大雨:天草で24時間雨量が最高 市全域に避難勧告
毎日新聞 2014年07月07日 20時39分
停滞する梅雨前線の影響で九州・山口は7日、北部を中心に大雨となった。気象庁によると、熊本県天草市では早朝に1時間雨量が74.5ミリに達し、正午過ぎまでの24時間雨量は観測史上最高の371.5ミリを記録。市全域の約3万8000世帯に避難勧告が出され、一時124世帯247人が避難した。また、福岡県行橋市内で落雷により2人がけがをしたほか、各地でがけ崩れや床下浸水、停電などの被害が出た。
大雨は8日明け方ごろまでにはいったん収まるが、台風8号の接近に伴い再び各地で雨が強まる見込み。
気象庁によると、7日の1時間雨量は▽福岡県飯塚市66.5ミリ▽長崎県南島原市63.0ミリ▽熊本県宇城市42.5ミリ▽山口市41.5ミリ−−など。24時間雨量は▽長崎県島原市258.5ミリ▽鹿児島県さつま町254.5ミリ▽同県伊佐市206.0ミリ−−などだった。
特に雨量が多かった熊本県内では、少なくとも38カ所でがけ崩れが発生し、幼稚園と小中高校など102校が休校した。
落雷も相次いだ。行橋市によると午前10時45分ごろ、東九州道で男性作業員(42)のヘルメットに落雷し、近くにいた男性作業員(17)と共に軽傷を負った。また九州電力によると、落雷により福岡県と佐賀県で計約7万5000戸が最大約1時間半にわたり停電。山口県内でも約2800戸が停電した。
福岡、山口両県内では鉄道も運休や遅れが出た。【まとめ・福永方人】