「植物油は体にいい」と信じている人も多いようですが、植物油なら何でも体にいいというわけではありません。
マーガリンは植物性の油ですが、植物性だからといってマーガリンが安全とはいえないのです。
マーガリンは、科学的に水素を足して、油を固形にしています。その結果、自然界には存在しないトランス脂肪酸が副産物として混じることになり、これが体に有害なのです。
アメリカでは発がん性があるとして規制されていますが、日本ではケーキや菓子パンなどの原材料にマーガリンが使用されています。マーガリンに限らず、市販の植物油はほとんどが、有機溶剤を私用した抽出法によって作られています。
本当に体にいい油は、ごま油、オリーブオイルなど、昔ながらの製法で作られた植物性油です。パンにつけるならマーガリンよりも、オリーブオイルのほうが健康的です。
また、オリーブオイルを常食していると、血液中の悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールが増えていきます。これが動脈硬化の予防につながります。
実際、オリーブオイルを常食している地中海沿岸の人には心臓病が少ないのです。
他にも、オリーブオイルは胃酸の分泌過多を防ぎ、腸での栄養素の吸収を助けます。
さらには、前立腺がんや乳がんを抑制するという報告があるなど、オリーブオイルは植物性の油の中ではもっとも体にいい油といえそうです。
オリーブオイルの中でも、香りの高いエクストラバージンオイルは酸化が少ないうえ、抗炎症作用や強力な抗酸化作用のあるビタミンEを含み、おすすめです。
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