きょう学んだこと

【覚え書き 1】

アレクサンダーテクニークは演奏技術に奉仕し、

演奏技術はパフォーマンス技術に奉仕し、

それにより聴衆を旅路にお招きする。

その旅路は、自分が芸術を行うその理由が目的で、それは自分の人生と世界に奉仕する。


【覚え書き 2】

得たいものを得、実現したいことを実現するにはその望み・目的が

① 建設的で
② 可能で
③ 自分のコントロールできる範囲にあり
④ 自分も、他人も、何も傷付けない

ものである必要があり、この四条件に即した実現に至るステップへと還元しひとつひとつ行う。






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演奏プランの中身と作り方と使い方

先週末から、練習するとき、

① 前日に「こういうことをこういう順番に考えながら吹くことが、いま自分に分かるベストの内容・オーダー」考え書き出して、

② それを譜面台の上に置き、

③ 一音階またはワンフレーズまたは一楽章ごとに声に出してから

④ 吹く

のを試してます。



いちいち、その中身とオーダーを、ちゃんと声に出して考えてから吹くんです。

意識するつもりだったことでも抜けることは多いし、意識していたはずが振り替えると実は忘れていたり、って多いですよね。

声に出して読み上げることをこまめに挟むと、意識の質がとてもよくなるのが分かりました。



で、練習が終わってから振り返って、プランを微修正したり、切り貼りしたりまとめたり詳細にしたりする。

そして翌日はその改訂版のプランに従ってやる。

この試行錯誤のプロセスをしっかりやります。



このプロセス4日目のきょうの練習を終えて、明日やってみるぼくも「意識の中身とオーダー」は次のようになります。

長いんだけれど、6〜7回読み上げているだけでもかなりさらさらっと言えるようになってくるもんです。




【2014.7.17に使ってみる演奏プラン】

① 頭が動いて自分全体がついてきて、そうすることで

② 聴衆全体を自分と共に在ることに招きつつ、自分は聴衆と共に在り、そうすることで

③ 聴衆と共に自分はステージ上で動き、そうすることで

④ 自分は聴衆全体と空間全体を全感覚で気付き、聴衆はわたし全体を全感覚で気付き、空間全体がわたし全体と聴衆全体をそこに含んでいて、そうすることで

⑤ 必要な接触をマウスピースと自分の振動するメカニズムの間に創り出し(構えるということ)、そうすることで

⑥ 息を骨盤底から能動的に上方向に動かして、硬口蓋まで当てて口腔内で息の流れをスピンさせ、その間、軟口蓋は柔軟に反応することができ、そうすることで

⑦ 自分の振動メカニズム(唇、アンブシュアなど)とアーティキュレーションのメカニズム(舌など)はマウスピースの方向に動くことができて(口を引っ張る癖の予防)、そうすることで

⑧ 空間と空気を振動で動かし(音を鳴らすこと)、そうすることで

⑨ 練習 or 演奏する





この最後の⑨のところも、ウォーミングアップなのか基礎練習なのか曲をさらうのか演奏するのかで中身が変わります。

⑨ の候補

A:聴衆全体を自分の音、音域、響きの探求にお招きする(基礎練習/技術的探求)

B:聴衆全体を、曲が自分の存在によって探られ生み出されていく過程にお招きする(曲をさらう)

C:聴衆全体をこの曲が創り出す『〜な』(形容詞)空間、時間、物語にお招きする(演奏する)





