「ごめんねっ。」
「サンタさん信じる?」
「UFOは信じてるけど」
「サンタさんってなんで赤いのかな?」
「赤好きなんだろ?」
「そうかなぁ?」
「雪の中で赤は目立つよな。」
「目立ちたいのかな?」
「子供に見つけられたいんじゃないかな?」
「なんでさ?」
「ムナしいだろ?見つかんないと」
「そっかぁ!」
「最近の子供はサンタが親だと思ってるからな。すこしでも見つからないと」
「たまに足踏んだりしながらプレゼント配って」
「大変だよなぁ。煙突の家なんてないしさぁ」
「窓にガムテープはると音しないよ」
「煙突見つけたって思ったら銭湯だったりな」
「靴下がくるぶしまでだったり」
「ちょっと遅れて新聞配達と間違えられたり」
「低空飛行だったり」
「サンタって大変だよなぁ」
「プレゼント代ってサンタさんの自腹かなぁ?」
「振り込みだろ?お父さんの」
「だからみんなお父さんがサンタさんだと思ってんだ」
「なんか寂しい仕事だよなぁ」
「サンタさんてクリスマス以外はなにしてるんかな?」
「季節によってちがうよ」
「そうなの?」
「夏はかき氷屋さん。秋はさつまいも屋さん」
「春は?」
「花粉をばらまく人」
「なんかメルヘンチック。」
「そうかなぁ?」「花咲じいさんみたい」
「そっか。」
「なんで花粉ばらまくのかな?」
「薬局とか病院が儲かるからだよ」
「社会人だね」
「薬局に頼まれてやってるの」
「サンタさんは花粉症にならないのかな?」
「ヒゲ長いから大丈夫なんじゃん」
「強いね」
「忍耐力ないと寒くて跳べないだろ?」
「そだよね」
「精神力ないと赤着れないし。恥ずかしいから。」
「サンタさん捕まえたら有名になれるかな?」
「ネッシーとは違うからなぁ」
「ネッシーって友達いないのかな?」
「だからたまに水から顔出すだろ?」
「見つかりたいの?」
「友達になってくれる人を待ってるんだ。首長くして。ネッシーだけに。」
「ネッシーだけにね。」
「ネッシーだけにな。」
「ネッシーだけにかぁ」
「……………おい。」
「ネッシーだけにね。」
「つまんなかったら言ってな」
「わかった」
「二度と言わないからな」
「雪男っているの?」
「いるよ」
「なんで雪男って呼ばれてるのかな?」
「雪の中で見つけたからだろ?」
「雪の日は家の中でじっとしてればいいのにね」
「雪男も見つかりたいんだよ」
「スキーしてる人たくさんいるからね」
「その中から友達になってくれる人探してるんだよ」「ネッシーだけに?」
「ひっぱたくぞ」
「ごめんねぇ!」
「うん」
「雪男は冬以外は何してるの?」
「普通に山の中で生活してるよ」
「なんで冬だけ見つかるの?」
「餌がないんだよ。冬は」
「餌なさそうだね」
「リフトで山を下ってスーパーに買い物行くんだよ」
「頭いいね。」
「雪男って意外に優しい顔してるらしいからな」
「トイレ開けてないと落ち着かないタイプかな?」
「キスして子供できるって言ってたタイプだな」
「車のドア力いっぱい閉めるタイプだね」
「いつも待ち合わせの5分前について、友達待ってるタイプだな」
「ネッシーだけに。」
「しつけぇ!!」
「ちょっと言いたいことあるんだけどさぁ」
「なに?」
「ネッシーだけには……つまんないよ」
「じゃ言うな!」
「ごめんねっ。」
気まぐれコメディー!書いてる作者が苦笑い。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。