49歳男「アニメ好き」地域から孤立…倉敷小5女児監禁事件

2014年7月21日6時0分  スポーツ報知

 岡山県倉敷市の小5女児(11)監禁事件で、19日に逮捕された自称イラストレーター・藤原武容疑者(49)=岡山市北区=が事件前、所有する銀色の小型車のナンバープレートを偽装したとみられることが20日、明らかになった。捜査本部は、ナンバーを隠して計画的に児童らを狙った可能性もあるとみて調べている。

 藤原容疑者を昔からよく知る男性(46)は「おとなしい人だったのに、なぜこんなことになったのか」と驚きながらも「アニメが好きで、地域や友だちから孤立していた」と普段の様子について明かした。

 近所の住民らによると、藤原容疑者の一家は数十年前に岡山市北区に引っ越してきた。父親は数年前に亡くなり、母親は介護施設に入っている。県外でイラストを描く仕事をしていたとみられる容疑者は、1年ほど前に自宅に戻ってきた。

 施設にいる母親のもとを月に数回訪れ、3月には車いすに乗せて同窓会に付き添った。手作り弁当を渡すこともあった。近くに住む女性(40)が「あいさつすると笑って頭を下げる。特別に不審だとは思わなかった」と話す一方で、同じく近所の団体職員男性(39)は「あいさつくらいはするが、回覧板はいらないと言っていた。周囲の人と話しているのを見たことがない」と語っている。近所付き合いはあまりなかったようで、近くの自転車店の店主・荒木康尊さん(71)は「日常会話を交わす人もなく、孤独だったのではないか」。高校の同級生の男性は、30年以上前の藤原容疑者について「物静かな感じだった」と振り返った。

 夕方によく散歩をして、昼間に外出することは珍しかったが、女児が監禁されていた19日昼には団体職員男性の妻が、かなりの食料を買い込んで自転車で帰宅する容疑者を見かけていた。

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