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譜面より「自分」が大事

たとえば

「譜面通りに演奏しなきゃいけない」

というものの言い方があります。



これ自体は、もちろんその通りでしょう。

しかし、この言い方が使われる「文脈」には多くの場合、問題があります。



その「文脈」あるいは、前提となっている考え方、または伝わるメッセージは

「自分なんかどうなってもいいから、譜面を正しく演奏しろ」

というものです。



つまり、譜面通に正しく演奏しようとして


・身体が緊張して、痛みや不快感があっても
→ そんなのはおまえの問題だから知ったこっちゃない。譜面通りに演奏しろ。

・まだ技術的にできないようなところがあって、不安や苦手意識が募っても
→ そんなのはおまえの問題だから知ったこっちゃない。譜面通りに演奏しろ。

・無理な奏法でミスしないように硬くなりながら演奏していても
→ そんなのはおまえの問題だから知ったこっちゃない。譜面通りに演奏しろ。

・その曲に取り組んでいて、譜面には書いていないが解釈や表現にインスピレーションが浮かんでも
→ そんなのはおまえの勝手だ。やってはいけない。譜面通りに演奏しろ。


という話になってしまいがちなのです。



譜面通りに、正しく、良い演奏をする。

それは「あるひとつの結果」です。

その「あるひとつの結果」ばかりが強調され、求められると、その結果に至る過程が見過ごされやすくなります。

それに、その結果に少しでも満たないものや、少しでも異質なものは「価値無し」という評価が下され、棄却されてしまいやすくなります。

しかし、その「あるひとつの結果」とは「異なる結果」に至った試行からこそ、また別の結果を生み出し目標に近付いて行く方法を洗練させていくことができるのですから、「異なる結果」を全部棄却しはじめると、試行錯誤の余地がなくなり、求める結果に向かって前進することすらできなくなってしまいます。



ではどうしていけばいいのでしょう?

鍵は、「自分」にあります。

音楽、譜面に書いてあること、共演者、聴衆。そういった存在との比較ではいつも後回しで、いつも最低の価値付けをされ、いつも犠牲にされる「自分」こそが、実はいちばん大切なのです。



譜面通に、正しく、良い演奏をする。

よくよく考えてみると、これほど難しいこと、高度なことはありません。

これはものすごく高い要求なのです。



誰だって、もちろんできればそうしたいと願っています。

でも、それが「いま、まだ、できない」から困っているのです。



それをできるようにしていくうえで、


・自分が緊張していることは役に立つでしょうか?
・身体が痛かったり、不快であったりすることは役に立つでしょうか?
・不安や苦手意識は、役に立つでしょうか?
・硬くて無理をした奏法は役に立つでしょうか?
・涌き上る音楽性、インスピレーションを殺すことは役に立つでしょうか?


どれも役に立ちません!むしろ逆効果ですね。



ということは、より良く、正しい結果に至るためにこそ、「自分」は良い状態でありたいわけです。

・無理のない奏法で、
・自己否定や変なプレッシャーを抱え込まず、
・音楽することそのものに嬉しさ、楽しさ、幸福を感じていて、
・自由でラクな身体と気持ちで

演奏に取り組むことこそが、結果をよりよくしてくれます。



そんな「自分」であるためには、

・自分への共感
・自分への応援
・自分への励まし
・自分への優しさ
・自分への寛容さ
・自分へのケア

が必要ですね。



自分が自分にそんな態度であること。そういう接し方、やり方であること。

それこそが、「譜面通りに、正しく、良い演奏をする」という非常に高度な目標へと近付いて行く最善の方法なのです。

さっきまでの、自分をイジメ、硬くさせ、押し潰して行くような考え方がすっかりひっくり返りましたね。



上記の意味で、「自分」を大切にし始めると、なんだか自分に甘くて、自分勝手な感じがするかもしれません。

しかし、自分を大切にする理由は、「より正しく、より良い結果のため」なのです。

だから、これは甘やかしでも気休めでもありません。

「自分」を第一に考え、自分に優しくしより良い状態にしていく。これこそが「ベストを尽くす」ということなのです。



忘れないでくださいね、譜面だけでは音楽は成り立たないのです。

演奏してくれる「あなた」がいてはじめて、音楽は存在するのです。






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なぜ立奏と座奏とでは吹きやすさがちがうの?

【質問】

こんにちは。

今練習しているところが、座ると上手くいかないけど立って吹くとチョッと良くなるのですが、これはどうしてなのでしょうか?


