ガザ戦闘長期化 避難民5万人超に7月19日 19時34分
イスラエル軍がパレスチナ暫定自治区のガザ地区に侵攻して地上作戦を続ける中、ガザ地区では自宅を離れて避難を余儀なくされている人が5万人を超え、戦闘の長期化で市民への影響が深刻化しています。
イスラエル軍はおよそ10日間にわたる空爆に続いて17日にガザ地区に侵攻し、境界線から1キロ以内の地点に数千人の部隊を投入して地上作戦を続けています。
地元メディアによりますと、イスラム原理主義組織ハマスが軍事目的で建設した地下トンネルが新たに13本発見されたということです。
一方ハマス側は19日、「敵の戦線を突破し、イスラエルとの境界線付近で交戦している」と説明し、イスラエル軍の侵攻を食い止めていると主張しています。
イスラエル軍による攻撃は、地上部隊に加えて空からも行われていて、18日には1歳に満たない乳児2人が死亡するなどガザ地区での地上作戦が始まって以降57人が死亡し、イスラエルによる一連の攻撃の死者は289人に上っています。
こうした攻撃から逃れるため自宅を離れて避難を余儀なくされる人が急増していて、国連機関によりますと、19日の時点で、避難民の数は前日の2倍以上の5万人を超えています。
ガザにいるNHKのスタッフによりますと、学校は避難してきた人たちでいっぱいで、今はイスラム教の断食月、ラマダンに当たり、断食があける夜に十分な食事がとれず、体調を崩す人も少なくないということです。
イスラエルとハマスの双方はさらに攻撃を続ける構えで、戦闘の長期化によって市民への影響が深刻化しています。
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