レモンマリーゴールド(Tagetes lemmonii)はある程度の寒さにも耐える多年草で、根から分泌する分泌液でネマトーダやナメクジを寄せ付けないハーブとして有名です。上の画像は2008/08/09の植え付け後と3年ほど経った2011/10/27のレモンマリーゴールドです。「互生する葉は羽状複葉で、鋸歯のある長楕円形の小葉がいくつも並ぶ。花径3〜4cmの一重の頭花はオレンジ色がかった濃い黄色。舌状花は8枚、中央の筒状花は多数」キク科のお花ですから、「おしべは5本、葯が筒状にくっついた集やく雄ずいの中をめしべが伸びて突き出し、柱頭を開く」画像でも、外側の舌状花に糸のような開いた柱頭が見えるかな〜。
ここからは「2010-02-08 タゲテス・レモニーはとても丈夫 レモンマリーゴールドの耐寒性は?」の転載です〜。→→→今朝は−3℃と冷え込みましたが、日がさしてきて風もなく穏やかに晴れています。ハーブといえば香りに癒されますが、香りの強さで言えばレモンマリーゴールドはトップクラスです。フレンチマリーゴールドは1年草で臭いにクセがあるのに対し、レモンマリーゴールドは多年草で柑橘系の香りがステキ♪そんな思い込みがあって、2008/07に近所のお店で買って来たのでした。
「レモンマリーゴールド(Tagetes lemmonii)、キク科マンジュギク属、耐寒性多年草、原産地はメキシコ、草丈は1m前後、花期は6〜11月、花色は黄色。」原産地からしてメキシカンマリーゴールドの仲間なのかな。根から分泌する分泌液が線虫やナメクジを寄せ付けない働きがあるのだとか。確かに、病害虫の被害がない強健なハーブです。ハーブティーにも利用でき風邪の発熱に薬効があるそうですが、主に観賞用かな。「葉に刺激的で強いレモンの芳香がある」とされますが、ネットリと絡みつき長く残る濃密な臭いは好みが分かれるでしょう。
臭いが嫌われると言われたフレンチマリーゴールドですが、品種改良が進んでほとんど気にならなくなっています。1年草ですがこぼれ種からの発芽率がよいので多年草と変わりません。こう見てくるとレモンマリーゴールドのメリットが薄れてきますが、多花性で花期も長いです。花径3cmほどの小花が株を覆い、初夏から冬の初めまで楽しめます。画像は2008/10/25ですが、この後も11月いっぱいお花が残っていました。管状花のオレンジ+舌状花の黄色が明るい印象の元気なビタミンカラーのお花なの。
細い茎が1m以上に伸びて枝垂れるので横幅をとります。草丈は1mほどですが、茎の長さはもっと長くて株立ち状に斜めに延びるのでスペースが必要です。2年目以降は大株になり、茎の基部は木質化してほとんど落葉樹に見えますよ。一度根付いてしまえば丈夫で成長が早く、ほとんど手がかかりません。茎が伸びて暴れるので、花後にバッサリ地際で切り戻すくらいでしょうか。日当たりを好み多湿を嫌うそうですが、ある程度の日照不足や梅雨時の多湿でも平気です。調子が悪い時は切り戻せば、新しい茎が伸びてきます。
耐暑性があり乾燥にも耐えます。「耐寒性は0℃くらいまで耐える」となっていたりしますが、おそらくもっと寒さに強いです。去年は−5℃の日が何日もあった冬を屋外の防寒なしで乗り切れました。今年は先週に−7℃まで冷え込みましたが、たぶん根は生き残っています。北関東なら防寒なしの地植えでOKと言えそうですね。←←←ここまでが過去記事でした〜。
レモンマリーゴールドは葉のレモンの芳香が強いのでハーブティーにも使われますが、癖のある香りなので好みは分かれるかも知れません。ケロは嫌いじゃなくって、猫除けとして重宝しています(笑)。ただ、茎が枝垂れて横に広がりスペースを取るの。多年草の茎というよりも、樹木の枝という印象でやや扱いにくいかも。暑さにも寒さにも耐え、土質を選ばず病害虫もなし。非常に丈夫です。あんまり元気なので隅っこのコンクリート塀際に引っ越してもらいました。さすがに今年は開花しませんでしたが、草丈50cmほどに回復しています。来年の初夏から秋にかけては、またたくさんのお花を楽しめることでしょう。レモンマリーゴールドは移植にも強いのでした♪
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