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虐待受けた障害者 400人近くに7月20日 5時56分
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事業主や職場の上司から差別的な扱いを受けたり、違法な低賃金で働かされたりするといった虐待を受けた障害者は、昨年度、全国で400人近くに上ったことが、厚生労働省のまとめで分かりました。
これは、おととし施行された障害者虐待防止法に基づき、厚生労働省が昨年度、虐待の情報が寄せられた全国775の事業所を調査した結果をまとめたものです。
それによりますと、調査した事業所の3分の1に当たる253の事業所で、合わせて393人の障害者が虐待を受けていたことが確認されたということです。
虐待で最も多かったのは、▽最低賃金より安い賃金で働かされたり賃金が支払われなかったりする「経済的虐待」で345人、次いで▽暴言や差別的な言動を受ける「心理的虐待」が47人、▽暴行されたり体を拘束されたりする「身体的虐待」が27人でした。
中には、職場の上司や先輩から「死ね」「殺す」などと言われたり、暴力を受けたりして退職に追い込まれた人もいたということです。
厚生労働省は「障害への理解が不十分な職場で虐待が起きる傾向があり、国や自治体が一体となって周知、啓発を行っていく必要がある」としています。
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