日本人が知らない 恐るべき真実

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2006-05-15 おすすめ本

イルミナティの秘密 11:54

これまで連続して『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』の中からご紹介してきしたが、最後に翻訳者である副島隆彦氏が、ご自身のホームページ『学問道場』の中で2006年1月11日に書かれた文章の中からイルミナティの創設者アダム・ヴァイスハウプトに関する部分を抜粋・引用してご紹介いたします。

このアダムヴァイスハウプトの言葉は、近代から現代へ続く一連の流れを理解する上で、大変重要な鍵となる言葉だと思いますし、副島氏の背景まで理解した上での的確な翻訳も見事だと思います。


「理性が人間の唯一の規範となる。これがわれわれの最大の秘密だ。理性が人間の唯一の信仰の対象となるとき、ついに人間(人類)が長い間抱えてきた問題は解決するのである。」 by アダムヴァイスハウプト

Adam Weishaupt ( founder of the Illuminati in 1776 ) : “ Reason will be the only code of man. This is one of our greatest secret . When at last Rreason becomes the religion of man , then will the problem be solved .” (p.330)

 副島隆彦です。この英文は、たったの3行です。原書の330頁にありました。この一文を読んだときに、私は、息を呑んで、はっと驚き、全身が震えるのを感じました。この英文の本当の意味が分かったぞ、と自分で思ったときに、ひとりで感激しました。

 日本では、おそらく私、副島隆彦だけが、この英文の意味が正確に分かるだろうと、私は何のためらいもなく断言します。それでは、まず、普通の優秀な翻訳家か、政治思想を専門とする学者の訳文を、書きましょう。

(普通の訳はじめ)

 アダムヴァイスハウプト(1776年のイルミナティの創設者):「理性が人間の唯一の法典となるだろう。このことが私たちのもっとも大きな秘密のひとつである。ついに理性が、人間の宗教となるときに、その時に、問題が解決するだろう」

(終わり)

 副島隆彦です。これで、何を言っているのか、分かりますか。私以外の日本人には、この英文の意味は、意味不明のはずです。この日本語文を読んで、それから、もう一度英文を読んで、そして、もう一度、日本語訳文を、読んで、そして「理性が、人間の唯一の法典となるだろう・・・」と読み直して、それで、意味不明のはずです。カントを読んでもヒュームを読んでも、こういう感じの日本文がづらづらと続きます。

 日本明治維新明治元年、開国、文明開化)から、今年で、138年目です。それでも日本人は、すべての文科系の知識階級の人間を含めて、上記の英文の意味が、分からないでしょう。私は、30年の刻苦勉励の苦闘に末に、分かるようになりました。この事実を早く、弟子たちに伝授しなければ。

 それでは、私の「真実の読み破り訳」をやります。その前に、基本知識として、この英文の背景の事実を解説します。 この英文に出てくる、アダムヴァイスハウプト(1748−1830)は、実在のドイツ哲学者で、彼が、ヨーロッパ最高の秘密結社とされる、「イルミナティ」の創業者、創設者、結成者です。この事実の重さに、まず、驚いてください。

 それで、この Adam Weishaupt アダムヴァイスハウプト(1748−1830)についての、『岩波(本当は、ケンブリッジ大学著作権)西洋人名辞典』(岩波書店刊、1990年、補遺、改訂版)を使って、この人物の描写(プロウファイール)を知ってください。

引用はじめ)

Adam Weishaupt アダムヴァイスハウプト 

1748−1830

 ドイツ哲学者。インゴルシュタット大学教会教授(72−85)。カントに反対し、ロックを信奉した。理性の支配と世界主義の立場を主張する。1776年に、Illuminatitenordem (光明会)を創設。これが禁止されてから、レーゲンスブルグ Regensburg 及び、ゴータ Gotha に移った(1785)。 

 主著 Uber den Materialismus und Idealismus ,1786 ; Apologie der Uber die Grunde und Gewissheit der menschlichen Erkenntnis , 1788 ; Uber Wahrheit und sittliche Wolkommenheit , 1795-1747.

