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法華狼の日記

2014-07-22

[][][][]キャラクターを鳥居の上に立たせたアニメは反日という謎主張

ヨサコイ踊りを題材にしたTVアニメハナヤマタ』の話である。

原作については、TVアニメ化された後に冒頭を試し読みしたのみ。先まで読んだ人の感想によると、少女の嫉妬や執着が良い感じに重いTVアニメですら少しばかり柔らかく改変されているらしく、原作はもっと関係性が重たいとか。


ともかく第2話の展開が面白くて感想を検索していたところ、反日的な改変をしているという主張が第1話放映後に一部であったことを知った。

Twitter / 検索 - http://jin115.com/archives/52030729.html

おそらく、いしづかあつこ監督のTVアニメ『さくら荘のペットな彼女』での改変が炎上したので、同じ監督の作品だからと目をつけられているのだろう。

『さくら荘のペットな彼女』異なる媒体を駆け抜けろ - 法華狼の日記

原作では屋根で踊っていた場面が鳥居に改変されていたということが根拠という。原作は試し読み1頁目から、TVアニメは開始7分30秒で確認できる。

まんがタイムきらら - 作品紹介ページ - まんがタイムきららWeb

「ハナヤマタ」 | 【アニメ】はバンダイチャンネル

しかし無理やり炎上させようとして失敗している気配もある。そもそも外国からの交換留学生がヨサコイという郷土文化に主人公を巻きこんだり、主人公も親に教えられて剣術をたしなんだりと、はっきり文化ナショナリズムをくすぐる作品だ。

改変部分にしても、実は原作で踊っている場面はカラーページで描かれたイメージシーンであり、後の物語本編で描かれた出会いは状況が少し違っている。複数話を1話分にまとめるようTVアニメ化されるなら、何らかの改変がなされる場面であった。


そもそも、鳥居の上に人物が乗る情景は珍しくない。

下記の2ちゃんねるまとめブログでもまとめられていた。転載禁止を受けてか、アフィリエイトをおこなっていない珍しいブログ。

http://tirashinoshita.blog.fc2.com/blog-entry-1416.html

ブログ管理人は『ハナヤマタ』自体は見ていないそうだが、『カードキャプターさくら』にも同じような描写があったことをスレッドと別個に調べている。

もしやと思い「カードキャプターさくら エリオル 鳥居」と検索した結果、カードキャプターさくらの68話でエリオルくん(苦労カード)が鳥居の上に上ってました!!

他に同時期の下記スレッドを見ると、複数の書き込みで別作品に鳥居に立つ場面があると指摘されていた。

http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1404875581/

神道を題材にした『神無月の巫女』でも、よくキャラクターが巨大な鳥居の上にいた。スタッフ対談でも言及されている。

神無月の巫女対談

―お気に入りの話数とそのシーンを教えて下さい。

柳沢:やっぱり7話千歌音が自分の涙を見せないように姫子を抱き寄せてこう、上からね。初めて千歌音の目に涙が溜まってくるというね。あそこのシーンが一番すきかなぁ。

藤井:いっぱいありますね。ツバサがリストラされたオヤジみたいになってたやつとか(笑)

塩川:あの、鳥居の上でだら〜んと。(笑)

藤井:もう何もする気がないみたいな。


今のところ『ハナヤマタ』は、より神秘的な存在として交換留学生を描く方向でTVアニメ化されている。

むしろ鳥居を神聖視しているからこそ、わざわざ画面に入れて初登場の舞台にした考えるべきだろう。その方針が成功しているかどうか、そもそも雰囲気を変えること自体が許せるかどうか、といった話題ならば理解できる。しかしナショナリズムを高揚させるような描写とすらいえるのに、ただ反日あつかいされるというのは馬鹿馬鹿しいという他ない。

本来なら鳥居などと関係なく『ハナヤマタ』と共通項のある作品として、『カードキャプターさくら』や『神無月の巫女』を楽しむこともできるのに。

姫宮千歌音「待たせては互いが不幸になるだけよ。相手のためを思えばこそ押しましょう」

大道寺知世「友達と好きの違いを理解するのです。相手のためを思えばこそ引きましょう」

笹目ヤヤ「……何なんですか貴方たちは」

はりはり亭はりはり亭 2014/07/23 23:48 金髪の異人が、神のとまる(鳥居には異界への門であるという言う説のほかに神が鳥の如くとまる止まり木だという説があったように思います)鳥居の上に現れたということは、主人公の日常に常世からの接触とそれからの変動の起こる象徴なのだ......くらいはったりをかましてほしいですね。わたしはそんな大仰なことは考えませんが(でも踊りは本来神へ奉納するもの、一話のハナの身体能力描写は以後と断絶があるほど高いといった材料もありますがw)、文化的な「解釈」はいくらでも面白くできるわけです。「反日」などといってる場合ではない、とも思いますし、なんでもかでも「反日」に固執するならもはや思想より本気で神経症を疑うべきだと思ったり。

ただ、日本文化に興味を持って来日・転校して日本をほめてくれる外国人という表彰の消費されっぷりにはさすがにいささかうんざりします。しかもたいてい金髪白人というなんというか日本人のコンプレックスがどこにあるか見え見えの形で。同じ芳文社の「きんいろモザイク」がすでにそうでしたし、「げんしけん」とかほかにも多いと思いますが、考えてみれば現実にもそういう番組が存在したりしていますから......
最近の「外人」描写で感心したのは、ガンダムBFのルワン・ダラーラ。タイ人と言う設定ですが、キャラデザ的にも性格的にもエキゾチックなものに傾かず、国籍に関係ない魅力的な大人にすることに成功していたと思います。
同作には「日本文化に詳しい外人」としてニルスと言うキャラも登場しますが、黒人と言うのがやや珍しかった(最近では「マジンボーン」のタイロンが近いか)。
あと「どれみ」の飛鳥ももこは最初はキャラデザから言っても白人キャラだったのではないかな......人種差別をストレートに扱った回は印象に残ります(ほかになかなかないのでは)。

    555    555 2014/07/24 01:28 いしづかあつこ炎上事件ですが脅迫状を生きがいにするのと同じなのだと思います。
本宮ひろしの国が燃える事件イベントに参加したのですが、その時の懇親会の会話で脅迫状を生きがいにしてる輩もいるとの事なので、
彼等は叩きの対象が社会的に抹殺されるまで繰り返すのではないかと思われます。
最も最近ではそれを逆手に取った商業作品が魔法科高校の劣等生だと思うようになっているので、
彼等は排外運動が終結しようが地球が滅びようが弾が全弾中1発のロシアンルーレットに命中して死ぬのうが
自覚なく続けるのでしょうね。一生やっとれと言いたい。

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