ほとんど…と言って良いと思うが、大抵のクレジットカードの場合、申込してからクレジットカードが手元に届くまで最低でも2週間以上の時間がかかる。更に対応が遅いクレジットカード会社の場合には、自宅に郵送されてくるまでに1ヶ月以上もの時間がかかる…なんてことも決して少なくない。
特に急いでクレジットカードが欲しいという場合で無い限り、これはこれで問題ないのだが、例えば来週から急に海外旅行が決まった場合や、プロバイダ料金など支払いがクレジットカードでしか出来ない場合など、すぐにクレジットカードが欲しい!という場合には困ってしまうこともあるだろう。
そんな時に役立つのが一部のクレジットカードで行われているこのスピード発行(もしくは即日発行)だ。
スピード発行に関する情報一覧(ページ内リンク):
クレジットカードのスピード発行とは何?
(もうスピード発行と聞けばなんのことだかすぐにわかるとは思うが)クレジットカードのスピード発行とは簡単に説明すると、クレジットカードを通常よりも早く発行してくれるサービスのこと。
郵送でクレジットカードを取り寄せる場合には最短で2~3日程度、発行カウンターなど自分が足を運んで直接クレジットカードを受け取りに行く場合には即日審査&即日発行が可能な場合もある。
上記図のように一般的なクレジットカードは手元に届くまでに2週間程度の期間がかかるのに対し、スピード発行対応カードであればすぐに届くことがお分かり頂けることだろう。カード入手を急いでいるならスピード発行対応のクレジットカードを選んでみてほしい。
すべてのクレジットカードでスピード発行が可能なわけではない:
しかし、残念ながらすべてのクレジットカードでスピード発行が可能なわけではない。
統計データを取得したわけではないが、私の感覚でいうとだいたい全体の15~20%程度のクレジットカードでスピード発行が可能だと考えておけばそう間違いではないだろう。逆にいえば8割以上のクレジットカードは発行までに2週間以上の期間が必要になってしまうということでもある。
比較項目 | 比率 | 解説 |
---|---|---|
通常発行のみ対応の クレジットカード |
80%程度 | ほとんどのクレジットカード発行会社では、スピード発行に対応していない。どんなに急いで作って欲しい旨を伝えても、事務手続きなどによりどうしても時間がかかってしまうことだろう。 |
スピード発行対応可能な クレジットカード |
20%程度 | スピード発行対応しているカード会社は少ない。会社単位でスピード発行強化に取り組んでいる会社は、まだまだ少ない。楽天カードやMUFGカードなどが早い。 |
即日審査&発行対応の クレジットカード |
ごく僅か | 申し込んだその日のうちに入会審査を行い、発行まで対応してくれる即日発行対応のクレジットカード会社は、ごくごく僅か。アコムカードやセゾンカードなど。 |
自分が欲しいと思っているクレジットカードがスピード発行に対応しているかどうかは運次第。どうしても早く入手したい理由がある場合には、スピード発行可能なクレジットカードの中から選ぶしかないと言える(スピード発行可能なクレジットカード一覧リスト)。
スピード発行の中でも即日発行はもっと凄い:
スピード発行可能なクレジットカードの中でも、即日発行できるクレジットカードはもっと凄い。一般的にスピード発行は1週間以内に入手できるクレジットカードのことを差すが、即日発行可能なカードの場合にはその名前の通り、申し込んだその日のうちに入手が出来るためだ。
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スピード発行対応カード…一般的に1週間以内に入手可能
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即日発行対応カード…カード申込をしたその日のうちに入手可能
即日発行でも自宅に即日届くわけではない:
しかしさすがに即日発行といっても、郵送で自宅までクレジットカードを届けてくれることは出来ない。なにせ宅急便を使おうが郵便局を使おうが、配送にはどうしても1~2日の時間がかかってしまう…。
ではどのように即日発行を実現しているのかといえば、なんてことはない。クレジットカードをインターネット経由で申し込んだ後、『クレジットカードの入会審査が完了しました。カード発行が可能です!』というカード会社からの連絡が入り次第、自分からクレジットカードを受け取りに行くという単純なもの。
受け取ることが出来るのは消費者金融のクレジットカードであれば消費者金融の営業所、デパートやショッピングセンター系の流通系クレジットカードであればそれらの施設に受け取りに行くことでその日のうちに入手が出来る。やや手間に感じるかもしれないが、その日のうちにクレジットカード入手できるのはお金に困っている方にとっては大きいことだろう。
とにかく最短でクレジットカードが欲しいというのであれば、是非、即日発行対応のクレジットカードを申し込んでみて欲しい。
クレジットカードのスピード発行の利点は?
