仕事や飲み会で疲れて帰宅し、そのままソファで寝てしまった……そんな経験はありませんか? メイクを落とさずに寝ると、翌朝“10歳以上肌が年を取る”と言われていますよね。確かにメイクを落とさずに寝ると、翌朝のメイクのりがよくないと感じる女性も少なくないはず。
しかし実際のところ、一体肌に何が起こっているのかを知らない人も多いかと思います。
そこで今回は、メイクを落とさずに寝ることで肌に起こる悪影響と、その対処法についてご紹介します。
■メイクを落とさずに寝ると肌にこんなコワイことが起こる
(1)メイクの油分や皮脂が酸化し、炎症や色素沈着を引き起こす
ファンデーションなどのメイクアイテムには、油分が含まれています。その油分や肌から分泌される皮脂や汗が混ざり合ったものが酸化し、肌にとって良くない過酸化脂質へ変化します。過酸化脂質は肌へ刺激を与えるので、肌荒れや炎症、色素沈着を起こしやすくなります。
(2)活性酸素が発生し、シミや吹き出物ができやすくなる
メイクの油分や皮脂が酸化することで、活性酸素が発生します。活性酸素は、お肌の大敵。シミのもととなるメラニン色素をじゃんじゃん生成したり、ニキビや吹き出物といった肌荒れを引き起こします。
(3)ドロドロのメイクが毛穴につまって吹き出物になる
皮脂や汗が混ざり合ったドロドロ状態のファンデなどのメイクが、毛穴につまりやすくなります。毛穴がつまることで、ニキビや吹き出物の原因になり、また、毛穴周りが炎症を起こして、赤みや色素沈着につながることも。
(4)雑菌や顔ダニが大量に繁殖してしまう可能性も
毛穴に長時間油分や皮脂がつまっていると、雑菌や顔ダニが繁殖しやすい環境になります。顔ダニは、多くの人の皮膚に存在するものなので、通常はそこまで気にする必要はありません。ただ、過剰に増殖すると、治りにくいニキビの原因になったり、乾燥、肌荒れを引き起こします。
メイクを落とさずに寝ると、このような悪影響が起こるので、毎日きちんと落として寝たいところです。しかし、もしメイクを落とさずに寝てしまった場合は、翌朝以下のケアを取り入れるとよいです。
■メイクを落とさずに寝てしまった翌朝にすべきこと
(1)やさしくクレンジング&洗顔
(2)温タオルで血行促進
(3)いつもよりたっぷり保湿
まずは、汚れをしっかり落とします。しかし、力を入れてゴシゴシするのはNG。敏感で弱っている肌を傷めてしまうので、やさしく行います。次に温タオルで肌をやさしく包み込み、血行を促進させます。肌の隅々まで栄養が行き渡りやすい状態を作ることで、肌の回復につながり、次に使う化粧水や美容液の効果も高まります。
いつものお手入れにプラスして、マスクシートなどでパックをすると透明感も出るのでおすすめです。
以上、メイクを落とさずに寝ることで起こる悪影響と対処法をご紹介しました。メイクは、面倒でも必ず落として寝るようにしてくださいね。
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