クラウド胴上げ、はじめました
胴上げといえば、野球チームが優勝したときなどめでたいときに行われる。
しかし、胴上げはたくさんの人がいないとできないし、めでたいことはそうめったに起こらない。
そんな胴上げをもっと手軽にできないかと思い、「クラウド胴上げ」なるものを考案し、実際にやってみた。
「クラウド胴上げ」とは?
「クラウドファンディング」というものをご存じだろうか。
ベンチャー企業が事業を起こす際などにネット上で資金提供をお願いし、賛同する人から資金をもらう資金調達法である。
図にするとこんな感じ。

「クラウド胴上げ」はこのクラウドファンディングをモデルにした胴上げのスタイルである。
なにか良いことを成し遂げた人が路上で胴上げをお願いし、賛同する人たちに胴上げをしてもらうというものだ。
こちらも図にするとこんな感じ。(クラウドファンディングと異なる部分を赤色にした。)

いまやFacabookやTwitterなどで指一本で承認欲求が満たされる時代である。
こんなやりかたで人に認めてもらうなんてかなりアグレッシブで刺激的ではないだろうか。
そんなアグレッシブ承認欲求を実際に試してみた。
早速支配するダメ感

やってきたのは私の通う京都大学。ここでクラウド胴上げを実践する。
クラウド胴上げのためにこんな看板まで作ってみた。

クラウド胴上げの良い所などをまとめたパワポまで準備したという気合いの入りようである。
その日会った友人たちにも「クラウド胴上げ」について説明してみた。
…
…おかしい。
…みんな引いてる。
友人なら私のこの斬新な発想を褒めてくれると思っていたのに、ドン引きしている。
この調子じゃ見ず知らずの人に「胴上げしてくれませんか」ってお願いしたら通報されるんじゃないか。

ひどい表情だ
看板の横に立つ私の姿が非常に情けない。胃が痛い。
胴上げをお願いする声を上げる気力なんてもはや残っていない。
このままおめおめと引き下がり、クラウド胴上げは黒歴史として封印されるのだろうか。
そこに救世主現る
そんな私を見るに見かねた友人が代わりに声をかけてやる、と言いだした。

カメラを向けたら自然にこんなポーズをしてくれるいわば「コミュ力の塊」ともいえる友人。
この友人が目を付けたのはガイダンスか何かで大学にやってきた高校生の集団である。
こういうときに一番ノリが良いのは半ば旅行気分でやってきた高校生だと彼は知っているらしい。
友人「こいつを胴上げしてやってくれませんか?」
高校生「?」
交渉は続く。

高校生「僕達お昼ご飯食べに行くので…」
断られた。
でも高校生は彼らの他にもたくさんいる。戸惑わずアタックだ。
頑張れ、友人!(このとき私は胃の痛みを必死にこらえていた。)
そしてついに

友人「やってくれるってよ!」
友人の交渉の甲斐あって、8人の男子高校生たちが賛同して集まってくれた。
私は彼らに深々とお辞儀をした。
ついに、胴上げの瞬間である。

せーの、

わーっしょい、わーっしょい、わーっしょい!

飛んだ。ついに私は飛んだ。
思いのほか私の体は高く舞い上がり、不安になる一方で胸が躍った。
胴上げはほんの一瞬であったが、非常にドキドキする楽しいひとときだった。
ぼんやりと浮遊感の余韻が残るまま、私は彼らにお礼をし、帰路についた。
まとめ
クラウド胴上げは新たな承認欲求スタイルとして確立されることはないだろう。
どちらかといえばエクストリーム承認欲求である。
しかし、私は確かに飛んだのである。
私自身は非力でしかなかったが、たくさんの人に支えられ、私は飛んだのだ。

物理的にも支えられている
そしてもうひとつ、宙を舞ったときの感覚は私を不安にさせた一方、あることに気付かせてくれた。
そう、私はいつだって支えられているのだ。この大きな地球に。
クラウド胴上げは支えられていることの素晴らしさを感じる有意義な試みであった。

