高浜行人
2014年7月23日06時58分
文部科学省は、2015年度の公立小中学校の教員数のうち、学級数に応じて決まる定数(基礎定数)増を図る方針を固めた。少子化や財政難で14年度の教員数が大幅に減ったため、今後は過度に減らないよう底上げする狙いがある。実現すれば、小学1年生に「35人学級」を導入した11年以来になる。
文科省は今後、基礎定数をどの程度増やすかなどについて財務省と調整、定数の基準を定めた義務教育標準法の改正案の来年の通常国会への提出を目指す。15年度から新制度を導入したい考えだ。
教員数は、基礎定数と、少人数指導などの目的に応じて追加する「加配定数」の合計。これまで基礎定数で不足する分を加配定数で補ってきたが、政府内の調整が長引くことが多いうえ、目的が決まっている加配は自由度が低いとの指摘も出ていた。基礎定数を増やすことにより、都道府県や市町村が先を見越した計画を立てやすくなることを目指す。
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