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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,  09:00 PM

「こんな上司と仕事したくない!」と思ったら考えるべき6つのこと【LHベストヒッツ】

「こんな上司と仕事したくない!」と思ったら考えるべき6つのこと【LHベストヒッツ】

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2013年1月6日公開記事を、編集・修正して再掲載します。


仕事をする上で、人間関係は切っても切れないもの。心から尊敬でき、自分を認めてくれる上司と一緒に楽しく仕事ができることもあれば、上司と折り合いが悪く、不遇の時代に耐えなければならないことも...。昨今の厳しい雇用情勢をかんがみると、職場で相性のよくない人と出会うたびに仕事を辞めるというわけにもいきませんね。そこで、今回は、職場でのストレス耐性を向上させ、毎朝顔を合わせるのもうんざりな上司とうまくやっていく術をご紹介します。


1.その上司は性格が悪いのか、それとも仕事ができないのか


まず「自分の上司がマネージャーとしてイケてないのか、人としてイケてないのか」を明らかにする必要があります。部下が仕事をうまく成し遂げられるよう、的確な指示や優先付け・指導ができていない上司は前者で、個人的な理由から互いに視線を合わさないといった類いの極めて主観的なものが後者です。

上司がマネージャーとしてよくないだけなら、計画の立て方を工夫して課題をこなすことはできますが、上司との問題が性格的なものなら、まずは自分の視点をチェックする必要があります。いずれにせよ、自分が直面している問題の本質が明らかにならない限り、改善につなげることはできません。


2.自分の側に問題がないか、振り返ろう


好き好んで「自分に問題があるのではないか?」と自問したくはないでしょうが、誰しも、自分の人生では自分こそがヒーローであり、自分は正しいと信じたいもの。もちろん上司とて同じです。少し落ち着いて、自分のせいで上司との関係がこじれているのではないか、考えてみましょう。

米誌『USニューズ&ワールド・レポート』のキャリア欄記事(英文)によると、ストレスをためている従業員の多くは、職場での批判や日常的な流れに過剰に反応しているだけだとか。たとえば、上司の議論のトーンやアプローチにカチンときて、その奥にあるメッセージを見過ごしてしまうといったケースです。上司が指摘する課題に答えるのではなく、上司に反発しているだけなら、その感情的な反発を克服するべきでしょう。

ライフハッカーでは、過去記事「批判に負けず、批判を受け止め、自分を伸ばす力に変える方法」や「建設的なフィードバックは素直に聞こう。明日につながる6つのプロセス」などで、他人からの批判をポジティブに活かす方法をご紹介してきました。言葉の真意に注目し、上司の性格ではなく、仕事に目を向けましょう。自分の感情的な反発を切り分けたうえで、不快に思うことがあれば、明確かつプロフェッショナルに、上司にその旨を伝えましょう。互い大人ですから、相応の振る舞いはできるはず。賢く立ち回り、お互い一緒に仕事をする間柄であることを肝に銘じることが必要です。


3.「好き」と「敬意」を区別しよう


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軍隊で上司は選べません。一緒に仕事したくない人と衝突したからといって、辞めることすらできません。順応し、調整し、うまくやっていく方法を見つけ、進んでいかねばならないのです。もちろん、普通の会社と軍隊は同じではありませんが、軍隊の例からも学ぶべきヒントはいくつかあります。

まず肝に銘じるべきは、「友達ゴッコで仕事をしているのではない」ということ。仕事を通じて友達ができるのは素晴らしいことですし、できればそうすべきですが、上司を好きになることと、上司に対して敬意を払うこととは、切り離す必要があります。

もちろん、これは簡単にできることではありません。米アバウトドットコム(About.com)が悪い上司の特徴について読者アンケートを行った(英文)ところ、部下に対する敬意がない、仕事への適正がない、マネジメント能力が足りない、コミュニケーションや期待値の設定・優先づけがひどいなど、ありがちな意見が数多く寄せられました。これらは一様に克服しがたいものですが、彼らが上司であるという事実を認めることから始める分には、耐えられないほどでもないでしょう。上司がやることすべてを認めよ、と言っているわけでも、まして、人として尊敬せよ、ということでもありません。ただ、一緒に仕事をしなければならない人だということを認め、理解すればいいのです。