岩波西洋人名辞典』 から

(引用おわり)  

 

 副島隆彦です。このようになっています。ですから、今では日本知識人層にまで名前だけは、知られるようになった、恐ろしい秘密結社で、フリーメーソンの上部団体であり、その存在は、謎に包まれていて、最近はやりの小説の『ダ・ヴィンチ・コード』の裏側にいるとされる、このイルミナィの創業者は、このアダムヴァイスハウプトというドイツの18世紀後半の宗教法の哲学者です。この事実の事実性をまず確認してください。

 どんな組織、団体でも、その創設者、結成者の、最高幹部が、その団体を体現します。ですから、ヴァイスハウプトの言行録や、書物を読めば、イルミナティという謎に満ちた秘密結社 secret society , the society シークレット・ソサエティ の性質や、根本の考え方は分かります。それが、イルミナティの真髄が、上記のたった3行の英文の中にはっきりと書かれているのです。これには、私も驚いた。

ヴァイスハウプトの思想を説明した上記の、「カントに反対し、ロックを信奉した」の一行が重要である。そして、「理性の支配と世界主義の立場を主張した」とあるのが、決定的に重要である。今日は、このうちの「世界主義」については説明しない。

 本当は、もうあと、英文の原著作から数箇所の引用文を挙げることで、イルミナティという団体の秘密が分かります。それは、後日、解説します。あるいは、この本が出版されてから、改めて、取り上げます。それでは、副島隆彦の「真実読み破り訳」をお見せします。

副島隆彦による訳文を載せる)

 アダムヴァイスハウプトは、1776年に秘密結社イルミナティを創設した。その時の、結成の演説(説教)の中で、イルミナティの組織結成の目標を次のように説いた。

 

「われわれイルミナティは、理性(りせい、reason , vernunft フェルヌンフト)すなわち、利益欲望の思想、金銭崇拝の精神を、われわれ人間にとっての唯一の法典(規則の体系)にするであろう。これこそが、これまで人間(人類)が解明できなかった最大の秘密なのだ。金銭崇拝(利益欲望の精神、すなわち理性)が、人間にとって信じるべき信仰宗教となる時に、その時に、ついに、われわれ人間が抱えてきた最大かつ唯一の大問題が、解明され、解決されるのである。」

副島隆彦の訳おわり)

<中略>

 私は、5年ぐらい前から、reason リーズンとは、reison レゾン(存在の根拠)と同義であり、さらには、ratio ラチオ、レイシオ 「合理」と同義である、とずっと説明してきました。ですから、rationalism ラシオナリズム、ラッショナリズム、「合理主義」とは、「利益の法則」であり、「損得勘定の思想」であり、「投下した労力に対してそれに相当する利益を得ることである」である、と解読してきた。だから、それが、ユダヤ思想(ユダヤ教とも訳す、Judaism ジュダイズム)の根本の思想だということをずっと、しつこく説明してきた。

 ユダヤ教ユダヤ思想)を知るには、モーゼ五書や、タルムードなどの教典を解読することがユダヤ思想を勉強することだというものではない。それは日本人には困難を極める。そうではなくて、ユダヤ思想の原理は、金儲けの精神であり、ラチオ=リーズンなのだ、ということだ。これを、強欲の精神とか、拝金主義とか、訳してもいい。えー。そんなに簡単なことなのか、と私に聞き返しても、どうにもならない。これで、読み破れたのだから、それでいいのです。

 イルミナティという今でもあって、世界を裏側から(上から)支配している秘密結社だとされている団体の、その表が、ダボス会議(世界経済フォーラム)であろうが、ビルダーバーグ会議であろうが、CFRであろうが、デイヴィッド・ロックフェラーの三極会議(トライラテラル・コミッション)であろうが構わない。 

 ただし、私、副島隆彦は、イギリスエリザベス女王が、世界支配の陰謀の最高頂点である、というような、ぶらかし理論は、信じない。ヨーロッパの勢力を、悪の闇の勢力の権化(ごんげ)のように言うのは、それは、アメリカ合衆国の、ロックフェラー系が、欧州の勢力を、悪の頂点だと盛んに言うことで、それで、自分たちの巨大な悪を、ごまかして、ずらして、真実が世界に露見しないようにしているのだ。ロックフェラー系こそは、世界の支配の頂点なのであって、今はヨーロッパ勢ではない。この一点で、いわゆる陰謀理論家の中にまで、彼らの計画により、情報操作集団が入り込んできている。これに、私たちは、相当に慎重な注意を要する。