クレジットカードのスピード発行の利点には、どのようなものがあるのだろうか?すごく当たり前なことも含め、スピード発行の魅力を簡単にまとめてみたいと思う。
すぐに手に入るということは大きい:
説明するまでもなく、クレジットカードのスピード発行の最大の利点といえば、『すぐにクレジットカードを入手することが出来る』ということ。これは当たり前なようで、実はかなり深い。
例えばプロバイダ料金や携帯ゲームの料金の支払いなど、クレジットカードでなければ支払うことが出来ない場所やサービスというものはそれなりに存在する。そういったサービスをすぐにでも利用したい!という場合に3週間も4週間もクレジットカード発行まで時間がかかってしまうようでは、はっきりいってイライラしてしまうこともあるだろう。これがスピード発行対応であればすぐにクレジットカードを入手できるので、スムーズにカード払いを利用をすることが出来ることになる。
- スピード発行の場合:すぐにカードを登録して使える
- スピード発行未対応:カードが届くまでサービス利用が出来ない
海外に行く前にスピード発行は助かる:
また、急遽決まった海外出張や海外旅行などにもスピード発行は有益。来週にアメリカに行くことになってしまったから、アメリカで使いやすいVISAカードが欲しい!といった場合にも、クレジットカードのスピード発行であれば対応出来るだろう。
ただこういった海外出張や旅行では、年会費無料クレジットカードでは不十分なケースもある。そういった時にはスピード発行対応のゴールドカードやプラチナカードを利用がお薦め。これなら海外で快適に支払いが出来るだけでなく、空港ラウンジサービスなどの利用で快適な旅を実現できるはずである(他にもゴールドカードやプラチナカードの海外旅行傷害保険は充実しているため、海外滞在時に急な病気になってしまったり、傷害事故を起こしてしまった時にも安心)。
ステータスカードのサービス | 概要 |
---|---|
ビジネスラウンジ利用 | スピード発行可能なステータスカードであれば、日本国内の主要空港ラウンジを無料利用することも可能。また、プライオリティパス発行も可能なカードなら、海外のビジネスラウンジだって無料で使えることになる。 |
海外旅行傷害保険が付帯 | スピード対応可能なステータスカードであっても、海外旅行保険は充分に備わっているので安心してほしい。これらのカードの場合には大抵、持っているだけで手厚い旅行保険に加入しているのと同じ状態となる。 |
海外レンタカーの割引 | ゴールドカードやプラチナカードといったクレジットカードには、海外レンタカー(主にハーツレンタカー)の割引特典が付いている場合が多い。この割引は結構大きいので、旅費の節約目的でスピード発行を利用するのも手だろう。 |
手荷物発送無料 | 最近増えているのが、旅行時の手荷物を無料で配送してくれるサービス。このサービスを利用すると日本に戻ってきた際の手荷物を、自宅まで無料で届けてくれることが出来る(カードによって条件が異なるので注意)。 |
成田空港や関西空港、羽田空港といった空港で、クレジットカードを即日発行したい!という方は多いかもしれないが、今のところこのようなサービスはどのクレジットカード会社でも実施していない。個人的には海外に出発直前にクレジットカードを作ってくれたら、凄い需要があるんじゃないかな?と思うのだが、そのあたりは過去に実験済みなのか思いつかないのかはわからないが現状では存在しないようだ。是非、将来的には実践してほしいものである(JALカードやANAカードが空港の待合席やビジネスラウンジで作れたら、大きな需要があるはずである)。
お金に困ったときこそ、スピード発行の妙味がある:
クレジットカードのスピード発行の利点を考える上で、一番この恩恵を預かることが出来るケースはなにかというと、間違いなくお金に困った場合だろう。
近日中にまとまったお金の支払いがあるのだけれども、現在の銀行口座残高では足りない…といった場合や、すでにクレジットカードを持っているけれども、利用限度額まで目一杯使ってしまっている…なんてケースに、クレジットカードのスピード発行を利用することができれば事なきを得ることができる。
