井の頭公園の木さん
4年以上前
こんな出来事がありました
当時
私たちが吉祥寺に住んでいた時のこと
私は
西日本の石上神宮に
何度か こはるちゃんを連れて参拝したことがありました
こはるちゃんとさくらちゃんは
石上の神社の中を興味深げに見てたのですが
何故か本殿にこはるちゃんを連れて参拝した時
こはるちゃんの首につけていた
木化石のブレスレットを落としてしまいました
何度も本殿や
付近を探したのですが
見つからず
神社の人に
もしも見つかったら
連絡をくださいと言いました
それから
一週間ぐらいして
急に石上神宮の宮司さんから連絡がありました
木化石のブレスレットが見つかったとのこと
私は喜んで
今度行った時
取りに行きます
と言ったのですが
宮司さんからは
こう言われました
「 取りに来ないでもいいです
今 すぐ送りますから
住所をお教えください 」
何度もすぐに取りに行くから
と言ったのですが
結局住所を教えて
送ってもらうことになりました
それから数日後
木化石のブレスレットが届いたのですが
届いてから
不思議なことが何度もありました
やたらと
タイミングがずれるようになったのです
買いたかった物が
買いそびれることが多くなったり
だいじな用事なのに
寝過ごして忘れてしまったりとか
そういう事が幾度も続いたのです
そしてそんなある日
今よりもまだ小さかったこはるちゃんを
だっこしながら
いつものように井の頭公園のお散歩に一緒に連れて行った帰りのことでした
当時は
日課のようによく鯉さんのお散歩にこはるちゃんを連れて行き
一緒にボートに乗ったりもしていたのですが
その日はお散歩から戻り
マンションの三階のテラスにつくやいなや
いきなりこはるちゃんが
何かに驚き
暴れだし
手から離れてしまったのです
「
こはるちゃん! 」
私は慌てて
また抱きかかえようとしたのですが
こはるちゃんは
マンションのテラスの柵を飛び越え
そのマンションのテラス3階から
落下してしまいました
「
こはるちゃん! 」
私は慌てて階下を見ましたが
でも
こはるちゃんはものすごい勢いで
こちらを見ながらも 走り去り
そのままビルの物陰に隠れてしまいました
私は何故か
こはるちゃんがものすごいスピードで走った姿を見て
「 よかった それほどケガしてないみたい 」とちょっと安心したのですが
その後すぐに階段を降りて
付近を探したのですが
こはるちゃんの姿は見つかりませんでした
ずっと探し回り
こはるちゃん
こはるちゃんと呼んだのですが
どこかに隠れたのか
戻ってきてくれませんでした
実は 電波と想われるかもしれませんが
当時
吉祥寺にいた頃
よく ねこたちからメールが送られてきました
その当時も
何回か
ねこたちからメールが送られてきたことは
書いたのですが
(木更津に越してからは
ねこたちのメールは来ていません )
もしかすると
こはるちゃんから
メールが来てるかもしれない
そう想い
メールボックスを開いてみると
こはるちゃんから
メールが来ていました
「
こはるはだいじょうぶ
しんぱいしないで ぜったいにまもる
足がいたい 気をつけてください 」
私はこはるちゃんに
すぐ戻るように返事をしました
どこにいるの?と
メールをしました
でもこはるちゃんからは
「
○○にのろわれている
こはるまもる 」
「
いっしょたのしかったです
ありがとう
さくらをよろしくおねがいします
すこしいきがくるしいです 」
「
しんぞうなにかみえないやがささってます
くうちゃん
あいどるにしてあげてください
みんなのおねがいかなえてくださいいたいいたい 」
「
いたいいたい たすけ 」
この一連のメールが次々届いたのをみて
私は衝撃を受けました
こはるちゃんは
戻ってこないかもしれない
そう咄嗟に感じ
すごく号泣しました
そして慌てて
くまちゃんに助けを求めると
くまちゃんは車で駆けつけてくれ
