「聞き逃してしまったからもう聞けない」そんな時代遅れなこと、もうやめませんか?

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単なる「あるある」で終わらせてはいけないんですよ、これ。

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ニッポン放送『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』の2014年7月19日放送分よりピックアップ。

 

現在、ラジオ番組は「再放送」という仕組みを持っていません。

なかにはpodcastにアップされる番組ありますが、放送のどこか一部を切り取ったものだったり、期限付きのアップロードなどで、聞き逃してしまったリスナーのためのカバーは必ずしも十分とは言い切れないような現状です。

この問題についてずっと考えてきたのですが、今回の『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』を聞いて改めて、ここに強い問題意識を覚えたのですこし書いてみようと思います。

 アルコ&ピースのオールナイトニッポン

 

しゃべるひと

アルコ&ピース(平子祐希さん、酒井健太さん) 

  

酒井:今週、GLAYのラジオ聞いてないですか?オールナイトニッポン。

平子:オールナイトニッポン聞き忘れちゃったの、『GLAYのオールナイトニッポン』聞こうと思ってたのに〜…。

酒井:雑魚だよ平子さん、雑魚。

平子:おれ、日にち間違えてたの…。そしたらもうやっちゃってたんだよ、超聞きたかったぁ〜。

酒井:ダメな子だよ、平子さんあれ聞かねぇと…。

平子:ダメだぁ〜…。ずーっと前から楽しみにしてたのよ…。

酒井:世代的にはドンピシャじゃないですか?

平子:ドンピシャ、ど真ん中よ!!

酒井:もう、めちゃくちゃ面白かったです。

平子:そりゃそうだよなあぁ。

 

正直、この放送を聞いて「いつまでそんなことやってんの?」と思ってしまいました。もちろん、平子さんに対してではなく、いまのシステムについてです。現代において、「一度放送されたラジオ番組は、聞き逃すと二度と聴くことができない」というのは時代遅れです。何十年前からやってるんですか、そういうこと。

実際、ぼくも録音ソフトの設定を誤ってしまって他の局の番組を録画してしまっていた、なんてことがしばしばあります。すると、基本的にはもう二度と聴くことができないので、現段階ではもはや諦めざるを得ません。

ニッポン放送では「ラジタル」という、終了した放送の中からピックアップしてパソコンで聞けるというサービスを展開しています。しかし、それもレギュラー放送の中の、一部を切り取って配信しているので聞けない部分が出てきますし、特番などはそもそも配信されていません。

 

「ラジオあるある」で済ませていいの?

一視聴者として、このアルコ&ピースのお二人のラジオを聞いて、「聞き逃してしまったら、もう二度と聞けない」という仕組みに対して「あるあるw」と一瞬思いましたが、これは決して「あるある」で済ませてはいけないことなんですよね。毎日会議を重ね、企画を練り上げて作った放送を、たった一度の放送で終わらせてしまう、こんなに勿体ないことはありません。

「リアルタイムでの空気感が大事」というのも重々承知しています。たしかに、深夜独特な空気から生まれる出演者とリスナーの共犯関係のようなものは、その場にいる全員にとってこの上なく楽しいものです。ただ、聞き逃してしまったり、そもそも時間的制約、エリアの制約で「聞けない」方々にとってはそんなこと「知ったこっちゃねえ」ってことなんです。そもそも、聞けないから楽しみすらわからないので。

ラジおこしは、微力ながら諸事情によりラジオを聞けなかった方々の力になればいいと思っていますが、やはり実際に聴くラジオには到底敵いません、これは断言できます。「テキストにしてもおもしろい」だけで、実際に聴くトークの足元に及ばないと思っています。

 

長々と書いてしまいましたが、正直、一度電波に乗せて流したものを再びネット上で流すことのハードルがどれだけのものかわかりません。放送を聞いたり、これを読んだりして「あるあるw」と一緒になって笑うのか、それとも問題として受け止めるのか。制作している方々がどう捉えるかは分かりませんが、ただ、一人のラジオ好きとして、このお二人のエピソードを聞いて、「これは単なる『ラジオあるある』に留めておいては勿体ない」と感じたので書いてみました。これが、有効な音源の再利用を考えるきっかけになれば幸いです。

 アルコ&ピースのオールナイトニッポン

  

つまみのひとこと

つまみ左

  寝る前はちゃんと録音の確認をしよう。

 


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