• GIZMODO
  • Kotaku
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • TABROID
  • roomie
  • GIZMODO
  • lifehacker
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • TABROID
  • roomie

ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,  07:00 PM

逆にお金を損してる?個人ファイナンスの専門家が指摘する「節約生活の落とし穴」

逆にお金を損してる?個人ファイナンスの専門家が指摘する「節約生活の落とし穴」

140719frugality.jpg


倹約生活は良いことですよね? お金を節約したいときに生活費を削減するのは自然なことで、何の害もなさそうです。しかし、ファイナンスの専門家は倹約には限度があると指摘しています。彼らは、倹約することで金銭的な目標を見失ってしまう可能性があると主張します。


倹約が果たす役割


倹約賛成派の多くは、倹約とはお金を貯める以上に意味のあることだと考えているようです。例えば、以下のような点です。

  • 既に持っているものを楽しみ、味わう
  • 自分の時間および所有物に価値を見出す
  • 高い喜びが得られるモノにだけ厳選してお金を使う(より少ない物で満足できる)


大きく稼ぐか、倹約するか


倹約があまりにもシンプルなコンセプトに見える一方、専門家は消費を最低限にすることが必ずしも裕福になる方法ではないと主張します。Huffington Postの記事のひとつで、パーソナルファイナンス関連記事の著者、Ramit Sethi氏は、倹約にこだわらないようにするべき、と主張しています。


倹約に関するもっともよくあるアドバイスは「コーヒー代の節約」についてでしょう。彼らはコーヒー代から節約しましょうと言いますが、このアドバイスはうまくいかないのです。カフェインは日々の生活のなかで重要な嗜好品になっているので、多くの人はこれを節約することに失敗してしまうのです。上手くいったとしても、一日3ドル節約したところで、大した金額にはなりません。自動で月々の貯蓄分を別の口座に移して貯金したり、給与の交渉などのような、もっと重要なことに集中するほうが賢いのです。


Sethi氏は「大きく稼ぐ方法」について6種類の方法を紹介しています。


1. 資産運用の自動化
2. 人生の早い段階から投資を始める
3. 天職を見つける
4. 昇給の交渉
5. 副収入を得る
6. 家賃の交渉


上記のいずれも、言うのは簡単で行うのは難しいことです。時間とエネルギーが必要だからです。ただ、それがSethi氏の論点でもあります。Sethi氏は、倹約に集中する代わりに、これから来るであろう、大きく稼ぐ機会に備えてエネルギーを温存しておくべきだと主張しているのです。


「多く貯めるのではなく、多く稼ごう」というアプローチの落とし穴


倹約なんてやめて、もっと稼げるように時間を使うべきと主張する人もいます。

その通りだと思えるかもしれませんが、「The Complete Tightward Gazette」の著者、Amy Daczyczn氏はこの考え方を「偏った考え方」だと言います。


「多く稼げばいい」という考え方には大きな落とし穴があります。収入が多い人の出費は自動的に多くなります。収入が多い人でも、実はあまり自由に使えるお金がない、なんてよくある話です。貯蓄する代わりにもっと多く稼ぐようにアドバイスすることは、「食事の量を減らさないで、もっと身体を動かそう」と言っているようなものです。1.6キロ歩いた時の消費カロリーが、リンゴ1個分と同等だということを知った時、チョコレートのたっぷりかかったスナック菓子1本分のカロリーを消費するのに一体何キロ走ればいいのでしょう? 結局、スナック菓子を食べないことが一番合理的なのです。アメリカ人の多くは、スナック菓子のカロリーを消費するためにランニングをしています。家から飛び出て、保育所まで急ぎ、仕事で走っているのです。スナック菓子やゲームソフトや、マクドナルドでの食事やブランド物のスニーカー等を買うために走り回っているのです。


ここで伝えたいことは、以前より多く稼いでいるにもかかわらず、大抵の人はお金が足りなくなってしまうということです。彼らは倹約を無視して収入が増えた途端、ライフスタイルを派手にしてしまうからです。


倹約が失敗するとき


倹約に価値があるといっても、倹約することで時間やリソースの無駄になることもあります。

ポッドキャスト「Listen Money Matters」の司会者、Matt Giovanisci氏は、倹約的な習慣が個人の性格に合わない場合は、倹約のせいで物事に消極的になってしまうと言います。


私自身は、手当たり次第に無駄遣いしたり、自己顕示欲のためにモノを所有することはないので、倹約していると言えます。しかし、私にとって本当に重要なことにはお金を使うし、重要なことと重要でないことの線引きはしっかりしています。例えば、私はコーヒーとビールが大好きです。この2つは、私が何も考えずにお金を使うものですが、テレビの有料放送チャンネルには価値がないと思っているので、そこにお金を使うことはありません。有料放送チャンネルが嫌いというわけではないですが、自分の人生で何に価値を置くか決めるべきだと思うのです。


Giovanisci氏は同様に、倹約思考であるがゆえに、お金を節約するための小道具に惑わされることがあると忠告しています。例えば、ポストに入っていたチラシに目を通してクーポンを切り取ることに時間を使ったり、マーケティングツールであるポイントに誘惑されたり、といったことです。


ほんの少額のお金を節約しようとして時間と労力を使うのはもったいないことです。倹約するなら、大きく稼ぐための倹約であるべきです。


Giovanisci氏の主張を実践するなら、以下の3つの面で倹約に集中することで、大きな違いが出るでしょう。

  • 住居費
  • 交通費
  • 食費


倹約と収入増加のバランス


Dacyczyn氏は自身の著書で、倹約に対する賛成意見と反対意見に関しては、バランスのとれるところを見つけることが重要と言います。


倹約はバランスです。やり過ぎも、やらなさすぎもいけない。適度である必要があります。効率的にお金を使い、十分なところで満足するのがコツです。


収入を増やすこと、支出はなるべく抑えることの双方に注目し、どちらかに偏らないように注意しましょう。


Kristin Wong(原文/訳:Conyac
Photo by Shutterstock.

  • 男の本格節約術―5年で1000万円貯める52のノウハウ
  • 柏本 湊|ごま書房新社

MORE FROM LIFEHACKER

powered by

Kotaku

Recommended