新規にクレジットカードを発行するということは、新しい利用限度枠が出来るということでもあるため、家計が苦しい時こそ、スピード発行があなたを助けてくれるはずである(くれぐれも計画的にクレジットカードは利用してほしい)。
スピード発行が効果的なケース | 概要 |
---|---|
銀行口座残高が足りない場合 | なにか支払いがあるのに、銀行口座に十分なお金がない…という場合。クレジットカードを使って支払いをすれば支払いを先延ばしすることが出来る。 |
保有クレジットカードの利用限度額が一杯な場合 | 更なる支払いをしなくてはいけない場合に新しいクレジットカードを入手。但し、ご利用は計画的に。 |
海外に急遽行くことになった場合 | 海外にいく場合には必ず1枚はクレジットカードを持っていくように。クレジットカードを持っていないとホテルの利用などを断られるケースも。空港ラウンジサービスの利用などにも有益。 |
クレジットカードでしか支払えないサービス | クレジットカードでの支払いのみしか受け付けてくれないサービスは、このインターネット時代には多い。振込などでの対応では時間のロスが激しい。 |
クレジットカードで割引が受けられる場合 | 特定クレジットカードを使って買い物をすると、普段の買い物よりもお得な場合に。10万円以上のような金額が大きな買い物をする場合に活用してほしい。 |
お金に困った時など早く入手できる利点は多い
すぐにカードが欲しいならスピード発行を!
クレジットカードのスピード発行の欠点は?
クレジットカードのスピード発行を利用すればスムーズにクレジットカードが発行出来るのだが、その反面、便利なはずのスピード発行にも落とし穴とも言える欠点がいくつか存在する。今度はその欠点について、まとめていってみたいと思う。
スピード発行とは審査時間が短いことを意味する:
スピード発行とは散々説明してきたように、一般のクレジットカード申込よりもクレジットカードを早く発行すること。これは私達、一般消費者の立場からすれば非常にうれしくて便利な仕組みになるのだが、クレジットカード会社の立場からしてみると本来とれるはずの審査時間が充分に取れないということでもある。
これはスピード発行を行う際のクレジットカード審査は、本来の入会審査よりも簡素化されてしまうことを意味する。通常のクレジットカード申込時には充分にあなたという人間にクレジットカードを発行しても良いものかどうかを判断する時間があるが、スピード発行対応のクレジットカードの場合にはそのような時間を充分に取ることが出来ないため、審査がどうしても厳しめになってしまう傾向にあるのだ。
わかりやすく簡単に表にまとめてみた。
比較項目 | 通常のクレジットカード発行 | スピード発行可能なクレジットカード |
---|---|---|
手元に届くまで | 3~4週間程度、かかる | 早いものの場合には2~3日で手元に届く |
審査時間 | 充分な審査期間を取ることが出来る | 早く発行しなくてはいけないため、充分な審査期間を取ることが出来ない。 |
審査難易度 | じっくりと審査することが出来るため、審査難易度は普通。怪しい属性があった場合でも、発行に問題ないかどうかを判断してくれる。 | 早く審査しなくてはいけないため、怪しい属性がある人にはクレジットカードを発行しにくい。結果、審査が厳しめに。 |
利用限度額 | じっくりと審査することが出来るため、利用限度額も適正値にできる。 | 早く審査しなくてはいけないため、利用限度額はどうしても少なめに設定される。 |
これを見てもらえればわかるが、クレジットカード発行を特に急いでいない…という方の場合には、敢えてスピード発行をお願いしないほうが無難という考え方もできる。
もちろんすべてのスピード発行対応のクレジットカードが審査が厳しくなるわけではないためにこの表はあくまで傾向として捉えて欲しいが、スピード審査に自信がないという方は通常審査対応のクレジットカードを申し込んでみるほうが良いかもしれない。
