岡山女児保護:1000万円で防音工事 窓無し鍵外から

毎日新聞 2014年07月21日 22時47分(最終更新 07月21日 23時09分)

家宅捜索のため、女児が監禁されていた藤原武容疑者の自宅に入る捜査員ら=岡山市北区で2014年7月20日、本社ヘリから山崎一輝撮影
家宅捜索のため、女児が監禁されていた藤原武容疑者の自宅に入る捜査員ら=岡山市北区で2014年7月20日、本社ヘリから山崎一輝撮影

 岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)を自宅に監禁したとして逮捕された藤原武容疑者(49)。昨秋以降、約1000万円をかけて自宅の一部を防音仕様にしたり、車を買って通学中の女児を見て回ったりするなど、今回の事件につながるような準備を着々と進めていたとみられることが、県警への取材や関係者の証言で分かった。

 藤原容疑者は昨年10月、台所の一部を間仕切りし、4畳半の洋間に改築する工事をリフォーム業者に発注した。この際、「システムエンジニアの仕事をしている」とうそをつき、「夜に仕事がある」「母親が夜中に大声を上げる」などと説明して壁などの防音工事を依頼したという。

 しかし、実際には母親は約4カ月前から介護施設に入り、藤原容疑者は1人暮らしだった。洋間には窓を付けないことや、外から掛けられる鍵も希望。業者は「約1000万円の費用を現金で支払い、いいお客さんだと思った。不審だとは気付かなかった」と話す。

 近所の住民によると、藤原容疑者が銀色の小型車を購入したのは今年4月ごろ。同月下旬以降、この車が女児の自宅近くで不審な動きをするのを、複数の住民が度々目撃していた。藤原容疑者は県警の調べに対し、監禁した女児を「偶然見つけた」と供述しており、通学時間帯などに車で好みの女児を探していた可能性が高い。

 捜査関係者によると、藤原容疑者は洋間に監禁した女児にパジャマを渡し、「これを着てテレビを見ていて」と指示。自宅から約600メートル離れたスーパーまで自転車で出かけ、子供用の菓子やジュースを買い込んでは女児に食べさせていた。

 捜査員が19日夜、藤原容疑者の自宅に突入した際、藤原容疑者は女児のことを「私の妻」と言いつくろったという。部屋の壁にはアニメのポスターのほか、自ら描いた絵が張られ、逮捕時に名乗った職業は「イラストレーター」だった。【目野創、村田拓也、真下信幸】

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