ベネッセ流出:漏えい2300万件に さらに増える可能性

毎日新聞 2014年07月22日 20時43分

 通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい事件で、同社は22日、これまでの調査で確認された漏えい件数は約2300万件に上ることを明らかにした。顧客同士の交流サイトの登録情報なども漏れていたことも判明したことから、今後さらに漏えい件数が増える可能性があるとしている。

 同社の松本主税チーフリスクマネジメントオフィサー(CRO)や外部の弁護士らで構成する調査委員会のメンバーが東京都内で記者会見した。

 同社は当初、名簿業者から入手したリストを基に漏えい件数は最大2070万件と説明した。しかし、この日の会見によると、不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で逮捕された外部業者のシステムエンジニア、松崎正臣容疑者(39)が情報の持ち出しに使ったスマートフォンに保存されていたデータの鑑定などから約230万件増え、全体で約2300万件に上ることを確認したという。

 また、通信教育サービス以外に顧客同士の交流サイト「ベネッセウィメンズパーク」や育児用品の通販サイト「ベネッセライフスマイルショップ」の顧客情報も流出していたことが確認されたため、件数はさらに増える可能性があるという。

 約2300万件の中には、約20万人の女性の出産予定日や、これまで漏えいが確認されていないと説明してきた顧客以外のイベント参加者の情報も含まれるという。【林奈緒美】

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