 組織、団体の、ファウンダー(創設者)の思想を、少しでいいから、きちんと読むことだ。読んで、理解することだ。 ヴァイスハウプトは、はっきりと、ここで、「自分たちの団体の祭壇には、リーズン(金銭と強欲の信念)を神としてかかげる」と書いている。「その時に、人類が2千年来抱えてきた、一番むずかしい問題が、解決されるのだ」と書いている。これでイルミナティという団体、組織の結集の秘密が、公然と書いてある。これは、その団体の最大の結集軸である。 

 この一点を理解しなければ、あとは、「おどろおどろしい、闇の世界の、秘密の儀式の、暗黒の世界の、悪魔主義(ダイアボリズム)の、恐ろしい陰謀集団」ということになる。・・・・・・真実は、そんなものではないのだ。神秘主義(ミスティシズム)もへったくれもあるものか。副島隆彦は、すべてを暴いてみせる。全てを暴く。闇の世界の支配者たちなど居はしない。彼らは、公然と、堂々と、世界を支配しているではないか。

 上記のことだけでは、どうも得力がない。それでは、もうひとつだけ、英文をの原文を提出する。ここに出てくる Albert Pike アルバート・パイクは、イルミナティの最高幹部のひとりだった人物で、この人が後にイルミナティの秘密を暴いた本を書いた。重要な人物だ。

 (原典からの引用はじめ)

 Albert Pike ( in a lettter ・・・・July 14 , 1889) : “  That which we must say to the crowd is We worship God,  but it is the God that one adores  without superstition.

・・・・You may repeat it to the 32nd・・・ degrees --- The Masonic religion should be , by all of us initiates of the high degrees , maintained in the purity , of the Luciferian doctrine .

If Lucifer were not God , would Adnay ( Yahaweh ) and his priests calumina him ? “

 

(p332)

(原典からの引用終わり)

 副島隆彦です。この英文の、最後の、1行の「もし、私たちの神であるルシファーが、本当の神でないのならば、アドナイ(Adney ヤハウェ、キリスト教徒の神)とそれを崇める聖職者たちが、我らの神、ルシファーをこんなに誹謗中傷するだろうか。真実は、私たちの神であるルシファー Lucifer が本当の神であるから、だからこそ、キリスト教徒たちや司祭たちは、私たちの神ルシファーの悪口を言うのである。」となる。

 ここに、Masonic religion (マゾニック・レリジョン)、フリーメイソンの教団の教義(組織原理)が現れている。ルシファーというのが、彼らの神である。ルシファー堕天使(だてんし)である。悪魔や魔王の、サタンやデビルというのも頻出する。 

 私が、これらのイルミナティや、フリーメイソンの最高幹部たちの教典のような、説教言説を、断片的に読んで分かったことは、次のことだ。どうやら、メイソンやイルミナティという団体は、自分たちが、金儲けを目的とする、ヨーロッパの近代都市の商人や商工業者たちであって、それで、キリスト教教会からもの凄く、嫌われて、排斥されたという大きな事実である。だから、これらの都市の商人たちは、敬虔(けいけん)なキリスト教徒たちや、教会司祭たちから、金の亡者の、毛虫のように扱われて、激しく蔑(さげす)まれたようである。

 彼らは明らかにユダヤ商人と呼ぶべき人々である。そして、ユダヤ教徒は、キリスト教世界から排斥され、蔑まれる。なぜなら、キリスト教ローマ教会カトリック)は、金儲けを嫌うし、金利(利子)を取る金貸し業者(金融業)を、「キリスト教徒としては埋葬しない」という教義を持っている。

 これらの事実を、私たち学問道場は、昨年の2月に刊行した、『金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ』(祥伝社刊、2005年刊)で文字通り、正面から追究した。私は、9人の弟子と一緒になって、この本で、ユダヤ商人たちの生態や、その思想の根拠などを、論究した。ここで「リーズン reason =ラチオ、レイシオ ratio 」も明確に主張した。

