自動車部品メーカー大手のタカタ(東京)は18日、同社製エアバッグの不具合による大量リコールで、約450億円の特別損失が出ると発表した。5月時点の予想では、2015年3月期の純損益を160億円の黒字と見込んでいたが、大幅な赤字に転落する可能性が高い。

 国土交通省によると、この不具合でホンダやトヨタ自動車など6社が、13年4月以降リコール(回収・無償修理)を届け出ている。最大800万台の部品交換などが必要になるという。タカタは13年3月期にも、約300万台分のリコール費用として、299億円の特別損失を計上した。