オスプレイの佐賀空港配備反対の一日

 今日は、佐賀空港へのオスプレイ配備について武田防衛副大臣が来佐するということで、朝8時から佐賀県庁前に集結して、抗議のアピール行動を繰り広げました。

 どこかの団体が責任をもってやったというより、19日の日本共産党演説会でむとう明美県議が呼びかけたのに応え、日ごろから県庁横でのさよなら原発金曜行動や9条の会の活動などで結びついている人たちに拡散されたことで、鳥栖、基山、久留米、北は唐津や玄海町、西は武雄などの遠方からも含め、予想以上に抗議行動への参加者が集まりました。
 まさに、日ごろの地道な活動の結びつきが花開いた感じです。

 さらに、8時15分ごろ、社民党系の平和運動センターの方たちも駆けつけ、県庁正門の北側の筋に集まられました、最初は、私たちのコールに対して黙っておられたのですが、平和運動センターの隊列にもコールをリードするようお願いし、そのコールに私たちも応えて続く、という風にすることで、うまい具合に交互にコールをしあい、一体的な運動になりました。

 私も、「オスプレイ来るな」「副大臣は来るな」「県庁玄関をまたぐな!」「知事は断れ!」「漁民との約束を守れ!」「バルーンの空に基地は許さない」「武力で平和は守れない」「対話と外交が平和の力」など、思いのたけをコールさせていただきました。NHKのニュースにも流れたそうですが、必死でしたよ。

 9時前に防衛副大臣の車が県庁正面にやってくると、集まった人々の中から「帰れ、帰れ」との怒号が沸き上がりました。








  この後、共産党佐賀県委員会は市民団体のみなさんと一緒に知事に申し入れを行いましたが、私は10時から議会の代表者会議があるので、そちらにまわりました。
 
 代表者会議の中で、議長から「17日に防衛省からの電話で、22日の10時に市長とともに会いたいとのことだったが、代表者会議があるので午後2時に会うという約束だけをしている」との報告がありました。

 それに対し、私は「今朝、県庁前の抗議行動に参加し、防衛副大臣が知事に面会した時の報告を受けた。それによると、オスプレイ17機の配備と目達原駐屯地のヘリ50機の配備、辺野古の基地移設が完了するまでの間、普天間基地の代替として米軍の訓練にも利用したい、という要請だったとのこと。佐賀市議会は2010年に全会一致で普天間基地の移設に反対しており、漁民との約束もあることをふまえ、副大臣と会うときは、きっぱりと拒否してほしい」と求めました。
 社民党の松永憲明議員も同様の趣旨で発言し「必要であれば臨時議会を開いてでも意思表示をしてほしい」と求めました。

 黒田議長は、議会の決議は重いが、今日はまだ何も聞いていないので、会うというだけ。内容は全議員にファクスで伝える、というにとどまりました。
 ところが、この話の終わりの段階で「しかし、全会一致の決議も、改選前の議会のことだから、ちゃんと相手の話を聞いてほしい」と政研会の千綿議員が発言したのにはがっかりしました。議会意思の継続性ということをどう考えているのだろうか、と思います。

 その後、午後2時に防衛副大臣が議会に来るのに黙っていていいのかということで、社民党会派やさが未来の白倉議員とも相談し、少し前にロビーで待ち受けようかということにしました。
 1時40分ごろからむとう明美県議らもかけつけ、社民党の野中康弘議員と4人でロビーで待っていると、武田防衛副大臣一行が到着しましたので、私たちは、用意していた「オスプレイ来るな」「佐賀空港の軍用化お断り」などと書いたプラカードを掲げ、静かに出迎えました。副大臣一行は、そのプラカードに目をやりながら会見場に向かいました。

 会見の場は議員にも公開されていたので、中山重俊議員、白倉和子議員も加わって、4人で傍聴しました。

 武田副大臣の要請内容は、県で聞いていた通りでしたが、「あらゆる角度から検討して佐賀空港がベスト」という言葉に猛烈に引っかかりました。

 副大臣の言葉を受けて、黒田議長は毅然とした発言をしてくれるかと思いきや、「議会は36名の議員で構成されており、関係者や地域のみなさん、執行部とも相談しながら対応したい」と述べるにとどまり、議会が全会一致で基地化反対の決議を挙げていることには触れてくれませんでした。

 会見の後の記者会見では「議会の議決の趣旨を踏まえて対応したい」と答えたことについて、「それは受け入れは難しいということか」と問われると、もごもごした感じで、きっぱりとダメだとは発言していませんでした。ニュースでは「今の段階では受け入れは難しい」という発言として流れているので、ぜひ、この方向で頑張っていただきたいと思います。

 これから県民の運動が試されているところです。

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