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藤原容疑者はアニメ好き、周囲から孤立

藤原武容疑者の自宅へ家宅捜索に入る岡山県警の捜査員ら(共同)
藤原武容疑者の自宅へ家宅捜索に入る岡山県警の捜査員ら(共同)

 岡山県倉敷市の小5女児監禁事件で逮捕された自称イラストレーター藤原武容疑者(49)は、母親の介護に熱心な一方、実家に1人暮らしで周囲から孤立状態だった。藤原容疑者を知る男性(46)は「アニメが好きで、地域や友達から孤立していた。おとなしい人だったのに、なぜこんなことになったのか」。

 近所の住民らによると、両親と妹の4人家族は数十年前に引っ越してきた。父親は数年前に亡くなり、母親は介護施設に入っているという。県外でイラストを描く仕事をしていたという藤原容疑者は約1年前に戻ってきた。母親を月に数回訪れ、3月には車いすに乗せ同窓会に付き添った。手作り弁当を渡すこともあったという。

 優しい息子の顔もあったが、近所付き合いは少なかった。近隣の40代男性は「眼鏡で無精ひげを生やし、体格は骨太でがっちり。体育会系にも見えたが色が白く、オタクっぽい雰囲気もあった」。土日のみ実家で過ごすと主張し、町内会費の支払いを渋ることもあった。同容疑者宅を春ごろ訪れた住民によると、室内にゴミが置いてあったり、町内の清掃活動に参加しないこともあったという。

 昨冬には自宅の一部を防音仕様にリフォームしていた。同容疑者の実家周辺では銀色の小型車に小学生が追いかけられることもあったという。30代女性は「おとなしい方だが、会えばあいさつしていた。特に気持ち悪い人ではなかったのに」と驚いた様子だった。

 [2014年7月21日10時2分 紙面から]

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