お腹をすかせて待っている
おいしい匂いを待っている
テーブルの上には
全員分のご飯
リビングが
湯気に包まれて
あったまったような
そんな夕ごはんを待っている
つい最近のことのようで
うまく思い出せない
遠い記憶
ホッテントリを見ながらの
遅い夕食
おいしいよ
お得だよ
でも違うんだ
欲しいものは
もっと別の何かなんだ
電子レンジで温めた
さとうのごはんは熱々だけど
ぼくの心までは温められない
わかってる。
あの頃には戻れない。
まあ
寂しさは耐えられないものじゃないし
たまには賑やかな居酒屋にでも行けば
少しは気も紛れるだろう
それに
胃袋は満足するだろう
でもね
死ぬまでずっと独りだなんて
そんなことをふと思ったとき
無表情なまま泣いてしまうんだ
希望条件
おいしい料理をつくれること
子供を産む気がある人
太りすぎていない人
よろしくお願いします。
aonisaiaonisai4まるえーじー