【バジル】

座奏は構造的に、立奏より息のキャパシティにおいて少しハンデがあるものなのです。

だから、体感されていることは、とても自然なことです。

立奏で取り組んでいる曲の練習をして、その感じや吹き方をなるべく座奏に持ち込んでくるようにするといいかもしれませんね。

座奏時には身体を揺らしたり動かしたりしながら吹くとよいでしょう。






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メルマガを登録したはずなのに、最近まったく届いていない…..
ということはありませんか?


① もしかしたら登録が解除されているかもしれません

メールが繰り返し不達になると、自動的に登録が解除されてしまう設定になっていた時期がありました。

大変お手数ですが、再度登録を試みて頂ければ、と思います。

その際、受診が確実にできるよう、受診設定をチェックして頂いておければ万全です!


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どうぞよろしくお願い致します。





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これからのこと


わたしのアレクサンダーテクニークの恩師、キャシー・マデン先生がこう表現しました。



「パフォーミング・アーティスト(音楽家、俳優、ダンサーetc)の本質は、時間と空間を共有してくれている聴衆・観衆によって『変容させられる』ことを受け入れ、歓迎し、望むことにあるのよ。

そうやって変わることを受け入れているあなたを見て、聴衆・観衆もまた変容するの。それが芸術とクリエイティビティの本質よ。

そして、アレクサンダーテクニーク教師という仕事もまた、『相手によって変容させられる』ことを受け入れることが必要要件なのよ。」



アレクサンダー・テクニークは、ツールです。

管楽器だけのものではないし、音楽家のために始まったものですらありません。

しかし、音楽するひとにはとても役立つツールです。



わたしにとっては、楽器の保持ができなくなってしまうほどの深刻な腰痛から唯一抜け出させてくれた貴重なツールでした。

そして、量、意気込み、根性に依存せずに、限られた時間と体力のなかでも軽やかに前進し成長していくことを支えてくれた最も有効なツールでもあり続けています。



しかし、わたしはアレクサンダー・テクニーク「を」教えることにそこまで興味がありません。

なぜなら、わたしにとって大事でワクワクするのは、アレクサンダー・テクニークというツールを使うことよって可能になる音楽表現だからです。

だから、この音楽表現に寄与するものであれば、アレクサンダー・テクニーク以外のあらゆるツールや知恵にわたしは興味がありますし、どんどん学び、そしてそれをレッスンや講座ではすぐさま取り入れていきます。

メンタルトレーニング、ロルフィング、心理カウンセリング、呼吸法、さまざまな奏法メソッド etc…

そのどれもがそれぞれに役立ってきており、わたしの大切な一部になっています。



しかし、わたしにとってはまだまだ当分、アレクサンダー・テクニークが根幹であり続けるでしょう。

やはり、

・そのひとが持っている力を引き出すこと
・痛みや身体的不調から演奏時に解放されてゆくこと
・長期的に確かに上達を続け自ら発展していく考え方と理解を持つこと
・この世界にもっとすてきな音楽表現が生み出されてくるきっかけになること

において、アレクサンダー・テクニークより有効なものが見つからないからです。




つい先日、ある大学での講座の中で、わたしはアレクサンダー・テクニーク「を」教えなきゃいけないとどこかで思いながらやっていたことに気が付きました。

その間は、講座の中身や雰囲気は悪くないのですが、どこかでもやもやした空気がありました。

しかしその後、もっと個々の演奏の取り組みや課題に寄り添った「マスタークラス」のようなやり方にシフトしたところ、わたし自身がとても活き活きとしてきましたし、何よりその講座に参加していた三十人以上の学生たちもどんどん目がキラキラと輝き始め、質問をしてくれるようになり、様々な学びがとても力強いエネルギーで共有されていきました。

