2014年7月24日00時27分
東京都三鷹市で昨年10月、高校3年の女子生徒(当時18)が刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(22)の裁判員裁判の公判が23日、東京地裁立川支部であった。女子生徒の父親が証人として出廷し「娘は、名誉を汚す形で写真を流布され、そして殺された」と語り、被告に「死刑を求めます」と訴えた。
父親によると、事件の数日前から女子生徒は自宅付近で池永被告を見かけるようになり、「殺されるかもしれない」とおびえていた。両親は女子生徒を1人にしないようにしていた。
女子生徒は両親が長年待ち望んで授かった一人娘だったといい、父親は「娘は希望であり、光だった」と語った。池永被告が女子生徒の画像を公開したことで遺族が今も苦しんでいることにも触れ、「1人の殺人で極刑は難しいという判断は、今回の事件ではありえない」と裁判員に訴えた。
一方、この日は池永被告の母親の証人尋問もあった。遺族に謝罪したうえで、「死刑ではなく、できるだけ寛大な処罰を」などと述べた。
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朝日新聞社会部
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