Surface Pro 3を使い始めて3週間。消費と生産の両ニーズを実現する端末として期待されていたわけだが、僕のような開発者(生産側)のニーズに本当に答えることが出来るのか、3週間ほぼ毎日携帯しアプリ開発を行ったので、その結果を報告しよう。尚、以下レビューはプロフェッショナル観点であることに注意願いたい。(僕はカジュアルユーザとは程遠い)
結論から述べる
半端なく期待外れなデバイス
カジュアルユーザには △
プロフェッショナルユーザには ×
Surface Pro 3の良いところ
・液晶が大きくて綺麗(コンテンツビューアとして写真・動画を見た時)
・ちょっとしたドキュメント編集作業(ワードやパワポの編集)は一般的なタブレットよりも使いやすい。
・タイプカバーのキーボードはタッチタイプ可能で、想像以上に入力し易い。
Surface Pro 3の悪いところ
・高解像度ディスプレイに中途半端(未完成?)な8.1のスケーリング。
⇒ 豆粒みたいな文字サイズでコードを長時間書くのは疲れる。
⇒ なんか色々なアプリが滲む&フォントが汚い。
・ファンがうるさい&背面が熱くなる。(コンパイルの度にブーンって鳴る)
・タイプカバーのタッチパッドの操作性が悪すぎてストレスがたまる。
⇒ 結局マウスを携帯することに。。。
⇒ タッチペンはお絵かきにはいいかもしれないがUI操作には向かなかった。
・価格が高い
タイプカバーの存在がこのデバイスをダメにしている
開発は効率が何よりも大切。極端な言い方だが、コンピュータが身体・頭の一部になるような、一体感が欲しい。創ることだけに集中したいのだ。しかし、このデバイスは操作コストが大きく、その効率(やる気)を根こそぎ奪ってくれた。
結論
その存在自体が、帯に短し襷に長し。
Windowsアプリ開発者で「タブレットとして持ち運び可能なのに、必要な時にアプリも書けるなんて最高のツールじゃん!」と期待を抱いている人。買わない方が正解。単なるコンテンツビューアとなるだけ。そして、コンテンツビューアなら、iPadの方が圧倒的に優秀。
開発をしたことのないような各種メディア・ライターのレビューは信じない方がよい。
逆に普段は画面の大きなコンテンツビューアとして、稀にオフィスドキュメントを見たいなどという人にはよいだろう。
革新的なデバイスだと期待していただけに、この結果は残念だ。