FRICサスペンション・システム技術分析: 詳細解説 2
Technical analysis - FRIC suspension systems explained
F1チームの大半は、FRICのようなシステムを秘密にしているので、詳細な部品をすべて明らかにするのは難しい。しかし、一般的にこのシステムは、マシンの各コーナーに4つのアクチュエータ(その位置は、2013年メルセデスF1 W04の図の矢印1と2で示してある)が、4つのサスペンション・ユニットを、コントロール・マニフォールド(矢印4)の隣に設置されたメインのアキュムレータ(矢印3)に油圧配管で接続してある。
メインのアキュムレータとその中のバルブ・システムは、このシステムの頭脳として機能する。しかし、各チームが使用しているシステムは、各アクチュエータからの油圧液をどのように移動するか、そしてそれらが別のアクチュエータに対角線あるいは直線で油圧液を送っているかどうかについては、かなり大きく違うだろう。
リアの詳細画像では、ふたつの黒いアクチュエータが、中央のアキュムレータ(赤い矢印)で配管で接続されている。主要図からわかるように、その配管はメインのアキュムレータにつながっている。
フロントの詳細画像(主要図の右側)では、シャシー内にあるフロントのふたつのアクチュエータ(上のふたつの赤い矢印)で、そこから繋がっている2本の配管(中央のふたつの赤い矢印)を見ることができる。これらの配管は、ドライ・ブレーク・カップリング(下のふたつの赤い矢印)を使用して、システムに油圧液を流したり加圧したりするために利用されている。
詳細画像では、前のふたつの赤い矢印は、メインのアキュムレータと、フロントとリアのサスペンションを接続するコントロール・マニフォールドの位置を示している。後ろのふたつの赤い矢印は、右リアのアクチュエータと中央アキュムレータの位置を示している。
part 1
-Source: The Official Formula 1 Website
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