【江戸川区】江戸川区瑞江 ゴマキ御殿とバラック屋敷

東京23区のDQNエリアとして度々槍玉にあがる足立区、葛飾区、江戸川区のいわゆる「新下町3区」。

東京DEEP案内ではいずれの3区も既に訪問しているわけだが、どこがDQN1位なのかは甲乙つけがたい。評判の悪さでは足立区が抜きん出ているが、だからと言って他の葛飾・江戸川がマシかと言えばそんな事はない。

しかし最近芸能界で不幸なニュースが飛び込んできた。元モー娘のゴマキの母親が自宅から飛び降り自殺したという話だ。

当取材班は芸能界そのものにさほど興味があるわけではないが、ゴマキ一家と言えば元EE JUMPだった弟が電線泥棒をやらかして塀の中に入ったりとろくな話を聞かない。そもそもそれが今回の母親の自殺の一因にもなったという。つくづく親不孝なDQN弟である。

そのゴマキ一家の地元が江戸川区の瑞江にあるという話を聞いて、居ても立ってもいられなくなり都営新宿線に飛び乗ったのである。

都営新宿線瑞江駅は昭和61年に作られた比較的新しい駅で、駅前も同様に比較的新しい。瑞江の地名は大正時代にあった南葛飾郡瑞穂村と一之江村の合成地名である。昭和7年に当時の東京府東京市に編入されている。

だが駅前で目立つ物件と言えばドンキホーテとパチンコ屋くらいのものである。典型的な東東京の新下町らしい駅前とも言える。

駅から少し離れると良く言えば閑静な住宅地、悪く言えば田舎臭い風景に変わる。同じ江戸川区でも先に出来た地下鉄東西線のある葛西エリアに比べると発展の仕方が非常に地味である。

地味な一軒家に混じって都営住宅がちらほら建っている。

さして大きな建物もない瑞江の町だが、例外的に目立って大きな建物がある。良くみるとルーマニア国旗が飾られているのだが...

やっぱり、そうかそうかw
だが貧民街には例外なくあるので別に珍しくとも何ともないのだ。

そんな新下町ゾーンの一角に一ヶ所だけ場違いな三階建ての豪邸が建っている。いわゆるゴマキ御殿である。モー娘のトップアイドルとして得た莫大な収入をはたいて親孝行の為に建てたと言われる家だ。

行ってみると案の定マスコミが殺到しまくっていた。そういうこちらも野次馬だが。

母親が落ちたというのは3階の窓だ。服役中の弟の部屋だったらしい。

どうやら母親は服役した弟の事で精神を病んでいたと言われるそうだが...

3階の窓の下。何やら染みが残っていて非常に生々しい。

だがゴマキ御殿などどうでもいいと思う程気になったのが、すぐ近所にあるこのボロ屋敷。すっかり廃墟になっているかと思いきや、中からラジオの音声が聞こえてくる。人がまだ住んでいるようなのだ。ゴミ屋敷かと思ったが違っていて、廃材でボロ屋敷を補修した跡なのである。

元々あったバラック小屋が老朽化であちこち崩れた所をさらに別のトタン板で補修したり継ぎ接ぎ状態になっているのが見える。しかも玄関前の雨どいが崩れて斜めにぶら下がっている。大丈夫か?!

しかしこんな状態になるまでよく近所の住民も見て見ぬふりするものだなあと...

東京ではこうした放ったらかし系バラック小屋を度々見る事がある。隣の事は我関せずな東京人の近所づきあいの習慣が一因ではなかろうかと思えるのだ。

外壁はとっくに崩れ落ちていて、既に中身が見える状態になっている。中からカーテンの生地のようなもので外気を塞いでいるのが分かる。きっと住民は独居老人に違いない。そうでなければ、勝手に住み着いているホームレスかも知れない。

昔はそれなりの暮らしをしていたのかも知れないが、手入れを怠った家というのは本当に脆い。数年もしないうちに外壁は蔦だらけ、屋根瓦が崩れ落ち、台風の度に周囲にガラクタを撒き散らす。

ゴマキ御殿との対比が凄まじいオンボロ屋敷。
隣の家が何するものぞ、別世界のようである。
そんな新下町、瑞江の日常風景でした。

参考記事
それでも私は江戸川区に生きる...グッとくる後藤真希の"ファミリー主義"

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