17日午前11時、気象庁政策ブリーフィング室で行われたメディア向けブリーフィングでのことだ。この席で気象庁のイ・ウジン予報局長は「豪雨・台風の特性と不確実性」をテーマに、夏の夕立など豪雨の予測がよく外れる理由について説明した。イ局長は「気象レーダーのデータを見れば、雨雲は30分単位で発生と消滅を繰り返していることが分かる。これらを細かくかつ正確に予測するのは非常に難しい」と語った。
イ局長によると、スーパーコンピューターの性能がいかに優れていても、雨が多く降れば降るほど予測の正確さは低下するため、最終的には予報官の判断に頼らざるを得ず、それだけ不確実さも高まらざるを得ないという。台風についても「熱帯の海で発生し、韓半島(朝鮮半島)周辺に北上するころには勢力が弱まるケースが多いが、このように台風が弱まった場合はどこに向かうか予測が非常に難しくなる」と述べ、やはり「不確実性」を強調した。その上で「米国や日本の気象庁も事情は同じだ」という言葉も忘れず付け加えた。
このように不確実性が大きいためか、気象庁は先日も立て続けに予測を外した。今月15日午後11時には「16日未明までソウル、京畿道、江原道には突風と雷を伴って1時間当たり20ミリ以上の強い夕立が降る所がありそうだ」と予想していた。ところが実際はソウル市江東区で3ミリの雨が降っただけで終わった。今月8日夜も「9日未明に中部地方に1時間当たり20ミリ前後の強い雨が降る」と気象庁は予想したが、ソウル市内の9日の降水量はゼロだった。わずか数時間後の深夜の予測さえ正確にできないのだ。しかも気象庁は今年の梅雨の降水量が極端に少なかったことについても、事前に予想することができなかった。気象庁が5月末に出した今年夏の長期予報では「7月は地域によって多くの雨が降り、降水量は地域ごとにかなりの違いが出るが、全体的には平年並み」と予想していた。
韓国は地形や季節の特性上、夏の気象予報が難しいのは事実だ。しかし「予報は外れても仕方がない」とあえてブリーフィングを開いて語ることは、たとえ好意的に解釈しても「弁解」としか受け取ることができない。先の冬の豪雪で慶州ではリゾート施設が崩壊する事故が発生した上、旅客船「セウォル号」沈没事故で多くの犠牲者を出した直後ということもあり、国民の間で「この夏は自然災害でまた何か事故が発生するのでは」という不安も高まっている。台風や豪雨に見舞われても、気象庁が「不確実性が大きいので、正確な予報を出すのは難しく、外れても仕方がない」と言い訳ばかりしているようでは、国民は自然災害に十分な備えができるだろうか。