スピード発行に向いている方、向いていない方:
たとえスピード発行対応のクレジットカードを申し込んでも、なかなかクレジットカードが発行されない方もいる。これは結局のところ、スピード審査といえども、入会審査が難しい職業の方であればあるほど、どうしても審査に時間がかかってしまうためだ。
スピード発行可能かどうか | 職業・肩書き | |
---|---|---|
スピード発行 できる可能性が高い |
1.国家公務員、地方公務員 2.団体職員など公務員に近い職業の方 |
|
スピード発行 できない可能性有り |
1.個人事業主 2.中小企業経営者 |
要するに安定した職業の方であればあるほどスピード審査が可能で、職業や収入基盤が不安定な方であれば審査にどうしても時間がかかってしまう。
クレジットカード会社の公式サイトに『最短○日』と書かれているのは、あくまで安定した職業の方の場合にはその最短日数で対応可能ですよ…という意味なので、スピード発行できない可能性がある職業や属性の方の場合には、予め発行日数がかかってしまう可能性は覚悟しておいてほしい。
スピード発行を利用すると審査が若干厳しめに
特に不安定な職業の方は注意しよう。
少しでも早くクレジットカードを入手するための方法:
スピード発行対応かどうかに限らず、少しでも早くクレジットカードを発行するための方法にはどのようなものがあるのだろうか?出来る限り詳しくまとめてみた。
郵送で申込をするよりもインターネット申込のほうが早い:
スピード発行可能かどうかも大事だが、クレジットカードをとにかく早く手に入れたいのであれば、郵送で申込をするのはダメ。理由は単純で、クレジットカード会社にあなたの郵送物が届くまでにどうしても1~2日程度の時間が余計にかかってしまうためである。そうであるのであれば、リアルタイムで申し込むが可能なインターネットを利用してクレジットカード申込をしたほうが圧倒的に早いのは比較するまでもないだろう。
また郵送申込の場合には、クレジットカードの入会申込書にボールペンなどを使って手書きで記入する必要性がある。あなたの書いた文字が素晴らしく、誤字脱字など100%発生しようがない…という自信がある場合には問題ないのだが、現実的には読み手にとって読みにくい字は出てきてしまうだろうし、本来記入しなくてはいけない箇所に記入漏れを起こしてしまうなんていう弊害も発生してしまうため、どうしてもその確認のための時間が余分にかかってしまう。
インターネット申込は審査までが早い:
反面、インターネット申込であれば、記入漏れはプログラムで警告することができるし、郵便番号と住所の整合性を取ることも出来る。そういった意味でもインターネット申込のほうがクレジットカード発行までの期間を圧倒的に縮めることが出来るため、急いでいる方は必ずインターネット申込を利用してみてほしい。
比較項目 | 発行スピード |
---|---|
郵送によるクレジットカード申込 | 物理的に申込用紙を郵送でカード会社に届けるまでの時間がかかる(郵送時間のロスが生じる)。また、申込用紙には手書きで記入をするために、誤字脱字や住所確認などで審査対応に時間がかかる場合も。 |
インターネット経由のクレジットカード申込 | ネット回線を利用して、即座に申請情報をカード会社に届けることが出来る。また、必要な情報を漏れなく入力することが出来るため、入会審査までの対応が早くなる点も大きなメリット(カード会社で文字起こしをする必要性がない)。これによりプログラムによる自動審査が出来るので、30分以内にクレジットカード審査の合否がわかるなんてクレジットカードも最近では増加中。 |
2014年、iPadなどのタブレット端末を利用した店頭クレジットカード受付を開始するカード会社もちらほらと出てきている。これは紙の用紙にボールペンで記入している従来の方法よりも誤字脱字や入力漏れを無くせるメリットがあるために、審査スピードアップに大幅に貢献している模様(入力してもらった情報を文字起こしする必要性がないため、即時審査に移れる)。すぐにクレジットカードが欲しいという方向けに、今後はインターネット経由の申込だけでなく店頭申込についてもスピード審査が重視される時代になっていくのだろう。
