伊藤恵里奈
2014年7月7日18時56分
映画「過去のない男」などで知られるフィンランドの鬼才アキ・カウリスマキ監督(57)らが立ち上げた「ソダンキュラ白夜映画祭」が、今年で29回目を迎えた。ソダンキュラは北極圏の小さな町だが、これまでフランシス・コッポラやアッバス・キアロスタミらが来訪してきた。映画界の巨匠たちを魅了する理由は、カウリスマキ流の演出にあった。
白夜で沈まぬ太陽。人口約9千人、トナカイ約3万5千頭の街で、映画が24時間上映されていた。1986年から毎年6月中旬に開かれ、今年は5日間で約120本を上映、延べ2万5千人が鑑賞した。
レッドカーペットも賞レースもない。気取らない雰囲気の中、監督や観客は共に映画を楽しむ。メーン会場は、700人はゆうに入れるサーカス用の巨大テントだ。「大がかりな映画祭は苦手。監督と観客を隔てる見えないガラスの壁がある。名も知れない北極圏の街では、映画をみる以外やることがないからね」と、カウリスマキは笑う。
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