4.折り合いを付けるために自分でできる対処法とは


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たとえ仕事が最悪だとしても、打つ手なし、というわけではありません。セルフマネジメントからはじめましょう。上司との問題が個人的な理由であれ仕事上の理由であれ、悪い上司とうまくやっていくためのシンプルな対抗策として、次のようなものがあります。


・ストレスはどう作用するのか、どうすれば対処できるかを理解する

上司のせいでイライラし、腹が立つなら、衝動的に反応する前に次のことを試しましょう。

  • 瞑想する
  • 10秒間深呼吸をする
  • 落ち着くまで散歩する

上司が自分の真ん前にいて腹が立つなら、感情的な反応を遮断させ、あとで適切に対応する旨を伝えましょう。どのように対処するにしろ、言葉の中身と伝え方は分けて捉えること。中身に注目するのはいいですが、伝え方に気を取られるとトラブルの元になります。


・上司とのやりとりを仕事日誌や書面の証拠に残す

上司が性差別や人種差別をしたり、仕事で自分に不快なことをする場合、仕事日誌(ワークダイアリー)は、会社の上役に告発する際の強力な武器となるだけでなく、精神的な浄化にも役立ちます。上司に対してどう感じ、どのように接したかを書き出すことによって、ストレスが発散でき、うまく折り合いをつける方向へと向かうことができます。自分の気持ちは秘密にしておけるので、思いの丈をぶちまけて、仕事に戻ればいいのです(ライフハッカーアーカイブ記事「ミスを少なくして成長するための『ワーク・ダイアリー』のススメ」参照)。


・尊敬できるメンターやマネージャーを見つける

メンターや他部署のマネージャーの力を借り、危なげのない方法で、自分の上司のプレッシャーや課題を理解するという手段もあります。直属の上司とは違って、率直に話してくれるかもしれませんし、すべてを打ち明けることはできなくても、メンターがいることで、難しい人と仕事をする術も含め、自分のスキルにおいて学びや成長につながるでしょう。


・仕事とプライベートを区別するラインを引く

仕事以外で趣味を持ったり、運動するのもオススメです。「ストレス注意報! 最悪の上司にあなたの生活を破壊させない方法」でも触れたとおり、よからぬ上司が自分のプライベートにまで悪影響を及ぼすこともあります。家族や愛する人と時間をすごし、プライベートな時間は仕事から守るようにすること。公私の区別を付け、上司との関係は仕事の範囲内にとどめるようにしましょう。

これらの対処法はすべて、自分の考え方を自力で改善することにも役立ちます。「上司はひどいままなのに、自分だけ、そんなひどい上司と折り合いを付ける方法を身につけなければならないなんて不公平だ」という議論をしている場合ではありません。前述のとおり、私たちはみな大人であり、プロフェッショナルです。「なんで自分がやらなければいけないのだろう」という損得勘定や水掛け論に陥ってしまったら終わりです。一緒に仕事する人を常に選べるとは限らず、ときには我慢して、変えて欲しいと思う人とも仕事をせねばならない。これがプロの世界です。


5.関係改善のために上司に対して何ができるか?


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自分に対して働きかけるだけでなく、上司に対して気に食わないところを改善させる方法はないか、考えてみましょう。たとえば、次のような策があります。


・上司との距離を近づけてみる

上司との問題が、コミュニケーションや、仕事への優先順位付け、期待値の設定にあるのなら、上司との距離を近づけるのも一法です。自分が取り組んでいる仕事やその優先付けを話し合うために、定期的に打ち合わせをするとか、打ち合わせのための予定をとってもらうようお願いしましょう。打ち合わせのおかげで仕事が増えるかもしれませんが、上司と話す時間を設定することで、指示された仕事の一部を押し返したり、新たに発生した仕事のために既存の仕事から何を外せばいいのか上司に判断させる機会にもなります。


・上司をバカにしないで建設的に批判する

前述のとおり、自分も上司も互いに大人であり、プロフェッショナルです。マネージャーとしてもヒトとしても悪い上司でない限り、適切に伝えれられればなおさらのこと、建設的な批判に理解を示すはずです。上司の行為や振る舞いが自分をイライラさせていることを知らせましょう。自分との関係を改善するためのヒントも添えること。「あなたのことが嫌いです」と伝えるのではなく、個人的に話ができるように頼むか、「状況を改善するために自分(もしくは、自分たち)は何ができるか?」を尋ねるほうが効果的です。建設的な批判のコツについては、「相手のためだけでなく自分のためにもなる『建設的な批判』のうまい伝え方」も参照ください。


