クロスキューブの山崎です。
日々のタスクに忙殺されていたこともあり前回の記事からだいぶ間が空いてしまいましたが、本日concrete5のメジャーアップデートである5.7のベータ版がリリースされたので、これはご紹介すべきと思い、書いております。
私も早速インストールを行ったのですが、まったく新しいconcrete5という感じでして、ひと通りの操作を試しているだけでも、驚くことが非常に多いアップデートだと思いました。
とりあえず動画で見てください
Ver.5.7βのインストール
以前はphp5.2でも動作したのですが、今回からphp5.3以降での動作が必須となっています。php5.2の場合には、インストール画面までいけない仕様となっていました。
サイトの情報やDBの情報入力画面はほぼ以前と同じですね。
これでインストールは完了です。画面フローとかは基本的には一緒なので、迷うことはあまりないかと思います。(私は何故かphp_mysqlのインストールができていないことに気づかず、小一時間ほどハマってましたが。。。)
より直感的になったページ編集
元々concrete5はいわゆる管理画面で操作する点が少ないCMSだと思っているのですが、5.7ではさらに管理画面の排除が進んだ印象です。
どうしても管理画面というような実際のユーザーに表示されるページとは全く異なるページで操作をしていくというのは、管理側も慣れや知識が必要だと思っているので、これはすごく良い方向だと思いました。
基本的には、当該ページ内での操作でコンテンツの編集や追加が完結できます。
左上の3つのアイコンからページの設定やコンテンツの編集、追加のメニューを表示させていきます。
まずブロックの追加ですが、以前は追加したいスペースをクリックし「ブロックを追加」で行っていたと思うんですが、今回からはプラスアイコンをクリックし、表示された左側のブロックリストからドラック&ドロップで追加をしていきます。
ブロックメニューが右からぐいっと表示される
するとRedactorエディタが表示され、直接内容を記入していく形になります。編集の場合は、従来通り編集したいブロックをクリックして編集する形ですが、Redactorエディタがかなり直感的に編集できるので、非常に便利です。
ページの設定は歯車アイコンを選択すると、ブロックと同じようにメニューが表示され、ページ内で設定をしていく形です。メタ情報の編集はわかるとして、ページの編集権限、ページキャッシュの設定もここでページごとに変更していけます。編集権限は変更が非常に面倒な箇所の一つだと思うのでこれは非常にありがたいですね。
マルチデバイス対応の強化
本バージョンからレスポンシブの対応が強化され、レイアウト機能で配置したものも、ちゃんとレスポンシブとして動作してくれました。※もちろんテーマごとに対応は必要ですが。
以前はテーマごとにかなり特殊に対応しない限り、崩れてしまっていたため、これによりやっとレイアウト機能をガンガン使っていけると思う方も多いんじゃないでしょうか。
気になる点も
5.6系を使っている際に、何度かあったのですが管理画面のjsとページに実装したjsが競合してしまい、一部の管理画面がうまく動かないということに遭遇しました。
もちろん個別に修正することで対応は可能なんですが、今回グリグリと動く箇所がかなり増えたので、そのトラブルに遭遇する可能性が高くなっていないかな、とすこし不安な点もあります。
全般的な所感としては「すごい!」
ここまで大きく変わると操作の慣れが必要、など懸念する点もありますが、それを踏まえても直感的なUIとして洗練されてきているという印象でした。
とは言え、あくまでまだベータ版ですので、セキュリティの面も含め、様々なリスクをしっかりと抑えた上でのリリースを期待しています。
また、実際の案件に利用する前に、しっかりと試しておきたいと思っていますので、concrete5を使ったサイト構築の際には、新たなバージョンも含め、ご相談できればと思います。