申込画面では漏れなく入力する(不備を無くす):
インターネット経由や申込用紙でする場合を問わず、クレジットカードを申し込む場合には出来る限り不備なく申し込むことが大切。例えばわからない記入項目があった場合には、事前にインターネットで調べるなりカード会社に直接電話をするなどして、不備なく申込をすることが審査スピードをあげるためにも重要になってくるだろう。
とにかく急いで申込をしなくてはと焦るのではなく、急いでいるからこそ各記入項目の内容をしっかり理解した上で、カード申込はしてほしいと思う。
キャッシング枠は無しで申込をする:
2010年に改正された貸金業法の影響により、クレジットカードのキャッシング枠の取扱が非常に繊細になった。そのため、クレジットカード申込者が仮にキャッシング枠を希望して申込をすると、身分証明証など発行に際して別途書類が必要になるようなケースもあるため、通常のクレジットカード発行と比べて時間がどうしてもかかってしまう。
そのため、クレジットカードがとにかくすぐに欲しいという方の場合には、まずはとにかくキャッシング枠は無し、もしくは0円で申込をしてみてほしい。その後、キャッシング枠が必要だという方はクレジットカード入手後にサポートセンターに電話をして、キャッシング枠の申請をすると良いだろう。こういう二度手間を敢えてすることで、クレジットカードを早く入手することが出来る。
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キャッシング枠が不要な方…キャッシング枠は0円で申込をしよう
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キャッシング枠が必要な方…まずはキャッシング枠は0円で申込をし、クレジットカード入手後にキャッシング枠の開設をお願いすると発行が早くなる。
スピード審査をお願いしてみる:
クレジットカード会社によって異なるが、インターネットでクレジットカードを申し込んだ直後にクレジットカード会社に電話をし、『先ほどインターネット経由でクレジットカードを申込をしたものなのだが、ちょっと急いでいるので早めにクレジットカード発行をお願いできないか?』という旨を電話オペレーターに伝えるのも効果がある場合がある模様。試しに使えそうな文句を表にまとめておこうと思う。
お願いする言葉 | 解説 |
---|---|
海外旅行が近いのですぐ発行してほしい! | 海外旅行にクレジットカードが必須なのはカード会社も認知しているところ。お願いする理由としては使い勝手が良い言葉かもしれない。 |
結婚式の費用をクレジットカード払いしたい! | 結婚式場の費用をクレジットカード払いをする場合、カード会社に入る加盟店手数料も大きい。個別対応は少ないとは思うが、スピード発行してくれる可能性は多少なりともあがるのではないだろうか? |
お金に困っているので早く発行してほしい! | これは大手クレジットカード会社には逆効果。お金に困っている利用者には出来る限りクレジットカードを発行しないようにしておいるためだ。反面、リボ払い専用カードなどの場合には高評価になる場合も。 |
もちろん効果がない場合がほとんどだと思われるが、もし発行を急いでいるのであればダメ元でもそういったお願いをしてみるのも良いのではないだろうか?早く入手するための一つの手段として是非、実践してみてほしい。
申込用紙の間に『早く発行してくれると助かります』といったメモ書きを挟んで郵送したら、普通のクレジットカードよりも早く発行してくれた…という話がインターネット上に掲載されていたのを読んだことがある。効果がない可能性は高いとは思うが、これで1日でも早くクレジットカードが発行される可能性があるのだとしたら、試してみる価値はアリなのではないだろうか?
