どうにも、全国各地のまち会社の事業開発で成果をあげるブートキャンプにでれば、北九州でのリノベーションまちづくりのエンジンとして開催しているリノベスクールを自分のまちで開催してもらえれば、わが町はそれだけでどうになると勘違いしている人が急増しています。
けど、その動きに、僕は既視感がある。「いつかきた道」だなと感じています。
かつて早稲田商店会でやっていた環境まちづくりも一定超えたところで、そういう人たちが殺到しました。
結果100箇所くらいがやったと思います。エコステーションという環境・販促の事業をやればうちのまちも活性化、みたいに勘違いをした人たちは、行政予算とかを引き出して、皆の町につくってしまいました。
しかし、作って終わった。
一部のひとたちは何か自分のまちでも、そういう「一つのこと」をイベント的に実施すれば、そのまま自分達が何もしなくても変化すると思っています。それを実現するのに必要な様々な細かな実務をやり切る覚悟がありません。交渉したり、頭をさげたりするのが嫌だから、補助金使うなといっても補助金使って、その金のちからで物事を解決しようとします。民間主導だといっても行政に主導させて、自分達はあくまで言われてやっているというスタンスをとったりします。取り組みとして持続可能にするためにもちゃんと儲けろといって、「そうですね」といいながらも、全く営業もせずに儲けない。
どんどん最初に取り組みを始めたメンバーは全国への広がりに違和感を持っていきます。
が、もう止まりません。同じような事業をやりましょうと煽動する変な業者やコンサルが山ほど全国各地で出てきて、全国各地に拡大していってしまいます。もう止まりません。
そして何が起こるか。そう、各地でうまくいかない事例が出てきます。
そうすると、「言われるようにやったけど、うちは活性化しなかった」「金だけとられた」「あれはだめだ」といった話になる。自分達は悪くない、人がわるいといって終わりにしてしまう。そして皆は、次なる流行りの活性化事業に目をつけて、視察見学し、予算をつけてパクっていく。そして失敗する。この繰り返しです。
こんなパターンは他の地域の様々な事業でも常々起きてきて、大抵は3年くらいの周期で全国的に流行っては終わっていった事業が沢山あります。
重要なのは、何かをやってもらおうとか、何かをやったらそれだけで活性化するなんて馬鹿げた幻想を捨てることです。ブートキャンプとリノベスクールだけで活性化するなら誰も苦労しません。自分で24時間365日考えて、動いて、その中で吐き出される結晶のようなものでしか成果にならない。日々やりつづけること自体に快感を覚えないと話にならないのです。
なんの義理も義務もない人様を頼りにして、自分の地域が再生するなんて思っているから衰退するんじゃないですかね。自分達しかいないと思えば本気になるんじゃないでしょうか。
多少地域で嫌われてもやり切る、多少損してもやる気ることも全く億劫じゃなくなるでしょう。自分達の地域、自分達の子供、孫、将来のためになるんだから決断できるんじゃないですか。
それもできないならもう終わりですから、もうどうにかしようとかいう、期待を捨てることですね。諦めるべきです。
どんなに願っても神様も、ウルトラマンも、仮面ライダーも、来ないのですよ。
もしウルトラマンも仮面ライダーもいたとしても、あなたの地域をわざわざ救ってくれるほど暇ではないから来ません。あなたの地域が消滅しようと、壊滅しようと、別に国民・地球民の多くは関係ありません。あなたのまちは特別じゃないんですよ。one of themにすぎない。いくらでも代替はあるし、人が減ってるのは、それだけ住んでる人でも見限ってるという話です。見捨てられていっているのです。地元の人にすら、あなたの地域は。外の人にとってなんの感情もありません。そもそもあんたのまち自体知りません。悲しいし悔しいけど、そうなんです。
だからこそ、あなたがやるしかないんですよ。あなたしかいないです。
あなたが本気で最期まで逃げ道さがさずにやる時に、縁もゆかりもないけど、様々な外部の人達も協力したいと思うんです。僕もそうです。各地の同志と全力で事業に取り組むのです。やるからには全力でやろうと思うんです。
そもそも成果をだす地域と出さない地域ってのは根本的にそこが違うんですよね。自分が自分で金出して、自分で考えてやっている熊本とかの場合もそうです。同志と本気でやってきています。
事業に関するノウハウなんてものは単なる薄皮饅頭の薄皮みたいなもの。ブートキャンプもリノベスクールもそんな程度のものなんです。けど、我々仲間がそれぞれ各地で自分達で挑戦してきた中から生み出したものです。
だからアンコがないやつにくれてやる薄皮も、ないのです。
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