九州大雨:天草全域に避難を勧告
毎日新聞 2014年07月07日 13時05分(最終更新 07月07日 13時45分)
停滞する梅雨前線の影響で、九州・山口地方は6日から7日にかけ、熊本、長崎、鹿児島県などを中心に非常に激しい雨が降った。熊本県天草市では、降り始めから午前10時までに総雨量371.5ミリを観測し、市全域に避難勧告が出された。大型で非常に強い台風8号の接近に伴い、8日以降も激しい雨や激しい突風などの恐れがあり、気象庁は土砂災害や河川のはん濫に厳重に注意するよう呼びかけている。
気象庁によると、7日未明から早朝にかけて、1時間雨量が熊本県天草市74.5ミリ▽長崎県南島原市63ミリ▽山口市41.5ミリ−−を記録。降り始めからの総雨量は午前10時現在、長崎県島原市263ミリ、佐賀県嬉野市152.5ミリに達した。
熊本県内は午前11時現在、天草市全域と苓北町の一部で計3万8153世帯(計8万8556人)に避難勧告が出ている。同県内は土砂崩れなどの被害も発生。長崎、鹿児島両県の一部でも避難者が出た。
大気の状態が非常に不安定になっており、8日正午までの24時間雨量は福岡、山口、佐賀、長崎、熊本各県で120ミリ、大分県で100ミリと予想されている。【まとめ・鈴木一生】