 ここから、キリスト教の正統である、カトリックローマ教会ローマ法王)に対して、抗議(プロテスト)をはじめた者たちが、プロテスタントの勢力を作りがはじめた。まず、1517年に、マルチン・ルターが、「95箇条の論題(テーゼ)」を大修道院の食堂兼大会議室の壁に張り付けた。そして、ルターは、馬に乗って修道院を出ていって、ドイツの貴族たち(大公)の庇護の下に逃れた。ルターは、「私はもう、我慢しない」と言って、尼さんと結婚してしまったのだ。日本語で言えば、「肉食妻帯(にくじきさいたい)」の破戒僧(はかいそう)となった。

 そして、この「95箇条の質問状」には、はっきりとではないが、「それとなく」、「私たちはもう、我慢できない。ローマ教会偽善をやめろ。金儲けと、金銭欲望を、禁圧する教義は、現実に合わないから、私たちは、自然な性欲と金儲け活動(ユダヤ人の所業)のこの人間にとって重大な二つの事を認める態度でこれからは生きてゆく」と宣言して、ルター派(ルーサラン)を創ったのだ。これに続いて、ジャン・カルバンが、フランスで、同じくことを言い出した。 

 だから、ここから、プロテスタントの思想がはじまり、これは、キリスト教への裏切りであって、貧しい者たち、みじめな者たちへの愛(あい)の思想をいいながら、実際には、商売(営利活動、金儲けの思想)を実践しなければ、生きて行けない人間たちが、近代(モダン、1500年頃に成立)を始めていったのだ。


 だから、プロテスタントは、やはり、キリスト教を裏切って、ユダヤ教ユダヤ思想、金銭欲望の肯定)に近づいていったのだ。だから、「プロテスタントユダヤ商人たちがここに隠れ住んでいる)の精神が、近代資本主義をつくったのだ」という、マックス・ヴェーバー学問成果をなるのである。

 自然な性欲と、金銭欲望、を聖職者には厳禁して、今も認めないカトリックの教義は、偽善であると言えば、本当に偽善だ。だから、カトリックの僧侶(プリースト、神父=ファーザー)たちは、牧師(クラージーマン、プロテスタント系)たちよりは、禁欲を貫く偉いお坊様ということで、今も高く民衆から尊敬されている。カトリックの僧侶は「清貧と禁欲の誓い」を今も守っているので人々から尊敬されているのだが、ところが、ホモゲイ)が多いという問題を抱えている。

 今もカトリックは、避妊や人工妊娠中絶を認めない。人間の命を人間が管理することは出来ない、人間の生死は神に属すると、今も頑強に主張している。そして、だからこそ、カトリック教徒12億人は、ユダヤ教拝金主義と、強欲な金儲けの精神を、ひどく嫌って、これと闘い続けている。イスラム教徒18億人とは別個の大きな、西洋世界の下層白人勢力(アイリッシュイタリアンポーランドその他、南米白人たち)である。

 それでも、カトリック教団の内部には、特にイエズス会の高僧(枢機卿大司教)の中にまで、多くの隠れユダヤ人がたくさん潜(もぐ)り込んでいて、これとの熾烈な闘いを、今の新しい法王ベネディクト16世(旧名ラッツェンンガー、イエズス会士ではある)は激しくユダヤ教拝金主義と闘っている。だから世界中で12億人のカトリック教徒に、前のヨハネ・パウロ2世に続いて大変、敬愛されて評判がいい。そういう闘いを世界規模でやっているのである。日本人でこういうことが分かるのは、私、副島隆彦だけだろう。

 だから、キリスト教会から、激しく嫌われた都市の商人たちは、自分たちを、フリーメイソンイルミナティとして組織していったのだ。そして、これらの秘密結社には、自分たちの金儲けの精神(ラシオナリズム、リーズン合利崇拝)を唾棄され、毛嫌いされたことへの、激しい憎しみ、憎悪、がある。重要なのは、この一点なのだ。

 だから、彼らユダヤ商人的な人々は、ルシファーという悪魔に転落した、元天使の神を、自分たちの神として崇(あが)めることで、強固に団結したのだ。それが、メイソンであり、イルミナティの組織原理だ。自分たちの生き方軽蔑し否定するキリスト教への憎しみと、恨(うら)みと、ひがみ根性と、被害妄想(パーセキューション・マニアック)が、彼らの組織を作ったのだ。

