某所で「どうすればいい取材記事が書けますか?」という質問をいただいたので、書いてみます。


取材は、とにかくやりまくることです

なんかもう答えになっていないんですが、取材は練習です。それはもう、とにかく練習。練習すればするだけ、ある程度のラインまではうまくなっていきます。ちょうどスポーツと似ていると思いますね。

言い換えると、取材に慣れていないうちは、自分が「ヘタ」であることを受け入れる必要があります。誰がやってもこれは「ヘタ」だと思うので、ヘタだからといって落ち込む必要はありません。回数を重ねてうまくなればいいのですから。

ぼくも最初の頃のインタビューとか、目も当てられない感じですよ。ここにリンク張りたくないレベル。探したい人は頑張って過去ログ探してください。

うまくなるために、目安としては「50回」インタビューをこなすのがよいでしょう。毎週1人インタビューすれば、一年で50人です。まぁ、無理ではないですよね。一年後にはめちゃくちゃ上手くなっていますよ。それはもうそういうものです。回数回数、とにかく回数。

そんなことを考えていたら、ブロガーの渕上さんが「取材やインタビューの練習台になります!」というチケットを「タイムチケット」で販売していました。これ、地味にニーズあるでしょうねー。ぼくもやろうかな、高知だけど…。

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取材を上達させるために

これだけじゃアレなので、ぼくが100回くらいインタビューして気付いた、インタビューのコツを書いておきましょう。


1. 自分が興味を持っている人にインタビューする

もう結局、これしかない気もします。自分が「話を聞きたい!」と強く感じる人のインタビューをすると、自然とそれはいいものになります。

逆に言うと、あまり興味を持てない人にはインタビューすべきではありません。だいたいうまくいきませんよ、そういうものは。


2. 写真を撮れ!動画もできれば撮れ!

インタビューに慣れないうちって、だいたい写真がうまくないです。ぼくも昔はそうでした。そんなわけで、最近はカメラマンを兼ねた取材アシスタントを入れるようにしていますね。

加えてできれば動画も撮るのがいいでしょう。コンテンツとしての厚みが出てきますよ。


3. 制作に時間を掛けるな!効率を意識せよ!

インタビューの何が難しいかって、時間が掛かるんです。ブッキング、インタビュー、書き起こし、編集、確認、修正、アップ…みたいな感じになりますよね。1時間のインタビューの制作に12時間くらい掛かってもおかしくありません。まぁ、普通にやると赤字です。

どうすればインタビューを効率的にできるか。これをよくよく追究すべきです。それなくして、インタビューは継続できないとも思います(よほどお金があれば別ですが…)。

うちは「リアルタイム書き起こし」を採用しています。ぼくは口述筆記ができるので、相手と話をしながら、手元でカチャカチャとキーボードを打っています。インタビューが終わったあとには、6割くらいのクオリティの原稿ができているというわけです。

その後、アシスタントに編集してもらい、完了後、原稿をもう一度ぼくが編集して、確認の必要があればインタビュイーに確認依頼を出し、記事をアップしています。最近はアシスタントを入れずにやることも増えました。さらにコスト削減!

この方法なら、1時間のインタビューを、もろもろ込み込みで4時間くらいあれば制作できます。2時間なら6時間くらいかな。まだ効率は高まりそうなので、日々修行をしております。


こういった点を意識してPDCAを回していけば、よいインタビューが書けるようになると思います。最近だと「another life.」なんかは、記事、デザインともによくできていますね。インタビューメディアを作ろうとしている人は必見かと。

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