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【大リーグ】

アブレイユ、新人王&MVPなるか 後半戦タイトル争いの主役

2014年7月19日 紙面から

 大リーグは球宴休み明けの18日(日本時間19日)からレギュラーシーズンの後半戦が始まる。タイトル争いも本格化するが、本紙が注目するのはホワイトソックスのホセ・アブレイユ一塁手(27)とアストロズのホセ・アルテューベ二塁手(24)だ。ともに打者成績の各部門で上位にランクイン。「2人のホセ」が後半戦もメジャーを席巻しそうだ。他にも日本人投手に期待がかかるサイ・ヤング賞や、混戦模様のMVP争いなど見どころは盛りだくさん。ポストシーズン進出争いともども、要チェックです。

 メジャー経験はわずか3カ月なのに、既にスペイン語で“エル・カノン(大砲)”“オソ(熊)”“ピト(笛)”と、さまざまな愛称で呼ばれる。それほどアブレイユのデビューは衝撃的だった。

 4月はともに新人記録の10本塁打、32打点で、史上初の「4月に月間MVP&月間新人MVP」。5月は左足首の炎症で半月を離脱したにもかかわらず、前半戦を両リーグ最多の29本塁打、リーグ3位の73打点で終えた。ヤンキースの田中将大投手(25)が離脱した今、新人王の最右翼なのはもちろん、2001年のイチロー以来となる史上3人目の「新人王&リーグMVP」の可能性も十分だ。

 昨年8月にキューバから亡命し、10月に国際FAとしては史上最高額の総額6800万ドル(約68億7000万円)でWソックスと6年契約。それが、今や「お買い得だった」と報じられている。

 「大リーグは“ホセ”の墓場」と言われてきた。中南米では最もポピュラーな名前の一つで、メジャーだけでも、これまで104人がプレー。なのに、球宴経験者は18人(ちなみに、日本人選手は53人中12人)で、かつ年金を満額で支給される条件の「メジャー10年」をクリアしたのは11人だけ。殿堂入りに至っては、有力候補だったカンセコの薬物使用もたたり、まだいない。

 だが、近年になり、Bジェイズのレイエスとバティスタ、マーリンズのフェルナンデスなど大物が続々と出現している。その中でも、ひときわ輝く星がアブレイユ。中南米では、今後さらにホセと名付けられる赤ん坊が増えるはずだ。

 

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