本紙の宋煕永(ソン・ヒヨン)主筆など韓国のベテランジャーナリスト10人が日韓協力委員会の招きで訪日し、東京都内のホテルで15日、日本を率いるリーダーらと相次いで会談した。
日本側から出席したのは、中曽根康弘元首相(96)から枝野幸男元官房長官(50)まで新旧の親韓派が大半だ。安倍晋三首相は首相官邸に訪問団を招き、約40分間懇談した。麻生太郎副総理、野田佳彦元首相ら最近韓日関係に影響を与えた政治家をはじめ、連立与党・公明党の山口那津男代表も訪問団を訪ね意見を述べた。自民党の額賀福志郎衆院議員(日韓議員連盟会長)ら与野党の国会議員11人、毎日新聞の伊藤芳明主筆らベテランジャーナリスト13人、小此木政夫・九大特任教授ら知識人7人もそれぞれ懇談会を持った。
異例の反応だった。訪問団を招いた日韓協力委の関係者は「韓国から聞きたい話、韓国にしたい話が多いからだ。このままでは日本の親韓派がいなくなってしまうという危機感も大きい」と述べた。
日韓協力委の清水信次理事長(ライフコーポレーション会長)、渡辺秀央会長代行(元郵政相)、仙谷由人副会長(元官房長官)、白浜一良副会長(公明党顧問)も3日間にわたり訪問団に同行した。
しかし、安倍首相の発言は「オフレコ」が前提で、他の関係者の発言は発言者を明かさないようにという要請を受けた。訪問団は日本の参加者による率直な発言を聞くためにそれを受け入れ、要請に配慮して日本側関係者の発言を整理した。
■「関係改善」を訴え
親韓派政治家の中心的存在に数えられる人物は現在の政治家について「スケールが小さくなっている」とした上で「日本はやや軌道を外れることがある国みたいだ。われわれは同文同種であり、(韓国が)忠告を発して日本を正しい道に導いてほしい」と訴えた。
「隣国やアジア全体のこと、人類の運命まで考えられる人が減っており、成績表(国会議員への当選)ばかりを考える人が増えている。結局は修養の問題だ。人間の尊厳性を重んじる覚悟で自分自身を引き締めて生きなければならない。われわれの世代は日本の過去、欠点を知っている。だから『隣国への礼儀を守ろう、反省しよう、そして主張しよう』という謙虚で公正な立場を貫くよう注意した」
韓日のメディアに対する批判もあった。50年間にわたり、韓日関係改善に財政的支援を惜しまなかったある重鎮は「互いの良い点に触れず、脱線したことばかりを言い、国家全体のイメージを誤った方向へと向かわせている。両国は本来の姿に戻ってほしい」と訴えた。在日同胞の参政権獲得に向け努力してきた政治家は「参政権を実現するためには、やはり両国の友好、国民間の幅広い信頼が前提となるべきだ。メディアの役割が大きい」と語った。
政界からは与野党が、メディアや知識人からは左派、右派がいずれも集まったが、「韓日は首脳会談を行うべきだ」との声が異口同音に聞かれた。ある関係者は「国家の友好とは結局首脳間の友情に終始する。首脳は国家に対する責任を負っているという点で共鳴できる。自分の困難を知るがゆえに相手の困難も理解できる。そこから国家の友情と信頼が生まれる」と指摘した。
■歴史認識、新旧に差異
訪問団を迎えた日本の親韓派重鎮らは、歴史に対する日本の反省を明確に表現した。ある人物は「過去に韓国から受けた恩が日本を発展させた原動力だと思う。日本が韓国に悪いことをしたことをわれわれは忘れない」と述べた。
しかし、重鎮グループよりも一世代若い政界関係者は「歴史観は国ごとに異なるのが普通だ」とし、米国の独立戦争について、米国と英国は異なる記述をしていると主張した。数年前に韓日関係に悪影響を与えた自身の発言を訪問団に対しても繰り返した格好だ。
韓日関係の悪化については、出発点が日本の右傾化ではないという意見も出た。ある野党関係者は「民主党政権当時、日韓関係を飛躍的に発展させる機会があったが失敗した。時間軸で見ると、右傾化したことがない民主党政権期に日韓関係の冷却期が始まった」と指摘した。
同関係者は「中国との関係では日中双方に妥協点を探ろうと努力する人がいる。しかし、日韓関係では両国が互いの批判ばかりを続けている。日韓関係の方が懸念されるのはそのためだ」とも語った。
これに対し、訪問団は韓日友好のための日本の熱意は理解できるが、真の改善に向けては、日本の現役リーダーの歴史に対する真剣な反省と行動が先だとの点を繰り返し強調した。