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「基地化許すな」県庁前で抗議

2014年07月22日 18時52分

県庁前でオスプレイの佐賀空港配備に反対を訴える人たち=県庁前
県庁前でオスプレイの佐賀空港配備に反対を訴える人たち=県庁前

 佐賀県庁前には22日早朝から、オスプレイの配備計画に反対する市民約120人が集まり、「空港の軍事利用反対」「知事は直ちに断れ」とシュプレヒコールを繰り返した。抗議の声は、古川知事と武田防衛副大臣が会談する部屋の中まで響いた。

 抗議活動は会談1時間前の朝8時から始まった。副大臣の乗る車が県庁正門から入ろうとすると、阻止する市民と警備の県職員たちでもみ合いに。市民からは「帰れ」コールも沸き起こり、騒然となった。

 元佐賀大学教授の豊島耕一さん(66)は「オスプレイ配備は米国の戦争を手伝うことにつながり、軍事基地化により原発へのミサイル攻撃を誘う」と日米軍事一体化の最前線に立つことに危機感を募らせた。

 数年前に沖縄を訪れたという佐賀市の島直子さん(75)は「佐賀空港が那覇空港のように軍用機が並ぶ光景を想像しただけで恐怖を感じる」と声を震わせた。「県民みんなが沖縄に行って恐怖や騒音を体感してほしい。そうすれば、みんなが反対の声を上げるはず」

 知事と副大臣の会談後、共産党県委員会や社民党県連、市民団体など5団体が、オスプレイ配備を拒否するよう求める要望書を県に提出。県平和運動センターの柳瀬映二事務局長は「政府は沖縄の負担軽減と言うが、負担は減らずに日本全体の米軍基地化が進むだけ。県は頑とした態度で反対してほしい」と話した。

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