発行スピードが遅くなる時期について:
スピード発行が可能なクレジットカードや即日対応が可能なカードであったとしても、どうしても発行までのスピードが遅くなってしまう時期というのは存在する。これらの時期にはクレジットカード入手までの時間がいつもよりも必要になる点を、予め理解しておいたほうが無難だろう。
年末年始は発行自体が難しい:
年末年始は言うまでもなく、クレジットカード会社や受け取りが可能なデパートやショッピングセンターがお休みになってしまう場合があるため、物理的に即日発行に対応できない。アコムマスターカードのように即日発行をそれでも断行するカード会社もあるようだが、その他の圧倒的多数のクレジットカード会社では発行が遅くなることが想定されるので、予め理解しておいてほしい。
夏季休暇中も発行が遅くなる:
同様にお盆休みシーズンも、クレジットカード発行業務が一時的に停止になるカード会社が多いため、発行スピードはどうしても遅くなりがち。カード会社がお休み=発行スピードが遅くなると思っておけば大丈夫だろう。
とにかく1日でも早くカードを入手したい方は、即日発行に対応したクレジットカードを申し込んで、受け取りデスクまで取りに行くほうが無難である(即日発行可能なクレジットカードであれば夏季休業中も毎日、発行業務を行っている)。
4月はクレジットカード業界の繁忙期:
毎年3月下旬から4月頃にかけては、クレジットカード業界の繁忙期。特に4月は新社会人や新大学生などがクレジットカードを大量に申し込んでくれる時期なため、カード会社の業務がパニックになってしまう時期なのだ。
結果としてこの時期にクレジットカードを申し込むと、普段よりもカードが手元に届くまでの期間が伸びてしまいがち。郵送でカードを届けてもらいたいのであれば、多少の猶予をもって申込をするようにしてみてほしい。
即日発行できるクレジットカードは土日や祝日もOK:
尚、スピード発行可能なクレジットカードに関しては長期休暇などで発行が遅れるケースはあるが、即日発行可能なクレジットカードに関してはそういった遅れが出にくい傾向がある。
というのも即日発行クレジットカードは、デパートやショッピングモールなどの商業施設で発行してくれるクレジットカード。仮に『長期休暇だから今日クレジットカード作成は出来ません!』とはしてしまえば、その日のうちにクレジットカードを作って買い物をしてくれる優良顧客をみすみすと逃がしてしまうことになるだろう(カード発行枚数も減少し、商業施設の売上も落ちる)。
カード発行の有無: | 商業施設として |
---|---|
カードをその日のうちに発行する | 発行されたばかりのクレジットカードを使って、その日のうちに商業施設で買い物をしてくれる可能性が高い。『加入直後は5%引き』といったキャンペーンを展開すれば、更に多くの利用者が見込める(売上が増える)。 |
その日のうちにカード発行できない | 手元に現金がないという場合や、割引特典がないと消費者は積極的に買い物をしてくれない。結果的にショッピングモールやデパート、スーパーマーケットといった場所の売上が落ちることになる。 |
年末年始は難しいが、その他の休暇はOK:
さすがに年末年始は商業施設自体がお休みになってしまうため難しいが、ゴールデンウィークや夏季休暇中であっても、即日発行に対応したクレジットカードの場合には人員を増やすなりしてしっかりと対応してくれる。
祝日や長期休暇を問わずに今すぐクレジットカードが欲しい方は、即日対応のクレジットカードを狙うと良いだろう。
スピード発行可能なクレジットカードを紹介:
スピード発行に積極的なクレジットカード発行会社を紹介してみたいと思う。各社、例外となるクレジットカードは存在するものの、ほとんどのカードを早く発行してもらうことが出来るので、早くカードが欲しいという場合にはそれらの会社のカードを狙ってみると良いだろう。
お金に困った時はアコム マスターカード:
お金に困ってクレジットカードを作らなくてはいけない…という場合、やはり頼りになるのが消費者金融発行のクレジットカード。当然、お金を貸すことが専門の企業であるため、生活費に困ってクレジットカードを作るという方でも柔軟にカード審査をしてもらうことが出来る。