地球は大きすぎて、私のカメラでは収まりきらない。
おしまい
しかし、胴上げはたくさんの人がいないとできないし、めでたいことはそうめったに起こらない。
そんな胴上げをもっと手軽にできないかと思い、「クラウド胴上げ」なるものを考案し、実際にやってみた。
「クラウド胴上げ」とは?
「クラウドファンディング」というものをご存じだろうか。
ベンチャー企業が事業を起こす際などにネット上で資金提供をお願いし、賛同する人から資金をもらう資金調達法である。
図にするとこんな感じ。
「クラウド胴上げ」はこのクラウドファンディングをモデルにした胴上げのスタイルである。
なにか良いことを成し遂げた人が路上で胴上げをお願いし、賛同する人たちに胴上げをしてもらうというものだ。
こちらも図にするとこんな感じ。(クラウドファンディングと異なる部分を赤色にした。)
いまやFacabookやTwitterなどで指一本で承認欲求が満たされる時代である。
こんなやりかたで人に認めてもらうなんてかなりアグレッシブで刺激的ではないだろうか。
そんなアグレッシブ承認欲求を実際に試してみた。
早速支配するダメ感
やってきたのは私の通う京都大学。ここでクラウド胴上げを実践する。
クラウド胴上げのためにこんな看板まで作ってみた。
クラウド胴上げの良い所などをまとめたパワポまで準備したという気合いの入りようである。
その日会った友人たちにも「クラウド胴上げ」について説明してみた。
…
…おかしい。
…みんな引いてる。
友人なら私のこの斬新な発想を褒めてくれると思っていたのに、ドン引きしている。
この調子じゃ見ず知らずの人に「胴上げしてくれませんか」ってお願いしたら通報されるんじゃないか。
ひどい表情だ
看板の横に立つ私の姿が非常に情けない。胃が痛い。
胴上げをお願いする声を上げる気力なんてもはや残っていない。
このままおめおめと引き下がり、クラウド胴上げは黒歴史として封印されるのだろうか。
そこに救世主現る
そんな私を見るに見かねた友人が代わりに声をかけてやる、と言いだした。
カメラを向けたら自然にこんなポーズをしてくれるいわば「コミュ力の塊」ともいえる友人。
この友人が目を付けたのはガイダンスか何かで大学にやってきた高校生の集団である。
こういうときに一番ノリが良いのは半ば旅行気分でやってきた高校生だと彼は知っているらしい。
友人「こいつを胴上げしてやってくれませんか?」
高校生「?」
交渉は続く。
高校生「僕達お昼ご飯食べに行くので…」
断られた。
でも高校生は彼らの他にもたくさんいる。戸惑わずアタックだ。
頑張れ、友人!(このとき私は胃の痛みを必死にこらえていた。)
そしてついに
友人「やってくれるってよ!」
友人の交渉の甲斐あって、8人の男子高校生たちが賛同して集まってくれた。
私は彼らに深々とお辞儀をした。
ついに、胴上げの瞬間である。
せーの、
わーっしょい、わーっしょい、わーっしょい!
飛んだ。ついに私は飛んだ。
思いのほか私の体は高く舞い上がり、不安になる一方で胸が躍った。
胴上げはほんの一瞬であったが、非常にドキドキする楽しいひとときだった。
ぼんやりと浮遊感の余韻が残るまま、私は彼らにお礼をし、帰路についた。
まとめ
クラウド胴上げは新たな承認欲求スタイルとして確立されることはないだろう。
どちらかといえばエクストリーム承認欲求である。
しかし、私は確かに飛んだのである。
私自身は非力でしかなかったが、たくさんの人に支えられ、私は飛んだのだ。
物理的にも支えられている
そしてもうひとつ、宙を舞ったときの感覚は私を不安にさせた一方、あることに気付かせてくれた。
そう、私はいつだって支えられているのだ。この大きな地球に。
クラウド胴上げは支えられていることの素晴らしさを感じる有意義な試みであった。
地球は大きすぎて、私のカメラでは収まりきらない。
おしまい