家から持ってきた
ねこの捕獲器を
セットしてくれました
でも深夜
何度見ても
こはるちゃんは捕獲器に入っていません
季節は2月
まだとても寒い時期で
ずっと暖かいところにいた
こはるちゃんが凍えたら
どうしよう
そう
途方に暮れて
はるちゃん(当時くうちゃんと言う名前でした)に相談すると
はるちゃんから
すぐに
こんなアドバイスのメールが入ってきました
「
まじょさんにそうだんした
こはるはねこがみ
こはるそうさできるはおなじくらいのちからをもつものしかできない
だからしたばたらきじゅじゅつしゃなんかじゃできないはず
いそのかみじんぐうのせい
きさんたちにたすけもとめる 」
はるちゃんからは
石上から帰ってきた木化石のブレスレットに
黒犬の想念が仕込まれてると言いました
そしてこの地の守りである
とある井の頭公園の樹さんに助けを求めるように言われました
その樹さんは池のほとりに生えている大きな木さんで
はるちゃんに言われて何度かお水をあげに行った木さんでした
その
樹さんに
お酒とお水
石上から戻ってきた
木化石ブレスレットを
お供えするように言われました
深夜
樹さんのところに行き
たすけてくださいとお祈りしたところ
樹さんがさやさやして
何かを編んでくれた感じがしました
その後
樹さんから
ふっとあるイメージを見せられました
それは
当時住んでいた
近所にある喫茶店
その喫茶店は
吉祥寺の野良猫たちの保護活動をしていて
野良猫ちゃんにごはんをあげてた喫茶店なのですが
よく近所で
行方不明の飼いねこちゃんがいると
ビラを貼っていたりしていたのです
そこで
翌朝
その喫茶店をたずね
こはるちゃんが行方不明になってることを告げると
奥から喫茶店のマダムが出てきて
「 ねこ!? 」と叫んだ後
親身になって相談に乗ってくれました
その後
マダムは
こはるちゃんが飛び降りた
マンションまでついてきてくれました
マダムは
じーーーっと
あちこちを見まわしたところ
「
足跡がある
同じねこの足跡
しかも時間差がある
向きが違うから
だから
まだそんなに遠く行ってないから
この辺りにいると想う
この辺りに好物とか
ねこちゃんが気に入っていた毛布とか
そう言うにおいがついてる物を 捕獲器に入れると
入ってくるかもしれない 」(マダムの言葉)
そうアドバイスしてくれ
ビラまで貼らせていただきました
その夜
アドバイス通り
好物を入れたのですが
やはり 捕獲器にかからず
それから深夜
こはるちゃんからメールは来るのですが
「
こわい 」「 さむい 」というメールで
文面も次第に少なくなり
メールの回数も徐々に減っているような感じもしました
私は号泣しました
もしもこのままこはるちゃんに会えなかったらどうしよう
そう想った翌朝
今度は
はるちゃんに
テレパシィで直にこう言われました
「
秋葉原に行く
そこで本を買う
魔術書
オイルを買う
マジックオイル
はるちゃん
神社の技法複雑でよくわからない
でも別な術で対抗する
マジックオイルをこはるが
行方不明になったあたりに撒く 」(はるちゃんの言葉)
はるちゃんが
何をしたいのかよくわからなかったのですが
どうしてもというので
翌日
秋葉原に行き
そこで西洋の魔術の本と
マジックオイルを買ってきました
そして
マジックオイルを周辺に撒いた後
夕方ごろ
さくらちゃんをだっこして
あちこち探し回ったのですが
さくらちゃんから急に
「
こはの声がする
あっちね 」
そう言われました
そして
その声のする方角に
捕獲器をセットしなおしました
その日の夜遅く
好物だけでなく
今度はこはるちゃんがよく使っていたタオルもいれて
捕獲器をセットしたところ
その
数時間後
ふと様子が気になり
降りてみると
捕獲器にカタカタカタと
何かが入ってるのが見えました
近づくと
こはるちゃんの声が聞こえ
こはるちゃんの姿が見えました
こはるちゃんがかえってきた!
