NY株価:終値で初の1万7000ドル突破 最高値を更新

毎日新聞 2014年07月04日 10時22分(最終更新 07月04日 10時29分)

 ◇米雇用情勢の大幅な改善好感して続伸

 【ワシントン平地修】3日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、米雇用情勢の大幅な改善を好感して続伸し、前日終値比92.02ドル高の1万7068.26ドルで取引を終え、終値で初めて1万7000ドルの大台を突破した。3日連続で史上最高値を更新した。ハイテク銘柄主体のナスダック総合指数は28.20ポイント高の4485.93で取引を終えた。

 3日発表された6月の米雇用統計は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が季節調整済みで前月比28万8000人増と前月(22万4000人増)から伸びが拡大し、市場の事前予想(21万人程度)を大きく上回った。失業率も6.1%と、2008年9月以来の水準まで改善した。

 ダウ平均は、リーマン・ショック後の09年3月に6000ドル台まで下落した。だが、その後の米経済の回復と、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和策に支えられて上昇し、昨年から最高値を更新し続けている。米経済の回復は来年にかけて加速するとの見通しが強く、市場では「株価上昇は当面続く」と強気の見方が多い。

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