自分がやりたいのはこれなんだな、それに音楽をしているひとが求めているもののもそなんだな、と感じました。


この直感と体験を、大切にしたいなと思います。







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協調作用は、事実・真実と手を取り合ってあげることで働く

「キャシー・マデン先生との学び備忘録」シリーズ、2014年版。第2弾。




自分全体が、見られ、聞かれ、自分全体で相手全体と在って、見て、聞いている。


キャシー・マデン先生の授業@2014。その最初の授業で得た学びです。

授業を聴講している間、なんとなく身体が硬くて動きづらいなあ、と感じていました。


そのとき、キャシーが、他の参加者に対してレッスンの文脈でこう言いました。


『実際のこととして、ひとがいるところにあなたがいれば、あなた全体が見られているし、聞かれているのよ。見られないようにすることも、聞かれないようにすることもできないのよ』

『事実として、あなた全体が、ほかのひと全体とそこにいる。それが真実よ。協調作用は、事実・真実と手を取り合ってあげることで働くし、そうしないと硬くなるのよ、確実に』

『さあ、みんなこっちに集まって輪になって。それでこうしましょう。頭が動いて、自分全体がついてきて、自分全体が相手全体とあることをを歓迎し、相手全体が自分全体と共に在ることを招待する

『むかし、わたしはひとに質問されるたびに、自分が頭と脊椎の間を緊張させるという反応をしていることに気が付いたの。もちろん、答えられなかったらどうしようとかいった心配の類いが原因ね。でもね、そこで徹底的に目的に至る手段(deep means whereby)を考えてみたの。そうしたら、そもそも質問に答えることがわたしの義務や責務ではなくて、そのはるか以前に、その相手と自分全体が共にあり、その相手全体を見て、聞くことこそがわたしの仕事だと気付いたの』



このあと、身体があっという間にラクになりました。

….なるほど、自分はそういえば昔からの習慣で、電車の中や外を歩いているとき、「見られないように、聞かれないように」してきたことに気付きました。



外人なので、まず見た目が目立つ。

英語を試そう的なノリで話しかけられたくない。

外人だからという理由で話しかけられたくない。

日本語を読んでいると、驚かれ、ジロジロ見られるのがいやだ。

声を出そうものなら、外人なのに日本語が上手だと驚かれるのがいやだ。



そういう気持ちで、自分自身を硬め、縮め、分断していたのだな、と気付かされました。

授業に来ても、自分の立ち位置と言うか、振る舞いをどうすべきか少し迷いがあったことにも気付かされました。




自分全体が、ほかのひと全体とそこにいる。それが真実なんだなあ。

頭が動いて、自分全体がついてきて、自分全体が相手全体とあることをを歓迎し、相手全体が自分全体と共に在ることを招待しよう。

ホルンの練習も、これでやろうっと。







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感情に気付いて(acknowledge)あげる

ことしも恩師、キャシー・マデン先生が来日。毎年書いている、「キャシー・マデン先生との学び備忘録」シリーズ、2014年版のはじまり〜



いま現在の条件・状況における「自分の使い方」を分析する


今月、これから何度もキャシー先生の授業に参加する機会がありますが、初参加となった昨日の授業での学びから。


きのうのぼくの質問は、

「自分の信頼しているひと、自分が属している組織、あるいは自分自身に対して、誰かが悪口や意地悪を言っているのを見たり聞いたりしたときに、協調作用を回復するにはどうしたらいいですか?」

というものでした。


授業で自分の質問の番が回ってくるのを待つ間、何を質問しようかずっと考えていましたが、このことをテーマにしようと決めた瞬間、怒りのようなものを自分の身体の中にすごく感じました。感情ではなく、身体感覚です。

胃やお腹に、動き、こわばり、ムカムカ、何かこみ上げてくるような感覚でした。


ここから、やり取りが始まります。



キャシー『意地悪に接したとき、どんなことが起きるの?どんなことを感じるの?』


バジル『いまは、この授業の安全で建設的な場と雰囲気で、意識的になれているからちょっといつもとちがう。いまは協調作用自体はある程度保てている。けれど普段はもっと硬くなる。』