その中でも特にアコム マスターカードは即日発行可能なクレジットカードとして今、人気が高い。土日問わず最短即日でカード発行してもらうことが可能なので、とにかくすぐにクレジットカードが欲しいという方は、アコム マスターカードを検討してみると良いだろう。
セゾンカードはとにかく早い:
スピード発行に一番積極的なクレジットカード会社のひとつがセゾンカード。セゾンカウンターに直接カードを受け取りにいけば、最短即日発行が可能となっている(特定のクレジットカードのみのサービス。すべてのセゾンカード発行のカードが即日発行可能なわけではない)。
土曜日や日曜日でも発行対応してくれる:
しかも嬉しいことにセゾンカードは土曜日や日曜日、祝日といった一般的には休みの日でも、即日発行に対応してくれる。休みの日に急遽、クレジットカードが必要になった場合でもセゾンカードであれば問題なく作成可能となっているので、金欠にしろデートにしろ、なんらかの理由でクレジットカードが必要になった場合にはセゾンカードに期待してみてほしい。
セゾンカードはなぜ土日でも即日発行可能なのか?それはデパートやショッピングモールといった内部にセゾンカウンターが設置されているため。これらの施設は当たり前だが平日よりも土日のほうが人に賑わう傾向に…。そういった時に対応できないカウンターでは話にならないため、土曜日だろうが日曜日だろうが、ゴールデンウィークだろうがお盆だろうが対応してくれるというわけだ。
MUFGカードもスピード発行に積極的:
ニコスカードやDCカードといった有名カードを発行しているMUFGカード(三菱UFJニコス株式会社)も、クレジットカードのスピード発行に積極的。こちらは直接クレジットカードを受け取りにいくことは出来ないが、郵送でのスピード発行に対応してくれる(最短翌営業日入手、つまり申し込んだ翌日に郵送してくれるサービスなどもある)。
もちろん全てのクレジットカードがスピード発行に対応しているわけではないが、素早く発行してくれるカードを選んで申込をすればすぐに入手することが出来ることだろう。地方にお住まいの方など、カードを受け取りに行けないという方などにも最適である。
楽天カード株式会社もスピード発行可能:
インターネットで高い人気を誇る楽天カードも、スピード発行が可能。最短3日程度で自宅に郵送されてきた…という例もあるくらいで、その多くが約1週間くらいで手元に届けられる傾向にあるようだ。
ご存知のように楽天カードはインターネット最大級の通販モールでお得なクレジットカード。インターネット通販などで買い物をしたいからクレジットカードが欲しい!というケースなどに、楽天カード株式会社発行のクレジットカードはお薦めだろう。
その他、スピード発行に積極的なクレジットカード発行企業:
その他、スピード発行を優先的に取り組んでいるのは、JCBカードや三井住友カードなど。これらの企業が提供しているクレジットカードであれば、比較的早く、手元にクレジットカードが届けられるはずである。
急いでいるという方は、是非、参考にしてみてほしい。
スピード発行に関するその他の情報まとめ:
その他、スピード発行や即日発行に関する情報まとめ。少しでも早く入手するためや、スピード発行の落とし穴にはまらないように、是非、時間がある方を目を通しておいてほしい。
早く手元に届くだけというクレジットカードも存在:
手元に早くクレジットカードが郵送されてくるのだけれども、そのカードを使って買い物や支払いをすることが出来ない…なんていうクレジットカードも存在。
これらのカードは銀行口座手続きが完了次第つかえるようになるわけだが、その手続きに1週間程度かかってしまうこともあるため、申込時にはカード入手までの流れを確認しておくと良いだろう(当サイトにて紹介しているスピード発行クレジットカードではそのようなことはないので安心してほしい)。
即日発行可能だけれども仮カードというものも:
また、即日発行可能なクレジットカードだけれども、正規のクレジットカードが発行されるまでは特定のショッピングモールやデパートでしか利用出来ない…というものも存在する(例:正規カードが発行されるまではビックカメラでしか利用できない、ビックカメラSuicaカードなど)。
これらが発行しているのはクレジットカードではなく仮カード。他のクレジットカード加盟店では使えないようになっているため、うっかり利用してしまわないようにしてほしい。後日、郵送で正規のクレジットカードが送られてくることになる。
