【今回のまとめ】
1.地政学上の悪いニュースにもかかわらず米国株式市場はしっかり
2.銀行決算では住宅ローン市場の低迷が印象付けられた
3.インテルの好決算は企業のPC買い替え需要好転を示唆
4.フェイスブックは広告売上モメンタムが強い
5.スターバックスの決算では既存店売上比較に注目
米国株式市場は調整局面
先週の米国株式市場は、オランダを飛び立ったマレーシア航空機がウクライナ上空で撃墜されるというショッキングなニュースにもかかわらず週間ベースではプラスで終わっています。ダウ工業株価平均指数は+0.9%、S&P500指数が+0.52%、ナスダック総合指数が+0.38%でした。
決算シーズンは佳境へ
一方、米国の第2四半期決算発表は佳境に入っています。これまでに発表された決算は一株当たり利益(EPS)では64.2%の企業が、そして売上高では57.0%の企業がコンセンサス予想を上回っています。
普通、決算発表シーズン後半に入り、小型株の決算が中心になるとこれらの数字は若干下がっていることが多いです。これは一般に小型株より大型株の方が会社側ガイダンスが保守的なことによります。いずれにせよこれまでの滑り出しは、まずまずと言えるでしょう。
これまでの決算をおさらい
これまでに発表された決算のハイライトを記します。まず銀行セクターでは各行とも新規住宅ローンのビジネスが低調でした。このため住宅ローンへの依存比率の高いウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)は苦戦しました。一方、シティグループ(ティッカーシンボル:C)、JPモルガン(ティッカーシンボル:JPM)などの投資銀行ビジネスを持っている銀行はボラティリティ(=市場のブレのこと)が小さかったのでいずれもトレーディング利益が低迷しました。シティグループは「6月になって持ち直した」とコメントしましたが、JPモルガンは「6月の改善は持続可能ではない」と悲観的でした。
半導体のインテル(ティッカーシンボル:INTC)は景気回復により企業のPC買い替え需要が旺盛だったとコメントしました。
グーグル(ティッカーシンボル:GOOGL)の場合、売上高は予想を上回ったもののEPSは市場予想に届きませんでした。クリック数は+25%と健全な成長を見せましたがクリック単価は-6%でした。
IBM(ティッカーシンボル:IBM)の決算は本当に久しぶりにEPS、売上高ともに市場予想を上回りました。またグロスマージンが僅かに改善したのも注目されました。
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