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台湾の旅客機事故 調査官派遣し原因調査へ
7月24日 4時35分

台湾の旅客機事故 調査官派遣し原因調査へ
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台湾の離島で23日夜、旅客機が着陸に失敗し、地元の消防などによりますと47人が死亡しました。現場周辺は、台風の影響で視界が悪かったということで、台湾の当局は、専門の調査官を現地に派遣して事故の詳しい状況を調べることにしています。

事故があったのは、日本時間の23日午後8時すぎで、台湾南部の高雄から台湾西部にある澎湖島に向かっていたトランスアジア航空の双発のプロペラ機ATR72型機が、澎湖島の中心部にある馬公の空港の滑走路から1キロほど離れた村で着陸に失敗し、炎上しました。
旅客機には、乗客54人乗員4人の合わせて58人が乗っていましたが、地元の消防などによりますと、47人が死亡し、11人がけがをしました。
消防によりますと、現場の近くでは民家など建物の一部が壊れ、台湾のメディアは、けがをした住民が病院に運ばれたと伝えています。日本の台湾との窓口機関になっている「交流協会」によりますと、台湾当局からこの旅客機に日本人は乗っていなかったと連絡があったということです。
台湾の航空当局によりますと、旅客機が着陸しようとした馬公の空港では、旅客機の乗員から空港に飛行を継続することを求めてきた直後に連絡が取れなくなったということです。
現場周辺は当時、台風10号の影響で雨が降るなど、視界が悪かったということで、台湾の当局は、専門の調査官を24日、現地に派遣して事故の詳しい状況を調べることにしています。

馬公空港とは

事故のあった馬公空港は、台湾西部にあるリゾート地、澎湖島の南部にあります。
1957年から運営されており、長さおよそ3000メートル、幅45メートルの滑走路が1つあります。
台湾の航空会社5社が北部の台北や南部の高雄など台湾の7つの都市との間で定期便を運航しています。
馬公空港によりますと、事故のあった23日は台風による風の影響で、日本時間午後3時まで、運航を見合わせていたということです。

ATR72型旅客機とは

ATR72型旅客機は、フランスとイタリアの合弁企業「ATR」が近距離用の旅客機として開発した双発のプロペラ機で、最大で乗客乗員およそ70人が搭乗できます。
おととしには、ロシアの西シベリアで、「ユーテイル航空」が運航していたATR72型旅客機が墜落し、乗客乗員合わせて43人のうち31人が死亡しました。
また、4年前にはキューバで、「アエロカリビアン航空」が運航していたATR72型旅客機が墜落し、乗客乗員68人全員が死亡しました。
国土交通省によりますと、日本の航空会社は、このタイプの旅客機の運航はしていないということです。

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