ショッピングモールやデパート、そして家電量販店などで勧誘されてクレジットカードを作った場合、仮カードは入手できても本審査に通過することが出来ず、クレジットカードを入手することが出来ない場合もある。あくまで仮審査はその名前の通り仮のもの。入会審査に通過したと思っていると、思わぬ落とし穴にハマることも多いので注意してほしい(その点、インターネット経由の申込の場合にはすぐに本審査を行なってもらうことが出来る)。
クレジットカード業界で統一した表現を:
現状、スピード発行、スピード審査、即時発行に即日発行などなど…と、スピード発行という言葉には様々な類語があって、クレジットカード会社によって使う単語が違う状況がある。私のようにクレジットカード業界に慣れている人間であればキーワードの意味をしっかりと理解することが出来るが、クレジットカードに対して不慣れな方の場合には戸惑ってしまうこともあるだろう。
念のため、ざっくりと言葉のニュアンスをまとめておくので、カード申込の際には参考にしてみてほしい。
キーワード(専門用語) | 解説 |
---|---|
スピード発行 | 一般的なクレジットカードよりも、早く発行してくれるという意味。 |
スピード審査 | 一般的なクレジットカードよりも、早く入会審査に対応してくれるという意味。発行まで早いという保証はない。 |
即日発行 | 申し込んだその日のうちに発行してくれるという意味。即日発行は可能でも、あくまで仮カードのみの発行となるケースや、土日や祝日には対応してくれないケースもあるなど、同じ言葉を利用している場合でもニュアンスが違うケースもある。 |
即時発行 | 基本的には『即日発行』と同じ。即時に発行してくれるが、こちらも全てのカード加盟店で使えるという保証はない。 |
即日審査 | 申し込んだその日のうちに審査してくれるだけで、発行は即日な場合もあれば翌日以降になる場合もある。即時審査が仮審査である場合もある。 |
即発(そくはつ) | 即日発行を略した言葉。クレジットカード業界の人が稀に使うキーワード。即発対応、即発OKといった表現になることもある。 |
最短○日、最短○営業日 | クレジットカードが発行されるまで、最短どのくらいの期間がかかるのかという記載方法。あくまで最短なので、すべてのケースがその日数で発行できるとは限らないので注意。また、発行までの日数であるなら、自宅に届けてもらうまでもっと期間がかかることもある(最短○日でお届け…などであれば自宅に届くまでの期間)。 |
当日発行、当日審査 | 当日審査や当日発行は、即日審査や即日発行と同義語と考えてOK。くどいようだが今日中にカードが入手できないケースもあるので注意してほしい。 |
この他にも様々な表現がスピード発行界隈には存在する。これではいくらカード会社がアピール下としても、クレジットカード初心者に『どのくらいで手元にカードが届くのか?』ということが伝わるはずもないだろう。早めに業界統一の定義を作って欲しいものである。
雑談:そもそもどのくらいで手元に届くかがわかりにくい:
最後にちょっと雑談を。
スピード発行可能なクレジットカードを発行しているカード会社は、もっと早くカードを発行できるんだという点をアピールしたほうが良いと思う。現状では残念ながら公式ウェブサイトなどを確認してもスピード発行可能な点は記載がないことのほうが多かったり、仮に記載があったとしても前述のようにカード会社によって言葉の定義が異なるために、クレジットカード希望者には伝わりにくい状況がある。
逆にセゾンカードやMUFGカードなどのようにスピード発行可能な点をきちんと明記しているところもあることを考えると、このあたりはカード発行会社の企業スタンスなどによるものも大きいのだろう(年末年始や夏季休暇中、そして4月の繁忙期といったように、カード発行が遅れがちな期間があることを考えると、大々的に○日で発行できますとは言えない事情もわかるにはわかる)。
当サイト調査でもわかりにくい:
とはいえ、申込をして一体どのくらいで手元にカードが届き、どのくらいで使えるようになるのか?当クレジットカード情報サイトであってもその点を調べるのに苦労することも多いこの現状はどうにかしてほしいところ。スピード発行可能かどうかという点も含め、もう少し消費者側の立場になってクレジットカードをアピールしてほしいと思う最近である。