「 こはるちゃーーーー―ん!」
私は大声で叫び
涙を流しながら
こはるちゃんの入った捕獲器を持って
急いでマンションに戻りました
こはるちゃんは
部屋に戻ると ちょっと落ち着いた様子で
その後 ぐっすりと寝てしまいました
翌朝
こはるちゃんを連れて
喫茶店の人に見つかったお礼を言い
そして捕獲器をプレゼントしました
捕獲器はマダムがよく
近所の人の迷いねこ探しする時
どこかで借りて使うようなことを言っていたので
それなら使ってくれる人の所に置いてもらった方が良いなと想い
くまちゃんに頼んで
捕獲器をプレゼントしてもらうように
おねがいしました
その喫茶店のマダムには
とても喜ばれました
でも
こはるちゃんのことで
色んな存在に助けてもらったけれど
その色んな存在との縁をつないでくれたのは
樹さんなんだなと感じました
樹さんには
こはるちゃんが見つかったその夜
すぐにお礼に行き
これからもたすけてください
ずっとずっとたすけてくださいとおいのりをしました
それから私は
その樹さんによくお参りをするようになり
神社には足を運ばなくなりました
そして
昨日夜
久しぶりに
その樹さんの所に行きました
実は吉祥寺に住んでいた頃
当時一緒に暮らしては無かったのですが
くまちゃんの実家で飼っていた
ヤネちゃんと言う かいねこちゃんがいて
ヤネちゃんが死んだとき
その樹さんの傍に埋めてました
そして
その子と
なかよしのねこちゃん
マネッちがその2年後亡くなった時も
埋めたのは
なかよしのヤネちゃんが埋まってる
この樹さんのすぐそばでした
マネッちヤネちゃんの
お墓参りも合わせ
樹さんの所に久しぶりに行ったのですが
樹さんの周囲には
何故か囲いがしてあって
人が入りづらいようになっていました
私は
マネッちねこちゃん達の好物とお酒水を
樹さんの傍にお供えして
早くねこちゃん達が生まれ変わりますように
もしももう生まれ変わってたとしたら
樹さんずっと守ってください
そう樹さんにお祈りして
木さんの傍の
なかよしの木さんにもおいのりしました
その後
周辺を見たところ
以前
こはるちゃんを探してくれたマダムがいた
喫茶店が入っていた建物が
無くなっていたのが見えました
代りに
「 いせや 」という
とてもきれいなビルが
その喫茶店のあった場所を潰すように
どーーーーんと立っているのが見えました
なんでも後で調べると
マダムのいた喫茶店は
ちょうど2年前
2012年金環日食の2日後頃に
大家さんに無理やり閉店させられたようで
後に建っている
「 いせや 」と言うきれいなビルを見ていた時
私は何故だか
数年前に
見たあめを想いだしました
それは
藤原のお姫さまが養分の系譜と間違えて
吉祥寺のとある飲食店に 嫁いでしまったというあめで
「 いせや 」の活況を見ながら
もしかすると
あめで見た
藤原のお姫さまが間違えて嫁いでしまった飲食店とは
この「 いせや 」のことなのかもしれない
とも感じました
その後
MAHAOが当時住んでいた
マンションの付近もぐるぐる見たのですが
周辺の雰囲気は
変わってたような気がします
20mぐらいの背の高い吉祥寺の松の木さんは切られていて
その跡地にビルのような豪邸が立っていたり
ドンキができていたり
バスターミナルには人はいても
あまり人気のなさを感じたりもしました
でも何よりも変わっていたのは
井の頭公園の池でした
井の頭公園の池は
形こそ変わらなくても
以前訪れた時
たくさんの生命の息吹 おとを感じていたのですが
今
しんみりと静まり返って
まるでお葬式のような空虚さ
さみしさ うつろいやすさを漂わせていました
私は
そんな井の頭公園の池さんで祈りました
この池で殺された生命たちが
想い想いの土地に生まれ変わりますように
記憶を持ったまま生まれ変わって
そして今度は想いを叶えて永遠に楽しく生き続けますように
そうお祈りをしました
そして
樹さんに再度お参りをして
こう言いました
「
樹さん 永遠に助けてください
マネッちも これからもずっとずっと 助けてください
樹さんやマネッちたちが
想いを叶えて
楽しく永遠に生き続けますように
樹さん これからもずっとたすけてください 」
そして
樹さんにお参りをした翌日の今日
吉祥寺で買った日時計を
数年ぶりに見つけました
それは数年間
ずうっと探していたのに
見つからなかった日時計で
その日時計が見つかった瞬間
樹さんのことを書きたいと想って
今日のこの記事を書きました
樹さんは井の頭公園の池の傍にいる
大きな樹さんです
樹さんの想いが叶いますように