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最終更新:2014年7月23日(水) 2時0分

池永被告からの手紙、ストーカー「誰にでも起こり得る」

池永被告からの手紙、ストーカー「誰にでも起こり得る」

 去年、東京・三鷹市で女子高生が殺害されたストーカー殺人事件。元交際相手の被告の初公判が開かれました。被告がJNNに送ってきた数々の手紙には「条件さえ揃えば誰にでも起こり得る問題なのです」と冷静に事件を分析する一方、被害者への謝罪や反省の言葉はほとんど書かれていません。

 「ストーカーなる人種は恐ろしく狭い世界で生きています。諦められないんです。諦めるという選択肢はこれから一生、絶望の中で生きていくということだから」(池永被告からの手紙)

 池永チャールストーマス被告からJNNの記者に届いた手紙です。池永被告は去年10月、元交際相手の高校3年生の女子生徒にストーカー行為を行った末、首などをナイフで刺し殺害した罪などを問われています。

 22日開かれた初公判。
 「相違ありません」(池永被告)

 池永被告は起訴内容を認めました。一方、検察側は冒頭陳述で「別れ話を切り出されたあと『別の男と交際するくらいなら殺害しよう』と考えた」と指摘しました。さらに「交際を継続しなければ交際中に撮影した女子生徒の画像を流出させると脅迫し、殺害後に公開した」と主張しました。

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 「負の感情が積もり積もって、彼女の死を考えると心が安らいだ 」(面会時の池永被告)

(Q.ストーカー加害者とはどのような人物だと思いますか?)
 「飢えて、渇いている人間。心が寂しい人間なんですよ」(面会時の池永被告)

 その後、届いた手紙ではストーカー犯罪を防止するための組織について意見を述べた上で次のように書かれていました。

 「条件さえそろえば誰でも起こりうる」(池永被告からの手紙)

 そして先週、立川拘置所での面会。逮捕当時から数キロ太ったという池永被告は「初公判の前なので事件のことは話せない」としたものの、改めてストーカー犯罪について問いかけると・・・。

(Q.こうした事件は今後も起こると 思いますか?)
 「無くなると思いますか?自分を正当化するわけではないが、こういう男女の仲のことは昔からある」(面会時の池永被告)

 繰り返された面会と手紙のやりとり。しかし池永被告の口から積極的に被害者や遺族へ反省や謝罪の気持ちが語られることはありませんでした。判決は、来月1日に言い渡される予定です。(22日21:00)

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