 だから、この本の他の箇所で引用されている部分に要約すると、次のような文章があった。「私たちの拝金の神である、ルシファーが、闇を支えるからこそ、光の中で輝く神であるアドナイ(キリスト教の神、すなわちイエス・キリストへの蔑称)が輝くのだ。(キリスト教は、たしかに、人間への普遍的な愛 を実践する思想である) 闇の世界の神である私たちのルシファーがいなければ、キリスト教の神(ゴッド)も輝くことは出来ないのだ」と書かれている。

 そういうことをこの本は、ずらずらと書いている。イルミナティは、だから恨みがましい秘密組織なのである。まさしく、ユダヤ思想の原理そのものの集団である。だから、金儲けの精神を、嫌い、すべての人間を愛するキリスト教の神を、いつかは、殺して、それを、やがてルシファーによって置き換えたい、と願っているのが、このメイソンや、イルミナティたちなのである。その現代的な成長、発展が、デイヴィッド・ロックフェラー(90歳)を最高指導者とする、CFR(シー・エフ・アール、外交問題評議会)や、三極会議や、ビルダーバーグ会議(欧州ユダヤ人勢力との協議、妥協の為の正式の会議組織)が存在するのだろう。

 謎はこれで大きく解けた、と言うべきだろう。ユダヤ思想を真っ正面から追及して、研究してきた、我らが学問道場の勝利である。これ以上のおどろおどろしい、闇の世界の化け物たちが、世界を支配している、という愚かなる、陰謀論の、日本国内での、跋扈(ばっこ)跳梁(ちょうろう)は、以後は、私たちが、徹底的に、真実を解明することによって、粉砕する。 

  闇の世界の支配者などいない。彼らは、公然と表に出て来て、そして、世界中の人間たちを堂々と、金融と軍事力で脅して、騙(だま)して、支配しているではないか。このことを正面から指摘し続けることがなによりも大事だ。恐れたり、勝手に脅(おび)えたりして、いじけるのが一番いけない。私たちは、ゴキブリが家具の隙間(すきま)に逃げ込むような感じでの、世界を支配する者たちへの批判をしてはならない。

 私たちは、堂々と、近代学問サイエンス)の手法で、「すべてを明晰にする。すべてを表に出して、平易に明らかにする」ことこそが大切である、と考える。

 だから、フリーメイソンとかイルミナティというのは、今の日本でも、それらの下部組織として、全国の各都市にある商工業者や中小企業経営者たちの自主的な団体である、ロータリーライオンズ(こちらが、医師歯科医が多い。金歯で金を扱うからということもあるだろう)が存在する。

 私は、これまでに全国各地のロータリーの会合とかに呼ばれて20回ぐらい講演をしたことがあるので、彼らの様子を知っている。ロータリーでは、米兵がかぶっているのと同じような紺色の三角帽をかぶり、たすきを掛けている。そろいの濃紺の制服のブレザーを着ている。「○○君が、発言します」とやって、いかにも西欧スタイルの組織である。「我ら、共に商業で栄える者たちの友愛は・・・・」というような憲章(けんしょう)や標語が壁や壇上に飾ってある。

 これら、ロータリーライオンズの上部団体は、明らかに、フリーメイソンイルミナティである。それを、彼ら自身が隠そうともしない。ただ、日本人幹部たち程度では、どこまで自覚があるのかが、分からない。幹部の人が、「副島さん。僕たちのロータリーに、そんな恐ろしい裏はないよ。考えすぎだよ」と言っていた。ロータリー東京圏だけで、400ぐらい支部があるようだ。全国で3000個ぐらいあるだろう。大きな市には、3つから4つある。)の、この東京の幹部クラスの人が、数年後に、私に言った。「やっぱり、上の方は、アメリカの総会に代表団で行って、相当なことをやらされるらしい。副島さんの言うとおりだ」と私に告白した。

 私は、大きくは、一番上の方は、世界規模のロータリーの役員会議では、アメリカロックフェラー系の方が今は、役員会(最高幹部会議)を多数派であり独占したような状態になって、欧州勢のロスチャイルド金融貴族たちは、少数派になっているはずだ、と考えている。そうやって、今は、アメリカの一極支配がここでも実行されているのだ。こんなことは、別に隠し立てするほどのことではない。内部にいる人たちには、公然の事実のはずだ。新聞とかテレビが怖がって、勝手に自主規制して書かない、取り上げないだけのことだ。