キャシー『それじゃあ、きょうは実際またそういう状況になったとき用の、「バックポケット(予備)プラン」を作るということね』


バジル『そうです。いまでも一定の効き目のあるバックポケットプランを一応持ってはいるんです。それは、意地悪に接して湧いてきたエネルギーを、ブログを投稿するなどの建設的な作業に振り向けるということです。そうすると、数分から数時間で気付いたら意地悪のことはもう気になっていないことに気付きます』


キャシー『なるほど。つまりあなたがいま欲しているのは、感情を建設的な状態まで通していく方法ということね。それがあなたのいま言っている意味での建設的、ということね』


バジル『言われてみれば、そうですね』


キャシー『それであれば、行動までスキップしてしまう前に、あなたの感情に気付いて(acknowledge)あげる必要があるわね….』


バジル『….ああ….確かに、そう言われてみると、いまは怒りと悲しさを感じているのが普段よりよく分かります。普段はこれをあまり認識できなくて、恐怖と疑念ばかり感じています。』


キャシー『いま現在の条件・状況における「自分の使い方」を分析する、これがアレクサンダーテクニークの大事なステップね。だから、頭が動いて、自分全体が付いてきて、「いま何を感じている?」と問いかける。 ということをやりましょう。』


バジル『そうか….ラクになってきました』


キャシー『ええ。協調作用がとても変わったわね。』


バジル『なんだか、笑えてきました。』


キャシー『感情と言うのは、すべて立派な存在理由があって生まれているの。何かを気付かせるため、次へと動いていくために存在しているのよ。感情は、何をどうしようとしても、感情として生まれるし、存在するし、感じるものなのよ。だから、その感情を認めないでいると、筋肉はその感情を溜め込んで固定してしまうのよ。それがいま、抜けて、動いてたのね。感情が動くと、笑いに変わることはよくあるわよ』



バジル『なんだか、もっとニヤけてくるなあ。意地悪を言っている相手のことをボロカスに怒鳴っているところを想像したら、もっと笑えてきちゃった』


キャシー『そう、あなたが心の中やプライベートな場所で何をしても大丈夫なのよ。』


バジル『そうか、それで気付いたことがあります。うちの父親が、そういえば上手にこれをやっていました。ちょっと嫌なことがあると、すぐ大声で怒鳴ったり、ウダウダ言ったりするんです。でもその声が子供ながらに迷惑で、「自分はこれをすまい」と思ってしまっていました』


キャシー『なるほど!子供にとって、大人の大声はびっくりするものね。子供は、そういうときに、子供なりの未熟な論理でそうやって心に決めてしまうことがあるの。それをいま、アップデート(更新)できたわね』


バジル『どうしたらいいか、分かってきました』


キャシー『ここから先も、できることがあと2ステップあるから、みんなに説明するわね。

ひとつは、いま現在の条件・状況の情報収集なんだkれど、五感で回りを認識すること。たとえば触覚。壁の角に背中を触れて、少しこすってみる。棚においてあるものを手に取って、手触り、肌触りを感じる。それで、いま・ここに意識を向けやすくなる。

もうひとつは、頭が動いて、自分全体がついてきて、「〜が好き」と声に出す。本質的に自分にとってポジティブなものを声に出すことで、ポジティブな動きをしているし、ポジティブな振動、響きを生み出し動かしているでしょ。自分が大切にしているもの、大事にしていることに意識やエネルギーを向けることができる。それをケアすることができる。これをやると、怒りや悲しみを非常に強く感じていたとしても、あなたにとって大事な目の前の仕事などをちゃんと行うことができるのよ』





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自分へのダメ出し中和法

できないところがある自分、音を外す自分、バテる自分。

そんな自分をひたすら「ダメダメダメダメ」とダメ出しし続けながら楽器を練習、演奏することにやっぱり慣れきってることにまたも気付いたので、意識的に「自分にとてつもなく甘く」接しながら楽器を練習、演奏してみる。

