日本マクドナルドは22日、一部店舗で「チキンマックナゲット」の販売を休止したと発表した。ファミリーマートも7月発売の鶏肉加工2商品を停止した。仕入れ先の中国食肉加工会社「上海福喜食品」が、使用期限を半月過ぎた鶏肉やカビが生えた牛肉を使っていたことが発覚したためだ。
日本マクドナルドは販売するナゲットの約2割を上海福喜から調達していた。取扱店舗は全店の約4割に当たる約1340店で、店舗がある場所は、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、栃木、群馬、新潟、山梨、長野、静岡の1都10県だ。問題発覚を受けて21日に上海福喜製商品の販売を停止し、他社製への切り替えを進めている。
このうち、在庫がすべて上海福喜製だった最大約500店では全面的にナゲットの販売を停止した。他社製を配送して、遅くとも23日には販売を再開する方針だ。
ファミリーマートも上海福喜から仕入れ、約1万店で販売していた「ガーリックナゲット」と、21日に東京都内など10店で試験販売を始めた「ポップコーンチキン」の取り扱いを22日に中止した。両社ともに、現在のところ健康被害の報告はないという。
上海福喜は米食肉大手OSIのグループ企業。上海の放送局が20日夜に使用期限を過ぎた鶏肉や牛肉を使っていたことを暴露した。中国ではマクドナルドやケンタッキーフライドチキン(KFC)の現地運営会社が上海福喜から仕入れていた。
日本でKFCを運営する日本KFCホールディングスは「『オリジナルチキン』はすべて国産鶏で上海福喜からの調達はない」としている。日本ハムや伊藤ハム、プリマハム、丸大食品など食肉大手も取引はないという。
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