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concrete5 5.7 ベータ1 プレビュー(1)

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concrete5 5.7.0 Beta1がリリースされました。5.6系で一定の完成を見たconcrete5ですが、モバイルデバイスからウェブサイトを作れることが当たり前になり、concrete5が動作するPHPもバージョン5.2までと5.3以降で大きな進化を遂げているなど、concrete5を取り巻く環境は大きく変化しました。そんななかで、concrete5の代名詞とも言える直感的な操作を再構築し、モダンなPHPの開発スタイルに合わせて大幅なリファクタリングを行なったバージョン5.7は、まさに全く新しいconcrete5とも言える意欲的なバージョンアップになっています。本稿では、このバージョン5.7のベータ1版をもとに、concrete5がどのような進化を予定しているのかをいち早くお伝えしたいと思います。

なお、ベータ版のため画面が英語になっていますが、本リリースまでには日本語コミュニティ内で翻訳を終えたいと思います。協力者は常に募集中です!

5.7.0 Beta1 のダウンロードはこちら

 

インストール

concrete5.7はかなり機能が拡充されます。ベータ1のzipパッケージは66MBあります!concrete5.6.3.1.zip が17MBなのでほぼ4倍になった計算です。これはちょっとあまりにも大きいので、リリースまでには不要なライブラリなどは削って欲しいところです。

Bootstrapがバージョンアップして見た目がすっきりして見えること以外は、インストール画面は5.6系とほぼ変化なしです。ただし、PHPの必要バージョンがPHP5.3に変更されています。PHP5.2のサーバーでは動作しません。

install concrete5

環境チェック画面

インストール時に選べるコンテンツが、コンテンツが空のElementalテーマのサイトか、サンプルコンテンツが入ったElementalテーマのサイトか、の2択になりました。どちらにしても5.7から採用されるElementalテーマが採用され、標準でレスポンシブデザインになります。

install concrete5

各種情報の入力とサンプルコンテンツの選択画面

ログイン画面のデザインはWebサービスのようなオシャレなものになりました。

login

ページの編集

ツールバーのデザインが変更されます。モバイルデバイスで使いにくいプルダウンメニューは廃止になり、ツールバーの左側に現在のページに関連するボタン、右側にサイト全体の機能のボタンが配置されました。

「+」ボタンをタップするとオフキャンバスでブロック一覧が出現します。ブロックのアイコンをドラッグしてページに配置していきます。

editmode1

「+」ボタンをクリックしブロック一覧を開いたところ

記事ブロックの刷新

バージョン5.6までのconcrete5では、ページを直接編集できるとは言え、モーダルウィンドウが開いてWYSIWYGエディタが表示されていたため、厳密には「見たまま」ではありませんでした。バージョン5.7ではこれまでのエディタTinyMCEが廃止され、Redactorエディタが採用されました。新エディタの採用により、ページ内のテキストを、完全にその見た目のまま、直接編集することが可能になりました。

Redactor Editor

表示されているページに直接テキストを打ち込める

画像の挿入も見たままなので、非常に直感的です。

Insert Image

画像を挿入したところ

画像はコーナーをドラッグすると大きさを調整できます。また、画像の「Edit」ボタンをクリックすると、画像の設定ウィンドウが開きます。

Edit Image

画像の編集メニュー

画像のタイトルや、リンク設定、右寄せ/中央寄せ/右寄せが選択できる、シンプルかつ十分な機能です。

ページ上に浮かんで表示されるエディタのボタンから、文字色を変えたり、リンクをつけたり、表組を挿入できたりが可能です。

Set color

文字色の設定

Insert Link

リンクの挿入

リンクの設定も、これまではconcrete5のサイトマップからページを選択する場合と、外部リンクの場合で、ボタンが違うという分かりにくさがありました。これはTinyMCEエディタの限界でした。カスタマイズの容易なRedactorの採用で、リンク設定が楽になりました。外部URLを直接入力しても良いですし、URL欄の横のボタンから、サイトマップ上のページや、ファイルのダウンロードリンクを設定できるようになりました。

