ハーブ専門店に置かれている植物だ。
しかし、この点についても科学は非常に遅れていて、他のことはあまりわかっていない。
この問題についてのエキスパートのいるイギリスでは、よく行われている民間療法は、炭水化物と、脂肪と、フライしたタンパク質(ベーコン・エッグ)をベースにした朝食だ。これは、機能するように思える──そして専門家がお墨付きを与えている。というのも、二日酔いに典型的な、糖分の不足のバランスを取り戻すからだ。
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