2014年7月24日01時12分
中日本高速道路(名古屋市)の宮池克人社長は23日、愛知県豊田市内で記者会見し、新東名高速道路の豊田東ジャンクション(JCT、豊田市)―浜松いなさJCT(静岡県浜松市)の開通予定時期を1年延期し、2015年度末に見直すと発表した。道路脇の斜面が崩落するなどし、追加の対策工事が来夏から秋までかかるためという。
同社によると、昨年7月以降、同区間(延長約55キロ)内の岡崎サービスエリア(仮称、愛知県岡崎市)付近で大規模な斜面の崩落が起きたほか、4カ所で地滑りの兆候が見つかった。また、トンネル掘削などで黄鉄鉱や重金属を含む土砂が想定以上に発生。当初は盛り土としてすべて高速道路内で使う予定だったが、約95万立方メートルの土砂を用地外へ搬出する必要が生じたという。橋梁(きょうりょう)の基礎が2~9センチ沈下する事態も8カ所で起きた。
追加工事費の額については精査中で、宮池社長は「地域や利用客の期待に応えられずおわびする。一日でも早い開通に向け最大限の努力をする」と陳謝した。
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朝日新聞社会部
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