Edit Link

リンクの編集メニュー

画像の管理がより強力に

ようやくファイルマネージャーへのドラッグ&ドロップでのアップロードが可能になりました。これで管理が楽になりますね。

File Manager

Finderからドラッグ&ドロップで画像をアップロード

アップロードした画像は、ファイルマネージャー内からリサイズ、切り抜きができるほか、フィルターをかけてセピア調にしたり、モノクロ画像にしたりと工夫できるようになりました。

Edit Image

画像のリサイズ、回転、反転

Crop Image

画像の切り抜き

Filter Image

フィルター

新ブロック

バージョン5.7では、サイト作成に便利なブロックが追加されます。標準ブロックの組み合わせだけでも、誰でも簡単にページを構成することができると思います。

Feature

サービスの特徴やアピールポイントを表示するのに便利な、アイコン、見出し、本文がセットになったブロックです。

Feature

Feature

Featureブロックの表示

 

Horizontal Rule

区切り線を配置できるブロックです。HTMLの書けないWeb担当者の方に更新していただくには実は便利な機能。

FAQ

よくあるお問い合わせを表示できるブロックです。コーポレートサイトならよく使う機能ではないでしょうか。質問と答えのセットを繰り返し入力できます。

FAQ

Page Title

ページのタイトルを表示するブロックです。5.6までは、現在のページのタイトルを表示しようと思うと、アドオンを使用するか、テーマにPHPを記載するかのどちらかでした。標準機能でサポートされたため、PHPを書かない方に取ってより便利になりました。ページによっては、パンくずなどに表示されるタイトルとは違う見出しを表示したいこともあると思いますが、そのような要望にも対応しているのがニクいところです。

Page Title

カスタムタイトルテキストでページ名を上書きするオプションがある

Page Attribute Display

Page Titleと似ていますが、ページのプロパティやカスタム属性の情報をページに表示するブロックです。こちらも、5.6まではアドオンを使うか、テーマにPHPを書いてカスタマイズする必要がありました。新しく標準機能に採用されたこのブロックでは、属性情報をPHPなしで表示することが可能で、デザイン的にも自由度の高い設計になっています。

Page Attribute Display

表示したいプロパティと見出しを入力する

Page Attribute Display

プロパティーはカスタム属性からも選択できる

Page Attribute Display

どのタグで囲むか、日付属性なら日付フォーマットの指定、画像属性なら表示サイズを設定できる。PHP要らず

Page Attribute Display

ページの公開日を自動で表示したところ

Conversation

5.6までもコメント機能はありましたが、オマケ程度のものでした。5.7では本格的なコメント機能が実装されました。

Conversation

Conversationブロックの設定

Conversation

Conversationブロックの表示。画像の添付が可能、ベストアンサーの選択やスパム報告など本格的

Social Links

これも今やウェブサイトに必須の機能と言えるのでしょうか。各種ソーシャルアカウントへのリンクを表示できるブロックです。

Social Links

管理画面からSNSのアカウントURLを登録

Social Links

ブロックでページ内に表示

Social Links

アイコンで表示されます

レイアウト機能の刷新

concrete5のUIで実はクライアントに最もウケがいい機能のひとつがレイアウト機能です。CSSが書けなくても、ページを複数のエリアに分割して、自在にレイアウトを作って行くことができます。ただ、5.6まではレスポンシブではないのが問題でした。5.7では、CSSフレームワークのグリッド機能を使えるようになり、テーマ側が対応している必要はありますが、レスポンシブ対応になります。

Add Layout

もちろん、旧レイアウト機能も選択できます。

人気のWebサイトビルダーに迫る高機能なインターフェース

ご紹介してきたとおり、バージョン5.7ではこれまでのconcrete5の直感的な編集方法を活かしつつ、最近急激にシェアを延ばしている新興のSquarespaseWeeblyWixなどのオンラインウェブサイトビルダーに迫る高機能を実現しています。オープンソースのCMSでここまで徹底した編集UIの進化に取り組んでいるのは珍しいのではないでしょうか。

バージョン5.7の魅力は編集モードに留まりません。次の記事では、デザインメニュー、ページの設定、管理画面、モバイルデバイスでの使用感などを引き続きレポートして行きます。

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