・上司のスキルや優先順位に沿って仕事をする

常にそのポジションにふさわしい人が着任するとは限らないのが現実。何らかの見返りとして他部署から異動してくる場合もあれば、適任な人材が社内で見つからなかったから、という場合もあります。エンジニアがプロジェクトマネージャーのチームを率いるケースもあれば、その逆もあるかもしれません。上司の経歴に馴染み、共通に連携できる方法を見つけましょう。また、自分のチームにとって何が優先事項なのか、上司は誰のために仕事をしているのかを知るのも大切。こうすることで、自分は何に注目し、上司にとって誰のプロジェクトが最も重要なのかを見抜くヒントが得られます。上司の優先付けに沿って仕事をすれば、きっと成功するはずです。


・従業員ではなく、上司のアシスタントになる

上司とマンツーマンの時間をとりましょう。「上司が何をやっているかなんて知らない」という言い訳をしないこと。さもなくば、上司が内々に知っているかもしれないうわさや不平が自分の仕事量に影響を及ぼすかもしれません。「仕事も人生も思い通りにコントロールしたい人へ...『ウィークリーレビュー』のススメ」では、1週間に一度、定期的にレビューするメリットとその方法について詳しくご紹介しましたが、この方法を上司にも応用し、マンツーマンの話し合いを定例化しましょう。小規模のチームなら、チームメンバー全員で毎週、時間をとって、優先順位を明確にし、共有事項について話し合うよう、上司に提案するのも一法。こうすることで、グループ単位で上司とのコミュニケーションがはかれ、上司の管理能力のなさを刺激することにもつながります。


・課題解決や解決策の提案を復讐の手段とする

「幸せな人生を送ることが最大の復讐である」ということわざのとおり、親切心と高い生産性で問題を解決し、上司をノックアウトしましょう。上司のせいで頭にきても、負け犬の遠吠えのように扱うこと。上司として望むであろうものをきっちりと与え、持ち出してきた問題への解決策を示し、ぐうの音も出ないようにするのです。自分の仕事上の問題を解決し、上司に手柄をくれてやり、自分がきちんと仕事をやり遂げたことをわからせること。主導権を握り、同僚や顧客に対して、自分は上司の支配下にある者ではなく、上司と同等の人間であると示しましょう。そのための最善の策は、良い仕事をすることです。このテーマについては、「残念な上司をもってしまったときにできること」もご参考まで。


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結局、ある意味、誰かのために働くことが、欠点をカバーすることにもつながっており、自分にその意思があることを上司に示せれば、上司も自分と一緒に働きたいと思うはずです。一方、問題が性格に起因する場合は、「上司との距離を近づけてみる」というアプローチが、自分と上司との間にある壁を壊すきっかけになるかもしれません。また、共通の目標に向かい、同じ優先順位で仕事をすることが、両者の雪解けにつながることもあります。いずれにしろ、互いに同じチームであるということをくれぐれも忘れないように。


6.万策尽きたとき、どうする?


何をやっても効果がないなら、辞めましょう。共通点を見つけても、優先順位を共有しても、その他ストレスを軽減するための方策を尽くしても、自分と上司との亀裂が修復されないこともあります。採用で引く手あまたなら、「上司がひどいので、出て行く」と言ってみるのは簡単なことですし、意外に効果があるかもしれません。

会社が気に入っているなら、社内の異動先を見つけるのもひとつの方法です。リスクは伴いますが、働きたい会社にとどまるためなら試す価値はあるでしょう。もちろん、潔く退職するという選択肢もあります。ただし、新しい職場で自分の嫌いな人が新しい上司にならないという保証はないので、慎重に計画し、焦って決断する前に自分で入念に確認すること。このほか、自営業や起業という手もあります。

「上司とウマが合わないから、仕事を辞める」のは、あくまでも最終手段。この記事を参考に、上司とうまくいかない原因や理由を追求し、状況を改善するためのあらゆる方法を試してみてください。


Alan Henry(原文/訳: 松岡由希子)
Photo by Shutterstock.

  • できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意
  • 田中 和彦|祥伝社

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