[NHK]Jリーグ アビスパ福岡の債務超過を注視
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140722/k10013204631000.html

サッカーJ1とJ2の各クラブの財務状況が発表され、J2のアビスパ福岡が、今年度末の債務超過の解消の見通しが現時点で立っていないことから、Jリーグでは「注意深く見守っていく」としています。

Jリーグのクラブライセンス制度では、2012年度から3期連続で赤字になったクラブと、今年度末の時点で債務超過のクラブはJリーグに参加できなくなります。
Jリーグは、3月期決算で5月の発表からはもれていた、J1の柏レイソルとJ2のジュビロ磐田も含めたJ1とJ2の40クラブすべての財務状況を発表しました。
それによりますと、2012年度から2期連続で赤字となっているJ1のヴィッセル神戸と名古屋グランパス、それにJ2の栃木SC、ザスパクサツ群馬、それにアビスパ福岡の5つのクラブでは、経営の改善が進められていて、3期連続の赤字は避けられる見通しだということです。
一方、債務超過の面では、11のクラブのうち10のクラブは親会社からの補填や、地元の企業からの出資などで、すでに債務超過を解消しているか、解消の見通しが立っていますが、アビスパ福岡だけは現時点で解消の見通しが立っていないということです。
Jリーグの大河正明常務理事は「アビスパ福岡は、債務超過に陥らないようスポンサーを探すなど、努力を続けている。ライセンスの審査が始まる9月までに改善するよう、注意深く見守っていく」と話しています。


こちらがJリーグが開示した各クラブの経営情報。

[Jリーグ]2013年度Jクラブ経営情報開示
http://www.j-league.or.jp/release/000/00005923.html

開示情報自体は5月に公開されたものに柏レイソルとジュビロ磐田の決算情報を加えたものなのですが、今回問題視されているのは、5月以降も経営問題の解消に目処を付けられなかったアビスパ福岡。
来シーズンから導入される「Jリーグクラブライセンス制度」の財務基準により、クラブは2014年度決算までに3期連続赤字債務超過状態だった場合、来季のリーグ参加が認められません。
5月に債務超過が判明した11クラブのうち、他の10クラブは解消への見通しが立ったものの、アビスパ福岡のみ現時点で約2800万円ある債務超過の有効な解消策を提示できていないようです。

現在J2上位につけているアビスパ。経営陣もなんとか頑張ってもらいたいですね。



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