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女児監禁男逮捕劇 大量お菓子が決め手…スーパー袋にぎっしり

容疑者が使用した車
藤原武容疑者が使用した小型車
Photo By 共同 

 岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が行方不明になり、自宅に女児を閉じ込めていたとして監禁容疑で自称イラストレーター藤原武容疑者(49)=岡山市北区=が逮捕された事件で、県警が強制捜査に踏み切ったきっかけは同容疑者が買い込んだ菓子だったことが20日、分かった。また、同容疑者が使用した小型車が事件前、ナンバープレートを偽装していたとみられることも判明した。

 女児は19日午後10時21分頃、自宅から約8キロ離れた藤原容疑者宅で保護された。ケガはなかった。誘拐や立てこもり事件担当の捜査1課特殊班も出動し、1階の窓を割り突入。藤原容疑者が洋間のベッドに横たわり、そばの布団の上で白いパジャマ姿の女児がテレビでアニメを見ていた。藤原容疑者は抵抗する様子を見せなかったという。

 県警によると、藤原容疑者は「1人でやった」「下校中に声を掛け車に乗せた」と容疑を認めている。2人に面識はなかった。県警は倉敷署に捜査本部を設置、未成年者誘拐容疑でも捜査しており、20日に自宅を家宅捜索。女児のランドセルや靴を押収したが、携帯電話は発見されなかった。

 捜査の軸は、14日に行方不明になる直前、女児と話しているのを目撃された男の銀色の車の特定だった。女児の母親(39)は「5月と6月に娘が銀色の車に付きまとわれた」と、県警にナンバープレートの4桁の数字を伝えた。県警は、県内の同じナンバー約40台をリストアップ。16日に架空の交通事故の捜査を装い藤原容疑者とも接触していたが、捜査線上の一人にすぎなかった。

 女児が通っていた小学校で終業式があった18日、女児宅近くに住む女性が電話で「4月下旬、ナンバープレートを取り外す男性を見た」と県警に連絡。ナンバーの地名が岡山であることなど新たな情報が加わり、藤原容疑者の車と重なった。

 県警は直後から、極秘で藤原容疑者宅の張り込みを開始。女児の姿は確認できなかったが、捜査員は、買い物から帰ってきた藤原容疑者のスーパーの袋の中に、子供が好きそうな大量のお菓子が入っているのを確認。報告を聞いた幹部が家宅捜索を決断した。

 女児の母親はこの日、「娘の姿を確認し、抱きしめることができて、これ以上ない幸せを感じました」とのコメントを出した。

[ 2014年7月21日 05:30 ]

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