米ケリー長官 地対空ミサイルはロシアが提供7月21日 11時41分
ウクライナ東部でマレーシア航空の旅客機が撃墜された事件について、アメリカのケリー国務長官は、撃墜に使われた地対空ミサイルは、ロシアが親ロシア派の武装集団に提供したものだという見方を示し、EU=ヨーロッパ連合と共に、ロシアへの圧力を強めていく考えを強調しました。
アメリカのケリー国務長官は20日、アメリカのABCやNBC、それにCNNなど、テレビ局5社のインタビューに応じました。
この中でケリー長官は、数週間前に親ロシア派武装集団にロシアからロケットの発射装置を含む車両150台分の武器が引き渡されたという情報を把握しているとしたうえで、地対空ミサイルが発射され、飛行した軌跡の画像や、武装集団のメンバーが地対空ミサイルの発射について話している会話の傍受記録やソーシャルメディアの記録を入手していることを明らかにしました。
そのうえで、旅客機の撃墜に使われた地対空ミサイルについて、「最終的な結論は下していないが、ロシアから運び込まれたことを裏付ける十分な状況証拠がある」と述べ、ロシアが親ロシア派の武装集団に提供したものだという見方を示しました。
そしてケリー長官は、「今回の旅客機の撃墜は、ロシアに融和的だったヨーロッパへの重大な警告だ」と述べ、EU=ヨーロッパ連合がロシアに対して、より厳しい制裁を科すよう求め、アメリカとして、EUと共にロシアへの圧力を強めていく考えを強調しました。
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