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個人の「熱」が社会を変える:Tech Plan グランプリで発表された10チーム

最先端のサイエンスやエンジニアリングを活用して、現実世界にイノヴェイションを起こそうとする次世代のスター候補を支援する「第一回Tech Plan グランプリ」。雑誌『WIRED』VOL.11にも掲載されたチームのうち、最終選考に出場した10チームによるプレゼンが行われ、栄えある最優秀チームが選ばれた。

 
 
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TEXT BY SHINTARO EGUCHI
PHOTOGRAPHS BY DAIZABURO NAGASHIMA

「ものづくりのスタートアップエコシステムを作るべきだ」と主催であるリバネスの丸幸弘は語る。

3月16日に、第一回が開催されたTech Plan グランプリ。サイエンスとテクノロジーを通じて新しいビジネスを生み出そうとするヴェンチャーを応援しようと、当日には多くの参加者が集まった。

「ITやバイオの分野は、先人たちの活躍によってスタートアップを支援する環境が整ってきた。これからの21世紀のイノヴェイションを起こすためには、ITだけではなくものづくりのスタートアップエコシステムを作らないといけない」。主催であるリバネス代表取締役CEOの丸幸弘は、コンテストのきっかけについて話した。

「Tech Planグランプリ」を含めた「Tech Planter」は、スタートアップを支援するインキュベーションを行っており、今回のグランプリはその集大成のひとつの場だ。

「このコンテストで終わりではなく、これまでに練ってきたビジネスプランやアイデアを含めた個人やチームが持っている『熱』を伝える場がこのコンテストだ。このコンテストをきっかけに、さらに羽ばたくチームが少しでも生まれてきてくれるのを期待している」

21世紀にイノヴェイションを起こすのは個人が持つ「熱」だと丸氏は話す。その熱がどのような形となって社会を変えていくか。今回発表された10チームのプレゼンを見てみよう。


PhysVis

「宇宙をもっと身近に感じることはできないか」。そんな思いから生まれたのがPhysVisだ。凸レンズと魚眼レンズ、球状のスクリーンが備わった光る地球儀をスマートフォンにセットし、専用のアプリを起動すれば、NASAが持っているデータをもとに地球や月の画像などさまざまな衛星を映し出すことが出来る。

部屋でインテリアとして使うだけではなく、研究者が自分のデータを見せたり、授業の教材として使ったりすることができる。宇宙を自分の手の中で簡単に映し出すことで、宇宙が身近な生活と密接につながっていることを知れるのではないだろうか。

スマートフォンの上で光るデジタル地球儀「PhysVis」を開発した、フリーランスエンジニアの湯村翼。

 
 
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