すると身体の感覚大違い。


まず力みがずいぶん減る。楽器を無理やり鳴らしにかからなくなる。そこで体験する奏法は、「えっ!?こんなんでほんとにいいの!?」って不安になるほど「テキトー」で「やらなさ過ぎ」な気がする。けれど、音は良いし、感覚は繊細になっていて柔らかい。


あと、少し震えや不安定さを感じる(このへん、よく分からないのでボディワークの先生方、教えてください)。しかし、それを抑えにかからずに吹くと、あら不思議、音の安定度や精度はむしろ良い。



しかし、こういう感覚を招き出すには、盛大に盛大に「自分に甘く、優しくする方向性」を出す必要がまだまだ当分続きそう。そんだけ自分を抑えつけ、硬くさせ、鞭打ち、罰するやり方が蓄積してるからだろうなあ。









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マウスピースとアンブシュアは真ん中じゃなきゃいけないの? Q&A

中学生ホルン吹きからの悩み相談です。


【質問者】

初めまして


私は中学3年です。

今年8月にあるコンクールで「演奏するのですが練習しても上手くいきません。

特にアンブシュアが左下の位置になっていると指摘されます。

コンクールまで時間がないのですがホルンらしい音を出すためにできることはないでしょうか?


【バジル】

アンブシュアが真ん中、左右均等でなきゃいけないっていう根拠はあまりありません。

古い理論なんです。

左下のまま、気にせず続けましょう。



【質問者】

突然の質問にも拘らずご返答ありがとうございます。

指導して頂いてる先生には毎回真ん中で吹くようにと注意され続けていて、それを気にし過ぎてホルンを吹くのが楽しくなくなっていましたが、今回バジル先生の返信を頂き、気持ちが楽になりました。

もし上手く吹けるコツのようなものがありましたら、アドバイスを頂けないでしょうか?


【バジル】


コツはないですが、シンプルな基礎はあります。

① 演奏しようとしている音、音楽を声か心のなかで歌う
② マウスピースと口をくっつけ、密封する
③ 息を吐く

これがとにかく大切です。

アンブシュアや息の吸い方はこれに比べると全然重要じゃないのです。


練習のやり方についてはわたしのブログのそのカテゴリーをいろいろご覧ください。

http://basilkritzer.jp/archives/category/練習のやり方

【質問者】

ご返答ありがとうございました。

今日吹奏楽部の練習があったので、早速バジル先生に教えて頂いた3つの事を意識しながら練習してみました。

今までと違って楽な気持ちで吹く事ができ、音程もはまりやすくなりました!

ただずっと吹き続けていると、口がバテてしまって高音がミュートを使ったような音になってしまったり、かすれてしまったりして最後まできれいな音で吹くことができません。

このような事をなくすためには、
どのような練習をしたらよいのでしょう?



【バジル】

それは、質問者さんにとって現時点での合奏時間や練習時間が長過ぎて負担が過剰なのでしょう。

コンクールに向けた練習では一時的にどの学校も練習し過ぎになりがちですね、残念ながら‥

合奏中、こまめに身体のリラックスを心がけましょう。

休憩中はなるべく吹かず、楽器や音楽室からできるだけ離れましょう。



【質問者】

お忙しい中たくさんの質問に答えて頂きありがとうございました。

アンブシュアを気にせず自分の出したい音をイメージしながらやるようにしたところ、出にくかった高音が出るようになってきました!

気持ちも楽になり、吹きたいと思うことが多くなりました。

バジル先生にたくさんのことを教えて頂けて本当に感謝しています。

私を苦しい悩みから救って頂き、ありがとうございました。



【バジル】

そんなに役立てたなんて!

知らせてくださりありがとうございます。嬉しいです。

これからも音楽活動を楽しんでくださいね。







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