相手の土俵で議論しない
ブログ読者の方から御質問を頂きました.
「何らかの事情で点滴を受けなければならない時,どう言えばブドウ糖なしの点滴にしてもらえるか?」
点滴を受ける場面にもよりますが,
確かに状況によって,ブドウ糖有りの点滴を使用される事があります.
例えば,急性胃腸炎を起こし,嘔吐下痢で水分が奪われ,食欲も落ちているような状況の時,
水分と栄養を同時に補うためにブドウ糖入りの点滴が使われる可能性があります.
その時,一般的な医師の考え方はおそらくこうです.
「何らかの事情で点滴を受けなければならない時,どう言えばブドウ糖なしの点滴にしてもらえるか?」
点滴を受ける場面にもよりますが,
確かに状況によって,ブドウ糖有りの点滴を使用される事があります.
例えば,急性胃腸炎を起こし,嘔吐下痢で水分が奪われ,食欲も落ちているような状況の時,
水分と栄養を同時に補うためにブドウ糖入りの点滴が使われる可能性があります.
その時,一般的な医師の考え方はおそらくこうです.
「嘔吐下痢で水分が奪われている」
⇒「食欲が落ちていて,しばらくは食事もとれそうにない」
⇒「水分と一緒に栄養も入れておこう」
それに対して,私の考え方はこうです.
「嘔吐下痢で水分が奪われている」
⇒「食欲が落ちていて,しばらく食事もとれそうにない」
⇒「備蓄されている脂肪を燃焼させ,水分はしっかり補充しておこう」
そう考えて,私はブドウ糖フリーの点滴を選択します.
食欲のない時には消化のよいものを,などとよく言いますが,
食欲のない時には無理に食べず,消化管を休め,こういう時のために備蓄しているエネルギー(脂質)を切り崩して栄養(エネルギー)を確保するのが一番自然で安全だと私は思います.
しかしおそらく多くの医師はよかれと思って,ブドウ糖要りの点滴を選択するのではないかと思います.
そのような場合にブドウ糖要りの点滴を断りたい場合,
「糖尿病があるので(ウソ)」とか
「血糖値が上がったらよくないと他の医師に言われているから」とか,
医学的な理由を交えて断ろうとするのは,私は逆効果ではないかと思います.
なぜならば,医師は基本的にプライドが高い存在です.
自分の専門である医療の領域に関して,いわば医療の素人である患者に.
自分の頭の中にない考え方を言われたら,たとえ正論であろうとも,
そんな事を指摘されてしまったら,まず反発するのではないかと思います.
糖質制限の事を理解していない医師が相手だとおそらくは,
「点滴のブドウ糖くらいではそんな問題は起こらないから,いいから言われた通りに点滴を受けなさい」などと言われるのがオチだと思います.
では,どう言えばブドウ糖フリーの点滴にしてもらえるでしょうか.
あくまで私の考えですが,
大事なのは相手の土俵で議論するのではなく,
自分の土俵に相手を引き込むことではないかと思います.
要するに「患者にしかわからない理由を前に出す」ということです.
具体的には「以前ブドウ糖入りの点滴で気分が悪くなってしまった事があるので,ブドウ糖なしの点滴にしてほしい」などです.
医学的な理由がどうであろうと,ブドウ糖入りの点滴で気分不良になったと患者さんが言うのなら,誰が何と言おうとそれがその人の真実です.
その人がそういう以上,医療者はそれを捻じ曲げてまでブドウ糖入りの点滴を入れる事は倫理に反します.
それでも,ブドウ糖入りの点滴を使用してくるような医師であれば,お手上げですね.
患者さんの言葉を無視して,自分のやり方を押し付けようとしているわけですので,
その医師は極めて倫理観が欠如していると言わざるを得ず,残念ながらその時はあきらめるしかないかもしれません.
糖質制限の選択肢が当たり前になればそんな悩みもなくなるのでしょうが,
それまでは,いろいろ考えながら自衛していくしかないと思います.
たがしゅう
⇒「食欲が落ちていて,しばらくは食事もとれそうにない」
⇒「水分と一緒に栄養も入れておこう」
それに対して,私の考え方はこうです.
「嘔吐下痢で水分が奪われている」
⇒「食欲が落ちていて,しばらく食事もとれそうにない」
⇒「備蓄されている脂肪を燃焼させ,水分はしっかり補充しておこう」
そう考えて,私はブドウ糖フリーの点滴を選択します.
食欲のない時には消化のよいものを,などとよく言いますが,
食欲のない時には無理に食べず,消化管を休め,こういう時のために備蓄しているエネルギー(脂質)を切り崩して栄養(エネルギー)を確保するのが一番自然で安全だと私は思います.
しかしおそらく多くの医師はよかれと思って,ブドウ糖要りの点滴を選択するのではないかと思います.
そのような場合にブドウ糖要りの点滴を断りたい場合,
「糖尿病があるので(ウソ)」とか
「血糖値が上がったらよくないと他の医師に言われているから」とか,
医学的な理由を交えて断ろうとするのは,私は逆効果ではないかと思います.
なぜならば,医師は基本的にプライドが高い存在です.
自分の専門である医療の領域に関して,いわば医療の素人である患者に.
自分の頭の中にない考え方を言われたら,たとえ正論であろうとも,
そんな事を指摘されてしまったら,まず反発するのではないかと思います.
糖質制限の事を理解していない医師が相手だとおそらくは,
「点滴のブドウ糖くらいではそんな問題は起こらないから,いいから言われた通りに点滴を受けなさい」などと言われるのがオチだと思います.
では,どう言えばブドウ糖フリーの点滴にしてもらえるでしょうか.
あくまで私の考えですが,
大事なのは相手の土俵で議論するのではなく,
自分の土俵に相手を引き込むことではないかと思います.
要するに「患者にしかわからない理由を前に出す」ということです.
具体的には「以前ブドウ糖入りの点滴で気分が悪くなってしまった事があるので,ブドウ糖なしの点滴にしてほしい」などです.
医学的な理由がどうであろうと,ブドウ糖入りの点滴で気分不良になったと患者さんが言うのなら,誰が何と言おうとそれがその人の真実です.
その人がそういう以上,医療者はそれを捻じ曲げてまでブドウ糖入りの点滴を入れる事は倫理に反します.
それでも,ブドウ糖入りの点滴を使用してくるような医師であれば,お手上げですね.
患者さんの言葉を無視して,自分のやり方を押し付けようとしているわけですので,
その医師は極めて倫理観が欠如していると言わざるを得ず,残念ながらその時はあきらめるしかないかもしれません.
糖質制限の選択肢が当たり前になればそんな悩みもなくなるのでしょうが,
それまでは,いろいろ考えながら自衛していくしかないと思います.
たがしゅう